小鉄息子の電車の乗り方(小田急多摩急行線)

この所小鉄息子は、電車に乗って外出するたびに(どの電車を使うか)(何時の電車に乗るか)を事前にPC検索で入念に計画する。用心深いというか、多分【先行きが見えないと気持ち不安だから】という彼なりの工夫なのだろう。こういうキャラクターだと、【電車が時間通りに来ないとすごく動揺する】と思われるだろうが、たとえ電車がトラブル等でダイヤが多少乱れても、彼は意外と平気なのだ。【電車だって、必ずしもいつも正確な時間に来るとは限らない】と学習しているからだろうか?

この息子、幼少時は電車に乗るとはしゃぎがちで運転席を眺めながらピョンピョンしていたが、今は静かにジッと(ウットリ?)としている。(正直言ってよくもまあ飽きもせず長年運転席を眺めているものだ。)又、少し前までは車内が混んで来ると不安がっていたが、今は多少耐性ができたらしい。電車に乗る前に「混んでいてもいいのね?」と警告しておくと、「よしっ!」と気合が入るのだろうか?まあここまで成長というか発達したのは、ひとえに『母親のワタシが運転免許を持っていない』せいなのだ。自家用車が運転できない為に公共の交通機関を使わざるを得なかったから、結果【慣れてしまった】のだろう。車だとたったの20分で着く所を、あーだこーだと電車とバス(またはタクシー)で倍の時間をかけて移動していたなんて事はざらである。今も尚、自分自身「車運転できないと不便だよなあ〜。」と嘆いてはいるのだが、小鉄息子が公共の交通機関に馴染むにはある意味良かったのだ・・・としておこう。(ヤケクソの負け惜しみ)(今からでも遅くはない!運転免許を・・・)と私自身思い立つ時もあるが、・・・やっぱやめておこう。自分の性格は、運転向きではない・・・。

先日、「A区のオジイチャン家に行く時、この方法で行きます。」とPCで乗り方検索をプリントアウトした紙をワタシに見せた。「え〜。これだと時間がすごくかかるって。(乗り換えないけど)」「行ってみたい!(経験したい)」彼の熱い思いはファイアー状態になってしまい、結局折れた。というか、「このルートだとどれ程時間がかかるか、小鉄息子よ身をもって思い知るがいい。フフフ・・・。」と考えたのだ。

まあさ、我が家からジイチャン家に行く時は、東京の南西部から北東部を縦断するようなものだから、どのルートを利用しても時間がかかるのは変わらない。娘はよく「ドラエモンの“どこでもドア”があるといいのにね。」とのたまうが、全くその通りである。

朝ならそれ程混まないだろうと思い、土曜日早めに家を出て小田急線多摩急行に乗り込んだ。息子はいつも通り運転席が眺められる位置を陣取った。ホントにさ〜、運転席から眺める“何”が彼をそれ程魅了するのだろう?と思い立ち、彼がいつも運転席で眺める“景色”をデジカメで撮ってみた。

小鉄息子の後ろ姿

多摩急行の車内にある路線案内も撮ってみた。「あと何駅・・・。」等と数えるのがめんどくさい。(それ程距離があるのだよ)

北千住で降りるんだけどね。

小鉄息子の隣で何気に運転席を眺めていたら、面白いことに気がついた。よく運転手が「次は○○駅〜。」とアナウンスをするのだが、この小田急多摩急行線だと、受話器でアナウンスするのだ。「まあ〜、面白い。」とつい撮影してしまった。【まあ〜、面白い。】とワタシ自身好奇心が湧いてしまって・・・ほ〜ら、母親も“撮り鉄”化してきた。(※撮り鉄=電車関連を撮影するのが好きな電車オタク)

いつもより長い時間をかけてオジイチャン家に行き、一泊して又同じルートで帰宅した。余りの時間のかかり方に(本当はワタシはせっかち)少々ヤケになって去り行く小田急多摩急行線を撮影した。まあ小鉄息子にしてみたら長い時間をかけて運転席をじっくり味わって堪能したから、さぞ満足だろう。(というか、ずっと立ちっぱなしだから足腰鍛えているようなもんだ)

右側の電話みたいなのが、アナウンス用。 いつもお世話になっていま〜す!またねえ〜!

さて、徐々に【“撮り鉄”化してきた母親】と【運転席大好き小鉄息子】は次はどこの電車に出没するのか?(つづく)  

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