8月の日記
SCENE8:となりの芝生は青くてきれいだ。
ジェラシー? |
TVのドキュメンタリーで、『ギャルママ』なるものを見た。若くして母親になっても自分のしたい事が最優先なので、育児は主に同年代の父親がやっているそうだ。彼女(ギャルママ)はまだ19才で青春まっさかりだから【アナタ、母親でしょ?もう少し家族を大切にしなさいよ!】と言ってもねえ・・・て感じだった。
『セレブママ』というのも見た。夫婦でブティックを経営して、お子様もお上品そうでお稽古事を数個こなして、これまた上流階級の子育てってこんな感じなのかとため息がでた。 ↑の母親二人とも、【自分の生き方に自信がある】ように見えて、迷いごとなんてほとんどなさそうだった。う・うらやましい。こちらなんか望んでもいないのに心配事はモグラ叩きみたいにひょこひょこ現れるし、落ち込んだり、反対に怒ってしまうことばかりを繰り返してくたびれてしまっている。そして多分そうなってしまうのは、やはり『自分の子供に何らかの障害がある』というのも関係しているような気がする。だってもし↑の『ギャルママ』『セレブママ』達の子供になんらかの障害があったら、今頃(TVで流れていたような事なんぞ)全然出来ないはずだからねえ。 (8月20日記録) |
SCENE7:(オリジナルペンライト・よく見るとミニフレディがいる)
次の日、筋肉痛なり。 |
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8月24日で最終だと聞いたので、とうとう観にいってきた『WE
WILL ROCK
YOU』。いつもは演歌の大御所がリサイタルショーを開くであろう『新宿・コマ劇場』は、ここはロンドンかい?という感じでブラックな建物に変わり、QUEENのメンバーのどでかい写真とフレディの銅像があった。巨大スクリーンでは見覚えのあるライブシーンが映し出されていたが、見慣れているのについ見入ってしまった。中ではカフェがあってもちろんアルコール類も売っていたが、最初はコーラにしておいた。QUEENの展示物コーナーもあって、(フレディの衣装)(ブライアンのギター)(今までのシングルレコード一覧)(フレディの直筆の歌詞)が目の前にあると、何かこみ上げてくるものが・・・。
この日の観客の入りはほぼ満員だった。年代も幅広くて、QUEENの事を全然知らなさそうな若者から、ちょっと思いつめた感じの中年の女性(あ、ワタシか)もいた。 年配者たちは、《まだ若くて未来に対する夢がいっぱいあって、毎日大した悩みもなく生きていた時代によく聞いていたQUEENの音楽》を、《その『青春時代』へのツーンくるセンチメンタルな思い》を感じるために来たのか?又はあの若い時から随分年月が立って、色々あって様変わりした自分の“LIVE感”を確認に来たのか?パンフレットで見るブライアン・メイとロジャー・テイラーの写真を見て、自分同様彼らにも確実に時は流れているなと思い知らされて、「お互い老けたよね。」と苦笑したりしてね。 出だしに『INNUENDO(風刺)』が流れた時は、思わず涙が出た。―で、最初から最後までQUEEN三昧!CDでいつも聴いている曲が生サウンドというのは、実に気分爽快!まあ舞台のミュージカルを見る位置としては、斜めで見づらかったけど、生バンドがちょうど至近距離の斜め上(上の一角で演奏していた)だったので、音楽的には大満足。1部からこぶしがでていたけど、2部にはペンライト(300円也)をわざわざ購入してペンライトをつきあげるは、振り回すは、手拍子打ちっぱなしだわ、最後はスタンデイングして「We Will 〜We Will〜 Rock You!」と叫んでいた。いつもの冷静なワタシ(?)はどこかへ消えていた。 ミュージカルの内容はネタバレになるからここでは余り言わないでおこう、結構笑かしてくれたけど。特にレマン湖からフレディの銅像が出現するというシーンは強烈だったな。そしてその銅像が指し示している腕の位置がイギリスはウェンブリーホールというのも、「ダハー」ものではあった。ブライアンの事を「毛深いギタリスト」と言って(そうか、ブライアン毛深いのか)と妙に再確認してしまったし。でも『若くして亡くなったミュージシャンの写真』としてエルビス・プレスリーや、ジョン・レノン、日本のヒデ(XJAPAN)や尾崎 豊まで紹介したのは、(お、真面目に扱っている)とちょっと感心した。ミュージカルって初めて経験したけど、皆さん歌お上手で、【フレディ以外の人が歌うQUEENなんて】と偏見は払拭された。だから、今度ボーカルがポール・ロジャーズになったQUEENのコンサートは観にいこうかな〜と考えている。 QUEENはねえ、(ビジュアル系)(アイドルっぽく)(キワモノっぽく)最初デビューしたし、その後もフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなったから(ゲイだったから)どうも色眼鏡でみられがちだったと思う。実際フレディが危篤だとの噂があった時期、QUEENのMTVが街頭で流れているのをぼんやり眺めていたら、そばを通った若者が「エイズだってな。いかにもだな。」と嘲笑していたのを悲しく記憶している。でもさ、エイズだろうがなんだろうが昔のロックミュージシャンって破天荒な奴らって結構いたがな。ドラッグやアルコールで命を落とした人たちなんぞ何人いるやら。・・・色眼鏡で見られがちだったけど、今は評価は高いと感じる。30年活動してきて、初期の曲『WE ARE THE CHAMPIONS(伝説のチャンピオン)』『WE WILL ROCK YOU』が現在なおも、いろんな場所で使われている・・・て他のロックグループではないのではないか?それはね、彼らの書いた曲は演奏もさることながら、歌詞がいいんだよ。(何訳のわかんないこと歌ってんだ?)て難解な哲学みたいではないし、(しょーもないこと歌ってやがる)ていう風でもない。もちろん単純なラブソングもあるんだけど、【情景が浮かぶようなストーリー性があるような歌詞】なんだわ。一つの曲の中にドラマが見えるよーな・・・。また、サビの部分がその時々の自分の心情にグサッとくるというか。(曲を聴いて感動するというのは歌詞にグッとくるって時にあるよねえ?) 事実、ワタシ自身ここ数年シンドイ時期が続いていた時、自分の抑えがたい様々な感情をQUEENの曲で代替(だいたい・他のもので代えること)していた。猛烈に自分の周りの人間に怒りをもった時は【地獄へ道連れ】してやる!とか【鉄槌を下してやる(Hammer To Fall)】!と、腹の中で罵っていた。孤独や困難にに打ちひしがれている時は【誰か私を愛してくれ(Somebody To Love)】【誰か私を救ってくれ(Save Me)】【押しつぶされそうだ(Under Pressure)】【It's A Hard Life】と泣きそうに祈っていたし、自分を取り巻く閉塞感を打ち壊してやりたい時は【We Will Rock You】【We Are The Champions】【Breakthru】【The Show Must Go On】【One Vision】【Innuendo】で 風が吹き抜ける荒野にただ一人立っているような気分だった。
フレディと他メンバーは彼自身の病気の正体がわかった段階で【いずれ自分達に“死”という名の別れが来る運命】を予想したはずだ。その運命に抗って戦おうと努力していたのではないだろうか?だから彼らの最後の方のアルバムは何か“他を寄せ付けない強さ”を見せ付けてくれる。フレデイ・マーキュリーは、自らの死への恐怖その他諸々の感情をQUEENの楽曲に芸術性の高いものへと、昇華させたのだ。どちらにしろ、凄まじい強い精神の持ち主だったんだろうな、QUEENのメンバーは・・・。 ワタシは若い時分より、今の方がQUEENの曲でエネルギーをもらい、心の支えになってもらっている。そして多分これからもずっと。 (8月17日記録)
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