・后(きさき)兄弟・
ゴキブリ、そして… 2
●汐瑠
「大丈夫ですよ。まだ誰にも会っていませんし、落ちてる物も食べてません」
●尚也
「そうか…、良い子だ」
●汐瑠
(………)
●尚也
「しかし、君までこんな所に迷い込んでしまうとは…。そうだな、実は私の兄も居るのだが、君が嫌じゃなければ、ここでも一緒に住もう」
●汐瑠
「え?お兄さんも?そんな…、いいんですか?」
●尚也
「…兄が一緒では、やはり嫌だろうか……」
●汐瑠
「と、とんでもない!ただ、ご兄弟水入らずの所を、邪魔しては悪いんじゃ…」
●尚也
「邪魔だなど、それこそ とんでもない!むしろ頼む!一緒に住んでくれっ!!」
(兄さんの様子が変なんだ!!)
あんたもな…。
●汐瑠
「ありがとうございますっ。本当はすごく不安だったので、后さんが一緒なら心強いです!」
●尚也
「あ…、ああ……」(てゆーか、後ろの女っ……!!)
一瞬の事で、うっかり撮り逃してしまったのですが、実はここまでのやり取りの中で二人がピンクのハートを飛ばしてしまいました…。お互いに惚れてしまったようデス……。
やってもーた…;
●和也
「ん?どちら様ですか?…ハッ。もしや、この家の所有者の方ですかっ!?」
●汐瑠
「あ…、いえ。違います」
●汐瑠
「華宮で養護教諭をしている有栖汐瑠です。ここで一緒に暮らしてもよろしいですか?」
●和也
「ああ、なんだそういう事か…。もちろん構わない。保健の先生は大好きだ!実は私の初恋は小学校の頃の保健の先生でね。とても若くて可愛い先生だったんだが……」
●汐瑠
「は…、はぁ……」
とにかく、大歓迎なようです。良かったね(?)