東大寺二月堂 修二会
- 修二会(しゅにえ)
-
二月堂本尊の観音菩薩に罪障を懺悔し、世界平和、国家の安泰、
万民の豊楽を祈る十一面悔過法要。天平勝宝四年(752)より欠かさず
行われてきたと伝えられる。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる
十一人の僧が行の主役となる。
- スケジュール
- 2/20〜2/25(うるう年は 2/26 まで):試別火(ころべっか)
- 戒壇院の別火坊で行われる前行の前半。
新大導師や初参籠となる新入(しんにゅう)と呼ばれる僧は2/15から。
- 2/26〜2/28:総別火
- 前行の後半三日間。新入だけは2/20から。
- 3/1〜3/14
- 本行。前半の七日間を上七日、後半の七日間を下七日と呼ぶ。
二月堂の二体の本尊のうち、上七日は大観音が本尊、下七日は
小観音が本尊だとされる。どちらも公開されたことのない秘仏。
上堂たいまつは毎夕七時(3/12は七時半、3/14は六時半)から。
- 3/5, 3/12
- 過去帳(東大寺ゆかりの物故者名簿)が読み上げられる。
「青衣女人(しょうえのにょにん)」が有名。
- 青衣女人
- 鎌倉時代の練行衆が過去帳を読んでいると、
青い衣の女性が現れ「なぜ私を読み落とした」
といったため書き加えたという伝えがある。
- 3/12, 3/13, 3/14
- 達陀(だったん)と呼ばれる奇行が行われる。
達陀帽という派手な帽子をかぶった練行衆が、堂内で
たいまつを燃やし、最後は礼堂へ投げ倒す火の行。
- 3/12
- かごたいまつと呼ばれる他の日より大きなたいまつ
十一本が使用される修二会最大のヤマ場の日。
過去帳読上げ、走りの行法、お水取り、達陀と行が行われる。
お水取りでは、本尊に供える香水を若狭井から汲む。
- 3/14
- この日のみ、十本の上堂たいまつが二月堂の舞台に一度に登場する。
次々と上がっていくため「しりつけたいまつ」と呼ばれている。
-
- メモ
- 3/12 は狭い所へ数万人が押し寄せるので、かなり早く出かけないと
ロクに見えないようです。
- 行の様子は、堂内に少し入ったところから覗くことができます。
さらに奥に入るには、許可を得た男性でないとだめなようです。
- 小学館から出ている『東大寺お水取り 二月堂修二会の記録と研究』
を読むと修二会の全貌が分かります。
また、平凡社のカラー新書セレクション『お水取り 古寺巡歴 2』
は手軽な値段で内容は充実。
修二会が終わると奈良に春が訪れます。
- 修二会に関する他のページ
─┬───┬──────┐
│ │ │★ 二月堂
│大仏殿├──────┤
│ │ │
─┴─┬─┴──────┤
│ │
──┼────────┤
│ │
南大門 │
│ │
│ │
│ │
│ │
│ │
━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━┻┓
━━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━┓┃
●┃┃ ┃┃ 春日大社
大仏殿春日大社前バス停
- 参考文献
- 二月堂修中日記:朝日新聞奈良版 1995/2/21 〜 3/16
- 二月堂お水取り日記:朝日新聞奈良版 1997/2/21 〜 3/16
- 奈良大和路観光マップ:奈良県観光課
- 奈良の夜:奈良市観光課
- 注意
- 当ページは個人的に作成したもので、東大寺や観光課等とは一切関係ありません。
- 謝辞
- はしむらさん から当ページの内容について御助言を頂きました。
ちょっと奈良 に戻る