●依頼No.3 依頼者:一野登美子さん

里中満智子主人公が料理コンテストに出る話について

雑誌名は「なかよし」。時代は『キャンディ』の後半・原ちえこの『フォスティ−ヌ』・高橋千鶴の『グッドモ−ニング・メグ』とかが載っていた頃。里中センセの作品のあるエピソ−ドがあまりにも強烈に印象に残っていて、これがどの作品のものだったのかが知りたいのです。内容は主人公の女の子がある料理コンテストに出て、いろんな国の特徴を生かしたおにぎりを串に刺したようなものを作ります。しかしライバルの子が意地悪をして、それをといた卵の入ったボ−ルに落としちゃうんです。これで棄権か…と思いきや、主人公はそれに小麦粉・パン粉を付けて、揚げるんですね−。そして出来た料理が「世界友好おにぎりカツ」というワケで、その斬新な料理(?)で見事優勝するのであります。…多分、私が思うにこれは「あかね雲」という作品ではなかったか…と思うのですが、それにしてはこのエピソ−ドがあわない様な気がするんです。戦士の会のメンバ−やマンガ仲間に散々聞きましたがワカラナイ…。でも分かるとしたら、里中ファンでこれのコミックを持ってるかリアルタイムで読んで今も覚えてる人に限られると思う…。どうか、どうか、そういう方が身近にいらっしゃったら是非聞いて欲しいですう〜!よろしくお願いします。

●こ、これは私も知りたい!一野からこの作品のことを聞かれて、シーンは思い出したもののどうしてもそれ以上の事が思い出せなくて、ジリジリしちゃったのでした。(めぐみ・99/1/12)

●私ももう忘れてしまいましたが、その頃の里中満智子先生の「なかよし」作品は、

  1975年 『スポットライト』1月号〜76年9月号

      『レモンの季節』9月号

  1976年 『プラスマイナス大爆発』6月号付録

      『ミスターレディー』10月号〜77年8月号

  1977年 『あかね雲』12月号〜78年12月号

  1979年 『初恋かしら?』5、6月号

となっています。ちなみに『初恋かしら』以外はコミックスになっています。『初恋かしら?』は『あかね雲3巻』に収録されています。でも今はすべて絶版になっていますね。『グッドモ−ニング・メグ』は77年後期から78年前期、『フォスティーヌ』は78年初頭から連載、と言うことを考えると、『あかね雲』が可能性高いと思います。エピソード的にも合うと思います。ちなみに3巻まで出ていました。もし参考になれば幸いです。(なおさん・99/1/16)

★上記のなおさんの情報を見て、「これってもしかして『ミスターレディ』の事かも…」と思ってチェックを入れたところ。見事ビンゴ!でした。『ミスターレディ』は、男勝りの花子と女らしいことが好きな太郎という双子が主人公。男は男らしく女は女らしくあれ!という家訓(?)のおかげで、自分の本性を隠すために四苦八苦するというコメディタッチのストーリー。2人の祖母が青いバラの研究をしているんだけど、自分のデパートでそれを売り出したいために情報を盗もうとするのが「ライバルの子」であるりり子。偶然から花子の家の温室で青いバラが出来て、花子たちは善意からそれをりり子に譲るんだけど、いざ売ろうとした時にはバラは元の白バラに戻っていて南武デパートは大損害、その苦境を乗り切るために料理コンテストに出場するの。一方太郎と花子は両親が喧嘩ばかりというのを憂いて、自分達がヒット商品を出せば両親の経営する食品会社にもメリットが出て2人も仲良くなってくれるのでは…と考えてやはりコンテストに出ることを決めるという訳。ここに花子が恋している洋菓子店のブルーが加わり、三つ巴で決勝を争うんだけど結局3組は引き分けになったのでした。(めぐみ・99/1/16)