・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 38

シュリオン
「尚也さ〜ん!!」
尚也
「おぉー、どうしたどうした。
何かあったのか?シュリオン」

マリオン
「汐瑠さ〜〜ん!!」
うわあぁ〜ん

シュリオン
「ヒィッ!
ママ、一体なにを…!!」
尚也
「オイ……」

マリオン
「もう皆、帰ってこないんじゃ
ないかと思っちゃった…」
汐瑠
「ええ〜?そんな大げさな〜」
尚也
(クヌゥ〜っっ!汐瑠君に、
いやらしく触れてもいいのは
私だけだぞっ)
そうだっけ?;
シュリオン
(ああ…もう、ママのせいで
何かメンドクサイ事に……)
シクシク

和也
「ただいま〜。
……アレ?なんかあったの?」

微妙な空気。

尚也
「この際だから言っておくが、
マリオン君は
『ママ』とか言われているが、
あんなもんただのオッサンだぞ。
油断しちゃいけません!めっ!」
シュリオン
「も〜、ママのバカ!
恥ずかしい事しないでよっ」
マリオン
「え〜?
恥ずかしいって何が〜?」
和也
「…ねえ……。あの、
…ただいま〜………」

マリオンの早とちりで、
ちょっとだけ家の中が
ワタワタした一日。
…そして、和也はまた
気の毒な役回りに……。

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