こころのケアグループ 活動報告

※このページは「NPO法人こころのケアグループ」会員 渡辺英明が、その責任において、会の活動報告を掲載するものです。

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声のもつ力〜相手を想う声遣い〜

―’0811月勉強会報告―

 

講師はヴォイスセラピスト上藤美紀代さん

11月の勉強会は、1116日(日)に行われました。今回も静岡市葵区城北の重症心身障害児施設「つばさ静岡」の地域交流室が会場。参加者は15名程。会員以外の方も数名参加してくださいました。

今回のテーマは「声のもつ力〜相手を想う声遣い〜」。

 講師には、ヴォイスセラピストの上藤美紀代さんをお招きしました。

上藤さんは、元SBSアナウンサー。アナウンサーとして、さらにはお父様の介護を通して、声のもつ癒しの力への想いを深くし、静岡大学大学院の人文社会学研究科臨床人間科学専攻ヒューマン・ケア学コースにて研究。修了後、「声のもつ力」研究会を設立。現在さまざまなォイス・セラピー活動を展開されています。

 

ヴォイス・セラピーとは?

上藤さんのいうォイス・セラピーとは、「相手に安心や慰めを与える温かい声で働きかけ、相手の心を癒し、また心を開くように促し、相手が自ら声を出し(話し)活性化するように助ける行為。」それを「声掛け、会話・対話、傾聴、朗読などによって実践」します。

その目的は、「相手を丸ごと包み込み、相手の心を落ち着け、安心や平穏をもたらすこと。さらには元気を回復し、自然治癒力を高めること。別の言い方をすれば、自分自身を取り戻してもらうこと。」

でも、かんたんにいえば、次の3つにまとめることができるとのことです。

・声を出して元気になろう!

・相手を思いやる声の出し方・遣い方を!

・相手()の声に耳を傾けよう!

 

腹式呼吸、発声練習、鼻濁音…

上藤さんの指導のもと、参加者のみなさんで、まずは腹式呼吸のトレーニング。

つぎに、腹式の呼気に合わせて声を出してみます。さらにのどを開くコツをおそわりながら…。

ついで発声基礎練習。「アエイウエオアオ、カケキクケコカコ、…」。

声を出すことでみなさんの気持ちが解放されていくようです。

「カ゜ケ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜カ゜コ゜」

これは、鼻濁音のこと。

「鼻濁音はホントにやさしい響きなのに、若い人たちのあいだで、失われつつあるのは、残念ですね。」

 

「読み聞かせ」ではなく「読み語り」

荻原井泉水の「豆腐」という随筆を上藤さんに読んでいただきました。やさしい声で、「たんたん」と読まれます。

「『読み聞かせ』ということを私たちはいいません。聞き手のイマジネーションを妨げないように『読み語る』ことを心がけています」…

 

こころに滲みる声…

最後に、「新井満著−自由訳般若心経−」の朗読。

上藤さんに読んでいただくと慈悲のことばがこころに滲み渡るようでした。ヴォイス・セラピーの深さを実感した次第です。

そのすばらしさばかりは、実際に体験していただかないと、文字でお伝えすることは不可能です。

なお、奥ゆかしくもおふれになりませんでしたが、講談社から上藤さん著と朗読のオーディオブック「こころを癒すヴォイス・セラピー入門」が発行されています。ウェブ上で試聴することもできます(https://audio.shosai.ne.jp/asp/itemdetail/MB20061100218281204501P01/)

生の声の魅力はさらに次元がちがう感じでしたが…。

 

会員それぞれに動きあり…

会の後、ミーティングそして時間の取れる人は喫茶「いつものところ」でお茶会。

2月の講演会は理事長の水野さん中心に準備が進んで、公民館主催が決定。これから会員のみなさんで役割分担していくことに。

会員のみなさんにもそれぞれ動きがあるようです。ドラマセラピーに参加してこだわりから解放され始めた方、介護のお仕事を始めた方、里親活動をされている方、カウンセラーを目指している方、…。

それぞれが動き出し、そして関わり合い…。何だか楽しくなりそうです。

 

(以上 渡辺英明 記)