おかざき真里 『バスルーム寓話』 

飛鳥新社・全1巻

「ぶ〜け」でのデビュー作他4編を収録した、おかざき真里の短編集で、共通する舞台は「夏」。ジリジリ焼けるように暑かった、記憶の中の夏休みがよみがえってくる気分になります。中でも『夏草子』は、昨年の私イチオシの1編!「ぶ〜け」の作品はコミックス未収録で終わるものが多いんだよね、との話を聞いていたので、雑誌から切り取っておきました。これをやったのは実に何年ぶり…?という入れこんだ作品です。実は初出とタイトルが変わっていて、コミックスタイトルをチェックした時には、「ちぇっ、あの話は入ってないのか」とがっかりし、その後狂喜したといういわくつきのものだったりして。ちょっぴり倦怠期のカップルの前に、ナゾの少女が突然現われて…という、少女マンガにはありがちな設定ながら、読ませるんですよ、これが!あまり多くを語らず、とにかく読んで欲しい!(00/7/20)