・后(きさき)兄弟・
この子だれの子 4

マリオン
たまに、寝ている僕を
尚也さんが興味本位で
覗きに来るのが
迷惑でたまらないっ!!

マリオン
うるっさいので、脅かして
みたら、思った以上に
驚いていた。

マリオン
ただ…、
おびえる尚也さんを見て、
汐瑠さんが手を叩いて喜んで
いたのに、僕も驚いた……。

マリオン
人間になりたいと思っている事を
尚也さんに相談してみたら
早速、翌朝僕のための

ヴァンプロシリン-D≠
仕入れてくれた。
ちょっと困った所もあるけれど、
尚也さんはやっぱり、
頼りになる良い人だ。

売人
「ところでお兄さん、
本当に素敵ですね。
…今夜、食事でも――」
尚也
「悪いが私は、
すこぶる面食いだ。
しかも基準は自分!
あきらめたまへ。
君にもきっとどこかに、
君と同レベルくらいの
お似合いの相手がいるさ」
売人
「…………」殺意。

マリオン
「これを飲めば………」

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