・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 18

汐瑠
「魔法使いに女の子の姿に
変えてもらったシンデレラは、
カボチャの馬車で
お城に向かいました。
城の警備をかいくぐり、
なんとか舞踏会の会場に
辿りつくと、なんと
目の前に、写真で見たあの
美しい王子様がいるでは
ありませんか!
王子様はシンデレラに優しく
微笑みかけると『私と踊って
頂けますか?』と綺麗な手を
差し伸べました」

汐瑠
「しかし、
魔法が12時までしか
もたない事を思い出した
シンデレラは、舌先三寸で
王子様を庭へ誘い出しました。
そして、王子様の脇腹に
『裏拳脾臓打ち』を
くらわせると、
可愛らしい
少女の姿をした
シンデレラに
完全に油断していた王子様は、
突然の攻撃に
もんどりうって倒れました」
シュリオン
『裏拳脾臓打ち』なんて、
シンデレラもマニアックな技
だしてきたね」

汐瑠
「そうだね。脾臓は、
どうしても鍛えられない
急所の一つだからね。
素早く裏拳を打ち込まれたら、
格闘家でも
立っていられないよね」

汐瑠
「王子様が目を覚ますと、
見知らぬ地下室で、
なんだか見た事もない縛り方を
されていました。
物音に振り返ると、
見覚えのある少年が
近付いてきます。
そう、
それは魔法が解けて本来の姿に
戻ったシンデレラでした。
『君は一体…』
王子様はこの状況に
とても興奮していました。
なぜかと言うと、
王子様はドMだったからです。
実は、王子として周りから
大切に扱われる日常に
飽き飽きしていました。
本当は
乱暴にされたかったのです」
シュリオン
(縛られた状態で興奮
するなんて、もう真性だね…)
汐瑠
「こうして
王子様とシンデレラは、
人知れずいつまでも
幸せに暮らしました。
おしまい」
シュリオン
「なんか無理やりな所も
あったけど…、結局
シンデレラは羊の皮をかぶった
狼で、人を見かけで判断しちゃ
いけないって事を
言いたかったのかな?」
汐瑠
「そうだね。あと、
自分の性癖を素直に認めて、
それを満足させてくれる人を
見つけた方が
幸せって事かもね」
シュリオン
「あ〜、そっか〜」
和也
窓掃除キュッキュ〜♪

和也……。

シュリオン
「おっ風呂〜おっ風呂〜
フ〜ンフ〜〜ン♪」

サービスショット?

シュリオン
「僕はやっぱり、
縛られるより縛る方が
楽しそうでいいなぁ〜」

シュリオンは、確実に
Sだと思います。

SIM TOP