バイク発見の報償について (98.11.18)



このCBXサイトにいらっしゃった方はお気づきでしょうか。HOMEぺージには、「ようこそ」、あるいは「Welcome」の挨拶は載せていません。ここを見つけた方は、おおかたバイクを盗まれたライダー、または過去に盗難にあったことのある人でしょう。あらたに誰かが盗難に遭った、という意味では、来訪者を歓迎するつもりはないのです。それと同時に、盗難にあってしまった人には、是非お寄りいただきたい、という矛盾した両面をもっていることは、はじめから覚悟の上でした。

このサイトのコンセプト、あるいはマニュフェスト、は「このサイトについて」と「CBXって?」に記したとおりで、これらのページは開設時のままです。しかし、じつはその草稿の中で、最後に削除した部分がありました。それは、報償金にかんしての一節で、私はCBXとその犯人を見つけたら、20万円あげたい、と表明したかったのです。いわば、窃盗犯の首に20万円の懸賞金をかけるようなものです。

その気持ちは今でも同じですが、それを削除したのは、どの盗難バイクであれ、登録のリストは皆平等に扱うべきで、どれにいくらの懸賞金がかかっているか、差別するべきではない、との考えからでした。盗難情報をお寄せの方々が添えてくださるメッセージは、皆それぞれに怒りと悲しみに満ちたものです。本来はそれらもそのまま掲載したいのですが、あえて掲載リストをそんな生の声を捨象したデータだけにしているのは、こうした理由からです。

ところが、メールをくださる方の中には、「見つけてくれた人にはXX万円差し上げたい」旨の申し出がたびたびあります。たとえそう明記してなくても、同じ気持ちの方も他にいらっしゃると想像します。そこで、一時は、リストにその表示をしようか、と考えました。というのも、たとえば新聞配達で隈無く地域を回る人が不審なバイクに注意を払ってくれていたり、またはガソリンスタンドの方が、給油に立ち寄るバイクのナンバーをチェックしてくれているかも知れない。そういう人にいくらかでも報いたい、と考えるのは、むしろ自然なことでしょう。

しかしながら、ここは営利目的のサイトではないし、登録バイクリストは平等に扱いたい。そこで、こんなアイデアはいかがでしょうか。盗難バイクを発見することは、いわば拾得物に相当すると見なして、見つかった時の相当価値(これは持ち主の主観と良識に任せる)の10ー20%をお礼として、発見者に差し上げていただきたい。つまり、私の場合でいうと、盗難時に100万の価値と思えば、もしそのままの状態で戻ったなら、20万を上限にお礼をしたい、ということになります。ボロボロで見つかったら、1万円かも知れない。

これはもちろん強制でも何でもありませんが、社会常識からして妥当な線ではないかと思います。みなさんのご意見をお待ちします。




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