ドラマ1:いきなり最終回ですが・・『白い巨塔・フジTV2003年10月〜2004年3月放送』より
ホントにここ数年来リアルタイムでTVドラマを見ることはありませんでした。興味を持って(後で見よう)と録画していても見ること自体忘れやすいし、話題になっていれば(最終回だけおさえておけばいいさ。)て感じで来てました。で、『白い巨塔/フジテレビ/唐沢寿明・江口洋介出演』の最終回を話題になっているからとつい見ちゃったんだけど・・・・、まいっちゃったんだよねえー途中から涙が止まんなくなってしまった。だーめだよー、実際に身内を癌で亡くしてしまった者があの最終回を見ちゃ。息子が小2に進級、娘が入学式の4日後にオットの母を(手のほどこし様がなかった癌)で亡くしていて、その最期の半年間をつぶさに見ていたから、あのTVドラマのシーンを見るにつれフラッシュバックして困ったのなんの。
財前がペーパーナイフを手から落として自分の癌が本当はどうなのか悟るシーン⇒、自分のアイデンティティ(存在理由というか)の要である【メス】をもう持てない【もう、外科医として手術ができない】という現実を思い知るシーンを見て、オットの母(料理学校の先生だった)も多分同じ思いを味わったんだろうと思うと涙。
里見が「お前を救いたいんだ。(これは魂の救済のことだろう)」と言えば、(ワタシはオットの母にあの時そう言いたかったんだ。)とぎょっとしてまた涙。
オットの母には【余命あと○○】とはっきり告知しなかったのだが、・・・でもいずれ気づいちゃうんだよね、自分の体が徐々に弱る一方なら(もう長くない)って誰でも気づくよ。ごまかし続けた家族のことうらんだんじゃないかなと思うとまた涙。
・・・そして財前が病状悪化で錯乱状態になれば、(ホントの最期はもっともっとすごい錯乱だった)と記憶が疼いてまた涙。ベットで里見が話しかける所で財前が何かつぶやきながら目に涙をためるシーンなんて、そのものずばりオットの母が危篤状態のときに同じ状態だったから(もう見てられない)と涙。
オットの父が(在宅介護)を選択したんだけど、主治医とは意見が合わなくて、医学知識のない家族が家で看病していたんだけど、・・・・《癌患者を家族のみでの介護》はとても精神的に辛かった。ましてやワタシは自閉症の息子を抱えていたから、オットの母の介護の為に息子を学童保育(小学1年〜3年生までの放課後預かってくれるところ/障害児も健常児も大人数の所)に無理やり突っ込んで周りと色々交渉して、あの時期トイレでワーワー泣いていたのを思い出してまた涙。
色々(ああした方がいいのでは?)(病院変えたら?)とオットやオットの父に言ったけど【嫁!】の意見って採用されにくい。オットの兄は海外移住者で全然頼りにならない、(八方塞がりだったよなー)と思い出して又涙。娘の入学式なんて親は青ざめていた。一生に一度の晴れやかな記念日なのに、ろくに笑えなかった。・・・そして入学式から4日後、病院へ行くまでの途中の南北線の電車内で訃報を携帯で受け取った。
財前の実母が「五郎、よくがんばったね。」なんて言う所では似たような言葉をオットの母に語ったワタシだった。葬式の時は、葬祭場の駐車場で子供を傍らに置いて、桜がパーと散っていくのをぼんやり眺めていた自分がいた・・・。それ以来桜の季節になると(なんかもの悲しい)気分におちいります。
しかしそれから半年後、DVDをレンタルして最初から見直したんだけど、全然泣かなかったんだよね。どうもリアルタイム(3月終わりが最終回だった)の放映時期が、ワタシの涙腺に引っかかったらしい。・・・まあ多分あれ以来、1月〜3月という時期は自分の中で(少々憂鬱になるスイッチ)が働くようになってしまっているんでしょう。
さて、出演者の唐沢寿明・江口洋介の両名を見て、(そういえばこの二人、以前も共演していたよね。)と思い出し、『愛という名のもとに』をレンタルして見始めてみました。『愛という名のもとに』/野島伸司脚本/大学生時代の仲間の社会人になってからの青春群像ドラマ/なのですが、・・・・途中で(う〜ん?何か気になるなあ。)という箇所が目につき始めました。(なんかなあ・・・。)と思いつつ、つい次に『ひとつ屋根の下1』をレンタルして(え〜、これって?)ていうのを発見してしまいました。
というわけで、『ほんの小さな事だけど、ちょっと気になるの・・・。』のテーマ⇒⇒⇒実際障害児を抱えているワタシがTVドラマ(障害児者が出ているドラマ)の矛盾に鋭く突っ込むというのをご紹介します。いやあ、前振りがちょっと長すぎましたね。長いついでに『白い巨塔』での(何でだろう?)と思ったこと一つ。
【なんで、里見先生のマンションの天井が低く見えるのか?】いくら築20年の中古マンションであろうと(いや、例えだって)あんなに狭く見えるのは何故だろう?いくら財前のお家が超高級住宅で天井高すぎでも、セットのせいなのかな?・・・・と思ってハタと気づきました。【なんだ、里見先生背が高いのか!】あれほど背が高ければ、電球を替えるのはラ〜クラクだよね。そういえば財前と里見の立ち位置って微妙に工夫してありましたな。
『白い巨塔』を全部見た後、ヘイリーの『アメイジング・グレース』のCDを購入してしまいました。でも最近聴いてないなあ・・・。
ドラマ2:『ひとつ屋根の下1』に続くつもり・・・