その3:西谷祥子のコミックス未収録作品について
昨晩カキコしようと思っていたのだけど停電のショックでメールが繋がらなくなってしまい大変心配しましたが、今日は直っていたので胸をなで下ろしました。よかったよかった。おまけに今日は『手紙をください!』全6巻を850円でGET!ラッキーデイでした。『あわ雪さん』1000円はちょっと高すぎるような気がしますが?
当時の西谷祥子の仕事をちょっと調べて見たのですが(1月分の判明しているもののみ)
70年11月分
1:週刊マーガレット 『放課後あつまれ』 連載中
2:週刊セブンティーン 『お元気ですか?』 連載中
3:別冊マーガレット 『ジュンの結婚』 71P
4:別冊セブンティーン 『かれっじ・ブルース』 53P
71年9月分
1:週刊マーガレット 『こんにちわスザンヌ』 連載中
2:週刊セブンティーン 『不良先生』 連載中
3:別冊マーガレット 『愛しているから』
4:別冊セブンティーン 『わが魂の清ければ』 101P
適当にピックアップしてみたのですが、これが毎月のことで他にデラマや増刊号の仕事がプラスされる月もしょっちゅうだったようです。手塚か石森クラスの仕事をこなしていたわけです。そんな激務な中からあれだけレパートリーの広い作品群を描き出せた彼女はやっぱり天才です。(トテさん・99/7/29)
●また、西谷の,『走れボザンナ』と、『はしれ、よし、とまれ』の載っている雑誌GETしました。単行本未収録かどうかは、調べてないんですが、すでに、家の中で古本とは,巡り会い状態なので…(笑)(ぽいママさん・99/7/30)
●『走れ!ボナンザ』と『とまれ・よし・すすめ』ですね。前者は『エンジェル・ロック』、後者は『おみなえし』に収録されています。(バナナ忍者さん・99/7/30)
●読んだことほとんどないです。24年組をリアルタイムで経験したことのない人にとってそれよりも前の方は入手困難ですから・・・私は水野英子先生の方が興味ありますけど、西谷祥子先生も安いなら読みたいです。全集とかあったら、代表作は読んでみたいです・・・SPARCさんに確保していただいた『りぼん』に西谷祥子先生の作品が載っていました。『りぼん』にもたまに助っ人でいらしていたようです。バナナ忍者さんのリストになかったようなので書いておくと
1974年3月号『3月・花のころ』:個人的には、同号では、『デザイナー』(一条ゆかり)、『白いカーニバル』(大矢ちき)に目が行ってしまいましたが・・・(えいこさん・99/8/1)
●>えいこさん:西谷先生が「りぼん」でも作品を発表されていることは知っているのですが、今のところ「マーガレット」系の雑誌を調べることで手いっぱいで、他の雑誌は未調査の状態です。
>1974年3月号『3月・花のころ』:私の西谷祥子作品リストに追加させていただきますね。西谷先生は、代表作といわれるものよりも、月刊誌に発表された作品(多くは単行本未収録)の方が、出来がよいように感じます。(バナナ忍者さん・99/8/1)
●本当は西谷祥子を探しての古本屋巡りだったのですが昨日はありませんでした。バナナ忍者さんの言うように西谷祥子という作家は長編作家ではありません。太刀掛先生と同じように短中編にこそその力量が最も発揮される作家だと私も思います。(トテさん・99/8/1)
●『わが魂の清ければ』(別セブ1971年7月号)を読みました。101Pで太平洋戦争を描ききった力作です。西谷さんの構成力など作家としての「すごさ」を感じさせる作品ですね。すっかり忘れていましたが齋藤は、この作品を読んだ事が、ありました!読み始めてから記憶がもどってきたのです。 作中、学生が「見よ、東海の空明けて」と歌ってるコマがありますが、当時(大学生の頃)、私が所属していた東京の漫研で「この[愛国行進曲]はこの年には歌われていなかったはず」と重箱のスミをつついていた会員がいたのをおもいだしました。しかし、記憶はふしぎなもので、この作品よりも、同じ号の記事に付いていた津雲むつみさんのカットの方をありありと覚えていました。なにしろ30年近く前の記憶ですから(^^)(斎藤いつきさん・99/10/23)
●斎藤様の書き込みを拝見して、わたくしも思い出しました。わたくしの記憶では、『わが魂の清ければ』は予科練に入ったお兄様がミッドウェーで戦死してしまい、「なぜたった38人(もちろん大本営発表)の中に入ってしまうの?」とヒロインが怒り、悲嘆にくれるシーンがあった。お兄様が入る頃の予科練は超難関で、まだ7つボタンでなく水兵服。ラストシーンでは7つボタンの制服の・・・と会い・・・だった(いちおう伏せときます(笑))。この作品で間違いありませんか?(berryさん・99/10/23)
●私は彼女の作品では『高円寺あたり』を読みなおした時にうまい!という事で、彼女の作品がもっと好きになりました.その時代に、この作品を読んでても,多分、職業意識について、解らなかったと思います。職業につくという事に閉鎖的な頃でしたものね。女の子は大学を出れば,嫁に行って,それで・…という時代にあれだけ職業意識の高い作品を書いているあたりこれを読まずに西谷作品を語ることはできない、と思いました.(^^)今,ずっと仕事をしてきて、ある程度のキャリアがある自分の生活は本当に豊かだと思います。(いやな思いもふんだんにしていますが…)(ぽいママさん・99/10/23)
●(現代マンガ図書館で)読んだ西谷祥子作品です。
◇『行ってしまった小鳥』(デラマ) : 3年ぶりに読み返しました。やはり、これは傑作中の傑作です!西谷さんは色々なもの、色々な要素が描ける作家でしたが、これはかなりの要素が入っていて西谷さんフリーク向けであるような気もしますが短編作品中のベスト1ではないかと思うのです。美しさと悲しさとは 気持ちのなかに染み入ってくるようです。この作品がコミックスに収載されてないのは残念であり、損失だと思います。うーん、どうにかして何とかしたいです。(なんとかって何でしょう?(^^))
《別冊セブンティーン》
◇『最新ホテル事情』´70・1月号(既読)
◇『ぼくたちのバラード』71・6月号(未読) : 時代性に優れる
◇『メグよ あなたのために』72・2月号(未読) : 生活感覚、描写がすぐれている
《週刊セブンティーン》
◇『おしゃべりな姫子』(既読) 齋藤の記憶は ほぼ正しかった(^^)
《週刊マーガレット》
◇『白鳥の歌』(未読か?) : 私の自前の灰色のハードディスクはやはりだいぶ傷んでいるような‥(笑)
《別冊マーガレット》
◇『恋は体あたり』70・4月号(既読) : 体育会系のサマンタも女の子、体育館天井の修理中に‥
◇『私は楽しく遊びたい』70・9月号(未読!) : プレイガール?のブレンダに女の子達が計略を‥。そこはかとなくスッ飛んでるヒロイン、ブレンダが魅力的です。
◇『チェエリー』71・1月号総集編(既読) : チェエリーはオウムのペペと一緒にフロリダへ‥
◇『おしゃれしませんか』71・7月号(既読) : モデルにスカウトされたハニーとリリーは‥
◇『夏の恋・どういうわけか愛してる』71・8月号(既読) : この作品は文春文庫「少女マンガ大全集」(´88)に収載された作品です。〔掲載誌および掲載年月不明〕とその本には書いてありました。ただこれはこの頃、好調だった西谷さんとは思えない作品です。水準作以下ですし、絵も冴えたところが一つもありません。一作家一作品という本にこの作品とはそれこそどういうわけか!と言いたくなります。載せるなら普遍性を考えて ここはそれこそ『エレクトラ』あたりがベストチョイスだったと思いますけどねー。
◇『愛しているから』71・9月号(未読) スイスの湖、ミルタはパリからきたジャンポールと‥
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えー以上が マンガ図書館で読んだ西谷作品でした。71年からの作品は会員にならなくとも
入館料と一冊100円で読めます。齋藤もまた早いうちに来てさらに読みこみ倒したいです(^O^)(斎藤いつきさん・99/10/27)