我が家のソリューション事例
−「自宅LAN構築」事例−
1.環境の変化
我が家において2人が(1人1台の環境で)パソコンを使い始めた。
→子供が自分のパソコン<小生のお古>を与えられインターネット接続を始めた。
「小生は以前よりインターネット接続をやっており、新PCの購入を機に外部接続をやる人間が、我が家の中で2人となった。」
2.実態
(1)回線が一本である。
(2)(自動)切替機により電話とインターネット接続をしている。
3.問題点
(1)インターネット接続時、話中となってしまう。
(2)1人がインターネット接続中は、他の人はインターネット接続はおろか電話も出来ないし、外部からの電話も受けられない。
(3)切替機の使用において、インターネット接続していなくても
PCを立ち上げているだけで、電話中の回線に雑音が入る。
(切替機からPCのモデムまでの延長ケーブルが雑音を拾う)
→これは主婦にとっては大問題であります。ケーブルの長さによるのですが、多少の雑音では済まない。切替機1個の時点では雑音は気にならなかったが、2個とし子供のPCまでのケーブルを長くとってからかなりの雑音を拾うようになった。
<わざと長いケーブルでISDN導入の理由を創った訳ではないのですが、そういう手もあるかも 、、、。>
(4)モデムのスピードが遅い。
・1台は56Kbps(小生)
スピード面では、それ程苦労はなかったが、PCを使っている途中、階下から妻の叫びが聞こえる方が問題であった。
・1台は33.6kbps(子供)
これは今や遅い。2年前でもそうであった。
雑音問題は小生のマシンと同様、ママからのお小言。これはかわい そう。
4.問題解決方針と目標
(1)インターネット接続中も電話使用出来るようにする。
(2)同時にインターネット接続が出来るようにする。
(3)子供にメールアカウントを与える。
(4)将来ホームページを開設する。
(無料で開設できること)
5.対応策
(1)回線変更→ISDNへ変更する。
NTTへの申請(1999.3)
(小生は窓口に出向いたが、電話一本でOKとのこと)
この際INSタイムプラスと
INSテレチョイスに加入した。
INSタイムプラスとは300円で市内5分10円のサービス、INS テレチョイスとは200 円で特定市外局番へ電話した場合の割引サービス(今もあるかは不明です)、
(2)LAN構築
これは自力でやるにはそれなりの勉強が必要です。
以下小生のやった方法をご披露します。もっと効率的かつ安価な方法があったでしょうが、職務上、自力で構築すること自体をも目標としたので、効率は二の次とし、自力でやることに主眼を置きました。
・書籍購入
「自分でできるLAN入門」 1,600円
「インターネット再構築術」 1,700円
「パソコンショップのためのLAN構築提案&工事完全マニュアル」
2,800円
・ルータ購入
(TAよりルータを選択しました。理由は上に記しましたように、職務上の勉強のため難しい方を選択、また収容できるLANケーブルの本数上将来を見込んでルータとしました。
おそらく下の子供も妻も1台欲しくなるだろうとの予測です。現に今 はその後2つのHUBを入れ計5台のPCを使用中です。
自分自身で2台をインターネット接続環境で使用し、1台は外部とは 接続していませんが、CPUクロック125MHZの初代マルチメディアパソコン、PC9821CEが家庭内のプリンターサーバーとして余 命を保っています。
何かと苦労を共にした最初のパソコンは手放せません。その後妻も インターネットやりたいと言うことになり2年の間に4 台がインター ネット接続しています。したがって、ルータ入れて正解でした。)
<1999年3月時点の購入価格>
「NEC AtermIR450」 41,800円(新宿ビックカメラ)
・LANカード
「Corega ETHER P−10」
3,980円(下高井戸:山田電機)
・部材購入
「RJ45コネクタ圧着工具」 2,980円(秋葉原:神保商会)
「LANケーブル 黄色30m」 1,300円( 〃 )
「RJ45コネクタ 10ヶ 」 200円( 〃 )
「LANケーブル 白 10m」 740円(秋葉原:ニッシン電子)
「 〃 白 10m」 1,080円(新宿ビックカメラ)
「RJ45モジュラー 8芯 」 1,285円(秋葉原:小柳出電気商会)
「金具 (壁埋め込み用) 」 60円(秋葉原:小柳出電気商会)
「ケーブルストリッパー 」 1,350円(秋葉原:千石商会)
・ルーペ 1,575円(新宿:東急ハンズ)
計 62,450円
★以上は必要なハードウェアであります。
★工事は自分でやりましたが、階をまたがり
ケーブルを這わすには1人では出来ず下の
子供にアルバイト代を払い手伝わせました。
参考までに、NTT−MEにLAN敷設のTEL
見積もりをしました。
(縦の敷設のみ<1−2階に通すだけ>で
30,000円と言われました。条件は管路がある場合です。)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★以上を揃えたならば、次にソフトウェアの設定が必要であります。
上記の書籍及びルータのマニュアルを参考に以下を設定します。
・ソフトウェア設定のポイントのみ記します
「ネットワーク設定」TCP/IPの設定
「ネットワーク識別情報の登録」
コンピュータ名
ワークグループ
【注】コンピュータ名は、PC1台ごと異なった名前を付けます。
ワークグループは、共通の名前とします。
・ルータのマニュアルを良く読み機種固有の設定方法・機能を
よく理解することが不可欠です。
【注】自動発信機能(ルータとはもともとそのようなもの)が
あるので、常時接続契約されていない場合やプロバイダー
の契約も「使い放題」の契約がされていない場合、
「自動接続を許可」するか「禁止」するかこまめな操作が
必要です。
この点はハード的に切ってしまうスイッチが付いている
ルータの方がベターです。
NECのルータであればCOMSTARが良いと思います。
小生が購入したAtermはスイッチがなく当初かなり面倒でした。
(今の機種にはあるのか未確認です。)現在はフレッツ
ISDNおよびBIGLOBEも使いっぱなしなので、
24時間つなぎっぱなしで電話代の苦労はありません。
が、ISDNの回線の1/2が常にふさがれた状況となるため、
これはやはりCOMSTARに軍配を挙げます。
NECに限りませんが、この点を確認されることをお勧めします。
要は、ハード的に回線を切るスイッチがついていること。
これは購入時点での確認事項です。
TAに関しても同様と思います。
・ソフト設定はいろんな本が出ています。
その後小生は
「WINDOWS95 ネットワーク入門」 オーム社 2,500円
を購入し、必要項目を良く読みました。
辞書的に使えるので便利な書籍です。当時WINDOWS98の時代になっていましたが、ネットワーク設定は変化ないと知り敢えて購入して
参考としました。
【参考】この世界、マニュアルや参考図書をいかに読み解くかが勝負です 。
昔なら盗んで覚えるとか、専門の高価な図書しかありませんでし たが、今は図書として気軽に手に入れられます。またインターネ ット上に親切に説明してくれているサイトもあります。
小生もサイト上の多くの人のお世話になりましたが、結局は
本になっている書籍の方が結果的には役に立ったと思っています。
(お世話頂いた方々、すみません)
マニュアルは紙でないとダメでしょう多分。
特に、ものごとをある程度体系的に理解するとか一連の流れを 理解するには紙でないとダメではないかな。
最もこれは小生が基本的レベルに達していなかったからかもしれま せん。
以上あしからず、蛇足ですが、所感です。参考になれば幸いです。
(3)プロバイダー契約
(子供のアカウント取得とホームページ開設対応のため)
この選択は実に難しかった。
自分の家庭の環境条件を見据えた上で、どこのプロバイダーが良いか比較検討が必要です。
我が家の条件は以下でした。
■将来ホームページを開設するので、
・無料スペースが大きく
・作成ツールを提供していること
・家族会員サービスがあり安いこと
BIGLOBEのバリバリ150コースを選択しました。
無料スペースは5MBとそれ程大きくはない。大きいのはASAHI NETで、それにつられ一次加入しましたが、HPがなかなか出来ない ので約半年後解約しました。
当時は使いっぱなしのコースはなく、月間150時間まで3000円
のコースのBIGLOBEを選びました。
家族会員も1人300円と他のプロバイダーに比較してかなり安価でありました。
700円などというところもありました。
★つながり易いかどうかスピードはどうかとの比較項目がありますが、
われわれ家庭で月100時間〜150時間程度しか使わない者にとっては殆ど関係のない、比較項目であると思います。
つながりにくかった経験はこの2年間一度もありません。
最もルータ環境にしたからかも知れませんが。
以上であります。
ただ、以上は2年前のLAN構築についての記録です。
LANはすでに無線の時代を迎えています。家庭の環境によって無線LAN構築が妥当な場合もありましょう。特に階をまたがってLANケーブルを敷設できない場合や、同じ階の配線でも見た目の問題もあります。
まだ無線の機器は高価ですし、小生としても使用したわけではありませんのでそのメリット、デメリットの検証が出来ていません。今回の事例は有線のLANの構築の推奨をするものではありませんし、まして無線LANの推奨をするものではありません。
1.環境の変化
2.実態の把握
3.問題点
4.問題解決方針と目標の設定
5.対応策
というソリューションの進め方の一事例として参考にしていただければと考えるものです。
戻る TOPへ