上湯温泉…自然をこよなく愛する方へ

第2回は奈良県の温泉の中で私が最も好きな上湯温泉を取り上げます。 関西の(入浴施設のある)温泉の中で、最も自然にあふれたところと言えるでしょう。 場所は紀伊半島のど真ん中、平地がまるで無い十津川村のさらに山奥、 国道から分かれて上湯川の上流へと1車線の県道を進んだところにあります。

道の脇のちっちゃな駐車場に車を留めて、その横の急な細道を 川へと下っていきます。途中で二手に分かれていて、 右側(上流)に民営の「上湯茶屋」、左側(下流)に村営の施設があります。

[上湯茶屋露天風呂の写真(1997.5)]

神湯荘が経営する「上湯茶屋」には露天風呂があり、 川のすぐ横にある開放感あふれる露天が男湯、 その上にあるのが女湯です。源泉の温度は六十度を越えているため、 水を入れて温度を下げていますが、それでも熱いことが多いです。 泉質は炭酸重曹泉。肌がすべすべして、湯口では硫黄臭があります。 露天のすぐ横を清流が流れ、周りは森。贅沢とも言える自然に、 飾り気のまるでない露天風呂がよく似合います。
(2001.11 追記:上湯茶屋は閉鎖され、 「癒の郷キャンプ場」の温泉となりましたが、立ち寄り入浴も可能です。)

[手掘り湯船の写真]

このあたりの河原は掘ればお湯が湧きだします。肌がちょっとぬるぬるします。 また、向かい岸に硫黄臭とともに熱湯が流れ出ているところもあります。 橋はありませんが、「野猿」と呼ばれる自分でロープを引っ張って進む 小さなロープウェイが川にかかっています(おもしろいですが、 女性にはちょっと大変かも)。

[村営施設の外観の写真] [村営施設の内部の写真]

下流の村営の施設は、湯船が一つしかないので家族風呂的に利用されている 岩とコンクリで作られた非常に素朴な施設です。 ずっと下流の泉源からホースで引いてきているお湯は、硫黄臭や白い湯の花があり、 どちらかというと下流の十津川温泉のお湯に近いものがあります。 「上湯茶屋」のお湯とかなり違うので、両方入り比べてみてはいかがでしょう。
(2002.8 追記:2002.4 にログハウス風の男女別浴室がすぐ上に建設され、 これまでの施設は廃止されました。以前と同様に加水されているものの 硫黄臭がただようお湯が湯舟からざばざばと溢れています。 名称も「出谷温泉 公衆浴場 つるつる乃湯」に変わりました。)

場所はこちらです → [地図]


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