近年,動物性脂肪の過剰摂取,野菜や果物などの摂取不足による繊維質不足,アルコール,喫煙,睡眠不足,運動不足などを基
盤として,大腸ポリープや大腸がんが急増しています.しかし大腸ポリープはもちろん,大腸がんであっても早期の段階ではほと
んど自覚症状がないのが普通です.
大腸内視鏡検査は盲腸~直腸まで大腸を全長にわたり詳細に観察する検査で,大腸の病気の診断と治療に必要な検査です.一般に
大腸内視鏡検査は痛くてつらい検査だと思われているようですが,当院では静脈麻酔を使用して眠っている間,もしくはウ
トウトしている間に検査を受けられるように工夫していますので,決して苦しい検査ではありません.以下のような
症状が ある方はぜひ一度大腸検査を受けられることをお勧めします.
・大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になった方
・排便時に出血することがある方
・最近便秘や下痢症状がひどくなってきた方
・お腹が張ってすっきりしない方
・排便後も便が残っている感じ(残便感)がする方
なお当院では患者さまの負担を軽減するため,検査前日の入院を不要とする『日帰り検査法』を実施していますので,検査前の
準備,検査,結果の説明を含め,すべてを1日で済ませることが可能です.(ポリープ切除を受けられた方は,後日顕微鏡検査の
結果説明があります)