・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 12

なにやら険しい顔つきで
家を出るシュリオン。


シュリオン
「あー…、胃が………」

シュリオンも
子供シムに成長したので、
今日から学校に行きます。
初登校にちょっと緊張気味。


マリオン
「シュリがんばれっ……」

シュリオン
(緊張する〜っ、やっぱり
初めが重要だもんね。
…下僕100人できるかな…?)

和也
「シュリオンは
大丈夫だろうか…?
学校でイジメられたり
しないかな………」
心配…。

今日、和也は休日。

尚也
「それは大丈夫だ兄さん。
何かやられたら、
次が
ないように完膚なきまでに
叩きのめせ
と教えてある。
幸い、シュリオンは
技の覚えも良かったしね」
和也
「わ……、
技って何の技だ…?」
尚也
「?何の技って、
空手の技に決まってるだろう?」
和也
「…そ……、そうか………」
(変な裏技でも
教えられたかと思った…)
尚也

「所詮、
男なんて動物的な生き物だ。
力で敵わない事を分からせれば
良いんだよ」

尚也
(ただ、昨日からやたらと、
下僕がどうこうとブツブツ言っ
ていたのが気になるが………)

和也
「?」

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