2007年秋、久々にハワイに行ってきました。

今回の目的は、ハワイアンキルトのモチーフ題材探しと、それらを細かく観察することです。
普段、写真でしかお目にかかることのない植物達がどのような環境でどのように生息しているのかを、実際にこの眼で確認したかったのです。
写真では、お花の一番きれいなアングルが写っていることが多いのですが、横からとか後ろからのアングルを見たり、葉っぱやつぼみや実はどこからどうつながっているのかを観察してきました。
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やはり自然は美しい!自然は楽しい!!そう感じた今回の旅でした。
ワイキキ近辺のお決まりの観光やショッピングは全然できなかったけれど、それよりも、もっともっと心動かされる感動を体験できました。
過密スケジュールにも関わらず、蚊の襲撃にもさらされながら頑張って歩いた子ども達、そして今回の植物観察の旅の写真をフルサポートしてくれた夫に心より感謝します。
Mahalo!!

コオラウ山脈 トレッキングツアー編

出産前は、毎年のように遊びに行っていたハワイでしたが、その頃は植物には目もくれず、遊びまわっていました。知っている植物と言えば、ハイビスカスやデンファレ、ストレチア等々、ごくごく有名なものだけで、しかもその花たちがどこでどのように生息しているかなんて気にもかけなかったものです。が、今回は普段キルトのデザイン起こしで植物をたくさん見ていたので、ホノルル空港に着くなり、写真で馴染みの様々な植物が目に入ってきて、最初からもうちょっとした興奮状態!!!
やっぱり生で見るのは違うゾ!!「ふ〜ん、こんなふうになっているんだ〜」とか、「思ったよりもちっちゃ!」とか、「思ったより立派〜!」な〜んて具合に、ニヤニヤしながら観察してきました。
私の感動を少しでもおすそ分けしたくて、まとめてみました。伝わるといいなー☆

ハワイ原種のハイビスカス コキアケオケオ

ハワイ島の花 オヒアレフア

まずは、かの有名なプルメリア。白、ピンク、濃いピンクなど何種類か
咲いていました。プルメリアの木って、意外と大きいんですよ。中心の
写真を見てもらうとわかりますが、2階建ての屋根まで達してます。
葉っぱは葉っぱ、花は花というふうにかたまってます。甘〜い香り〜
今回は、ワイキキから遠くはなれたNorth Shoreのコンドミニアムに滞在しました。
都会の喧騒を離れて、周囲にあるのは、緑と色とりどりのお花、海とゴルフ場・・・
敷地内をグルっとお散歩するだけで、お馴染みの植物に出会えます。
ティアレだって、あたりまえのように咲いてる。
う〜ん、写真とおんなじだ〜。
ビーチへ出る途中の道端に、ナウパカを見つけた!感動!!
山奥まで行かないとお目にかかれないかと思いきや、ビーチに咲くのもあるそうです。
「ちっちゃ〜い」
との位かって?
上の写真の看板の下方に書かれている矢印→と
右の写真の→を見比べてみて〜

アラモアナS.C.から北東に20分ほどドライブすると、ワイキキを見下ろす高級住宅地に入っていく。
更に上っていくと、今回半日かけてトレッキングしたコオラウ山脈のトレッキングコースに到着。
このコースは、環境保護の為、一日の入山者数が規制されている。さあ、どんな植物に出会えるかな?

ブーゲンビリア 中に小さくて白い花がさいてる
私のハワイアンキルトの
デザインによく登場する
ラウアエ
ティリーフレッドジンジャー
kokiakeokeo
ohialehua
plumetree
plumew
plumedp
plumep
tiare
sign
naupaka
lauae
ti
guava
guavafruit
kukuinut
gingery
ieie
koaleaf
banyan
diamondhead
waikiki
ananas
anthrium
bougainvillea
dole
noni
pineapple
ulu
パイナップルで有名なDole Plantationに行きました。
ちょっと見にくいかもしれないけど、下の写真は
一面のパイナップル畑。壮観!!
下にあるノニやパンの木の他にも、バナナ、アボカド、
パパイヤやさとうきびなど美味しげな植物が一杯。
ノニ。最近、日本でもお馴染みの健康ドリンク。
早速このノニを題材に、タペストリーを作りました。
キルトのモチーフでお馴染みのパンの木
すごく大きな木です。実も思ったより大きくて
ビックリ!
field

時は秋。ハワイだって実りの季節です。山には乾いた喉を
潤すジューシーな果実や体に良い木の実が一杯。
コーヒーの実や、きゅうりのような味のする白い実の
ママキ、実が指ぬき(シンブル)に似たシンブルベリー
など目と舌を楽しませてくれました。
ここでは特に、キルトのモチーフとなる
ククイ
グアバ
をご紹介します。

ククイナッツ
 殻を割ると、ピーナッツの様な実。
 美味しい!ククイオイルは美容にも良い。

グアバの木グアバの実
 熟して落ちた実が、山道を
 埋め尽くし、一面甘った
 る〜い香り。
 実のお味は・・・?
 新鮮なグアバジュース。
 だけど、種がくせ者。

非常に硬く、家具やフレームに使われる、高価なコアウッド
もともと熱帯性の植物で、雨が流れやすいように葉っぱがブーメランの形をしている。
中央に見える葉っぱは若い葉っぱ。若葉が落ちて、三日月型の葉に変わる。

イエロージンジャー
とても良い香りです。

イエイエ
キルトのモチーフにできそう

今回の旅の感動的な出会いNo.1!!
ハイビスカスの原種であるコキアケオケオ(頁最初の写真)に出会ったこと。
ハイビスカスは品種改良で様々な種類があり、華やかなイメージがあるけれども、この花は決して派手ではなく、
純粋で清楚な乙女のイメージ。大きな木の中に、ポツンポツンと頼りなげに咲いているのもいい。ハイビスカスは
ハワイでは一年中咲いているけれど、このコキアケオケオは秋だけに咲く花。見ることができてLucky!!
そしてもうひとつ。この頁トップを飾っているオヒアレフアも、高く、遠い木の中のところどころにピンポン玉くらいの赤い花が見え隠れする。オヒアは木、レフアは花の名前。上の写真はアヒヒレフア。
この2種類は私のお気に入りとなり、オヒアレフアは早速モチーフを起こし、現在私がチクチク、アップリケして
います。

別名「絞め殺しの木」とも呼ばれるバニヤンツリー
しっかりしたツルは、天然のターザンロープとして子ども達を楽しませてくれました。が、そのツルが一旦地面に到着するとしっかり根を
張りカチカチに固まってしまい、そのツルに覆い被さられた植物は、ガンジガラメにされたまま養分を吸われてしまう。ああ、恐ろしやー

keokeotree
lehua
山頂からダイヤモンドヘッドとワイキキを見下ろす。
ダイヤモンドヘッドの約3倍の高さなので、河口もくっきり見えました。お疲れ〜

今回滞在した最北端のTurtle Bay から7マイルほど南下したところに、豊かな環境を活かした自然公園、
ワイメアバレー・オー・デュポン・センターがある。その日は、スコールが降ったりやんだりで湿気が多く、
蚊が大量発生。携帯していた虫除けスプレーがあっという間になくなってしまった・・・
ここは、地域別・テーマ別に植物が植えられており、中には小笠原諸島のエリアなんていうのもありました。
ここでも沢山の植物に出会えました。特にヘリコニアとジンジャーは実に沢山の種類があり、十分堪能して
きました。ただ、名前を書いた札がかなり古くなっていて、ひとつひとつの名前が確認できなかったのが
残念ではありましたが・・・

ワイメアバレー・オー・デュポン・センター編

ginger1
ginger2
ginger3
heli1
heli10
heli11
heli12
heli2
heli3
heli4
heli6
heli8
hele9
hibi1
hibi2
lollipop
monstera
ohialehuaw
orangeginger
paradise
waterlilyp
waterlily
heli7

まずはヘリコニア。ヘリコニアって、上からぶら〜んと吊り下がってるってイメージですよね。だけど、どこからどうやってぶら下がっているのか、写真だけでは全然わからなかったんですが、
巨大な葉っぱの下にもぐり込むと・・・
「ん〜、なるほどそうなっていたのかあ・・・」
スッキリして帰ってきました。
何だかロウでできた作り物のよう。堅くて色鮮やかで、ベトベト
した樹液みたいなのがベットリついているのもあったりして・・・
一番左のは、子供の背丈ほどの長さがあるんです。

上からぶら下がっているものばかりではありません。
しっかり地に足のついたものだって沢山あります。

中には上の写真のようにカニの爪が連なったような可愛いものや、右の写真のようにグロテスクなものもありました。
まるで、ウィンナーソーセージとビーフジャーキーのあいのこのようなもの(この感じわかります?)がびっしり詰まっている。
こちらも上からぶら下がっているものと、下から生えているものがありました。

お次はジンジャー。ジンジャーは、うろこ状の部分の間から花が咲くのが多いようです。

ハワイアンキルトのモチーフにかかせない3種。左からモンステラストレチアアンスリウム

↑巨大なタビビトの木
   
ロリポッププラント
アナナス

存在感のある
ウォーターリリー
気高い美しさがあります。
次のモチーフ!?

おっと、超メジャーな
ハイビスカスを忘れていました。
今回は、前述のコキアケオケオの
印象があまりにも強かったことと、
最近は日本でも、多種多様なものに
お目にかかれるので、私の中では
ちょっと影が
薄かったかも・・・

そして・・・
再び
オヒアレフア。白い花もあったんです!
ホワホワの綿みたいで、素敵でした。

いかがでしたか?
今回紹介した植物は、私が見てきた中でも、特にハワイアンキルトのモチーフとなりそうなものを掲載しました。
実際のお花を知っているのといないのでは、チクチク縫っている時の楽しさも変わってくると思いますよ。

最後に・・・

taro

↑お馴染みタロ芋
 実はハワイの人の主食
 だった。
 葉っぱも湯がいて
 食べられる。