・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 12
なにやら険しい顔つきで
家を出るシュリオン。
●シュリオン
「あー…、胃が………」
シュリオンも
子供シムに成長したので、
今日から学校に行きます。
初登校にちょっと緊張気味。
●マリオン
「シュリがんばれっ……」
●シュリオン
(緊張する〜っ、やっぱり
初めが重要だもんね。
…下僕100人できるかな…?)
●和也
「シュリオンは
大丈夫だろうか…?
学校でイジメられたり
しないかな………」
心配…。
今日、和也は休日。
●尚也
「それは大丈夫だ兄さん。
何かやられたら、次が
ないように完膚なきまでに
叩きのめせと教えてある。
幸い、シュリオンは
技の覚えも良かったしね」
●和也
「わ……、
技って何の技だ…?」
●尚也
「?何の技って、
空手の技に決まってるだろう?」
●和也
「…そ……、そうか………」
(変な裏技でも
教えられたかと思った…)
●尚也
「所詮、
男なんて動物的な生き物だ。
力で敵わない事を分からせれば
良いんだよ」
●尚也
(ただ、昨日からやたらと、
下僕がどうこうとブツブツ言っ
ていたのが気になるが………)
●和也
「?」