宮ヶ瀬湖ダムインクライン(ケーブルカー)

夏休みももうすぐ終わりという時期に、台風一過の晴天の日に神奈川県丹沢にあるダム湖の宮ヶ瀬湖に行った。実は前日大雨の中を相模原まで旅行をして悪天候の中調子が悪かったので、ここ(宮ヶ瀬)で挽回しようという親の苦肉の策だったのだ。

(前日の体たらくについて)大体家族旅行というのは、あらかじめ予約しなければいけないものなのだからその日の天候が悪くても決行しがちなのだが、子供からすれば(天気が悪いという事は)不平不満の種となるわけで・・・。それにその相模原のお宿は(自治体が作った合宿用施設)も兼ねている為、部屋の作りが少々変わっていた。その変わり具合と、トイレとお風呂が部屋の中になかったのが自閉症スペクトラム息子はお気に召さなかったらしく、外は大雨なのに「帰るー!」とカンシャクを起こした。・・・そりゃあ部屋が(メゾネットタイプ/2階立てになっている)なんて誰だってめったに体験しないだろうが、『部屋のつくりを面白がるかも』というこちらの思惑が見事に外れてしまい、計画者のワタシはガックシ・・・。結局部屋のドアがどういうわけか壊れて(ここには理由は省略)、普通の洋部屋に落ち着いた。

・・・つくづく【自閉症児者には、『サプライズ』をわざわざ用意する必要なないのだな。それでさえも、この人たちは毎日何かしらに『サプライズ=動揺』しがちなのだから、一般人には(なーんとも無いこと)が不安材料になるなんて・・・・くぅ〜・・・時々くたびれるう〜。

今までの利用した宿が部屋内に(トイレ・風呂・洗面所)があったから、それがないだけで、それだけで動揺するなんてどうよ?しかしあれ程の動揺を見せた癖に、落ち着くと何事も無かったかのようにケロリンとしてそして多分次回はヘノカッパになってしまうんだよなあ、(息子の場合はそう。余程動揺した時に嫌な記憶がインプットしなければ、次回はスンナリいく傾向がある。)また、日によって動揺する時とそうでない時があるのが又くやしい。多分(疲れている)とかのコンディションなどにも左右されるのだろう。

まあさ、結局はその日が“HARD RAIN DAY”(どしゃぶり)だったからさ、どちらにしろちょっと気分が悪かったんだろうよ。運転手(オット)もくたびれていて無愛想だったしな。

・・・というわけで次の日快晴になった中、丹沢方面まで足を伸ばして宮ヶ瀬湖(ダム)にドライブに行った。この宮ヶ瀬湖には子供が小さい頃一度行ったことがあるのだが、その時とは違った箇所を色々行ってみた。

宮ヶ瀬ダムインクライン・・・ダムを建設する為に使われた施設で、完成後はダムの上下(山頂停車場・山麗停車場間)を結ぶケーブルカーとして活用されている。最大傾斜角は35度かり、迫力あるパノラマが楽しめる。(国土交通省のHPより参考)

乗車時間は約4分で料金は大人300円・子供150円だから、ちょいと割高ではあるか?まあ【遊園地によくあるジェットコースターのダウンサイドの超ゆっくり版】と思ってもらえば大体想像はつくかと。その傾斜(35度)を眺める際に二人の子供は少々びびっていたものな。いつもは運転席が見える場所に陣取る息子が大人しく座席に座っていたものねえ。

この日は団体さんが来ていて、結構盛況だった。でもワタシ達家族が乗る時はたまたま誰もいなかったので“貸切状態”でホッとした。混んでいてうるさいと、また息子がイラツクから困っちゃうんだけどね。

夏の名残というか、ダム水爆のカッコよさをUPしてみた。この水爆やっぱ息子にはびっくり材料だったらしく、おびえていました。娘は「キャー!」と水しぶきに興奮していたけどね。

やっぱり『サプライズ』を自閉症スペクトラム息子に仕掛けてしまう親であった・・・。

下の方に白い川みたいのが見える。宮ヶ瀬湖のダムから中津川支流に放流される様子がすぐ近くで見ることもでき、水爆は水煙をあげて勢いよく流れ込む。 左の灰色のコンクリートはダムの堤(堤高:156m/堤頂長:約400m/堤体積:約200万㎥)(国土交通省のHPを参考)

大放流〜! 流れ込み〜!

 

ダムから放流される所を間近で見た

同じ場所を堤の上から見た風景

宮ヶ瀬湖は緑色がかっている

(H17年9月末記録)

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