依頼No.4 依頼者:寺田薫さん

「りぼん」掲載新米女性編集者の話について  76年前後?

 私らが小学生の頃、おそらく76年前後の「りぼん」で連載されてた作品なんだけど、主人公は新米女性編集者。で、大きな出版社の隣りに建つ、弱小出版社で働いてる。その彼女が仕事に奮闘する話だったと思うんだけど……。作者もタイトルも忘却の彼方……。情けない。教えて教えて〜!

●公開捜査のマンガの件…アバウトだねえ…。う〜ん、多分違うと思うのだけど、パッと頭に浮かんだマンガを上げておきます。その頃だったかどうかは謎ですが、もりたじゅんの『さよなら、こんにちわ』という出版社もの(編集者ものか?)がありました。元気いっぱいの女性が主人公で、弱小(だったかも謎ですが)出版社で頑張るスト−リィだったように思います。私はこの話がすごいスキでした、出てくる男性が子供心にも男っぽくてカッコ良く見えたので(反対に女の子はムチムチして健康的って感じだった)。もりたじゅんセンセは当時のりぼんの中では、現実味のある男性キャラを描いてくれる方だったように思います。…この話、主人公と相思相愛になったこの男性が不慮の事故で死ぬんですよ!んで、なんとそのあと、その男性とソックリの男が現れるんです、しかも性格真反対の…おお、どうなる、どうなるって感じで読んでました。私よりも、母親のほうが一生懸命に読んでましたね。…以上、違うかもと思いますがスキだった作品を上げてみました〜。(一野登美子さん・99/1/21)

●『こんにちはさようなら』は持っている人に聞いたところ、新米女性編集者だけど、弱小出版社ではないそうです。(。-_-。)う〜ん…。76年、77年あたりのRMCとにらめっこしてはどうでしょう。新たな記憶が呼び起こされるかもしれません。どのように奮闘するか、覚えてますか?知り合いが気になるらしいので…(えいこさん・99/1/21)

●『こんにちはさようなら』の簡単なストーリーです。

 泉多智子(通称:タッチ)は、集光社の劇画雑誌「ドボン」の新入社員。雨にぬらした原稿を嫌な顔をせずになおしてくれた若いが、人気、実力ともある マンガ家の史村翔に魅かれます。しかし、彼は恋人の田所萌と短大を卒業したら正式に婚約することになっていました。しかしタッチは、翔がマンガ家にならせてくれるのと交換条件にに大企業の血を引く萌と恋人になっていること聞き、晴れて両思いになります。そんな折り、翔が事故でなくなったという知らせが編集部に入ります… 翔が死んで1年後、編集部のバイトで市村涼という翔そっくりの人が入ってきます。翔が忘れられず、涼と付き合うタッチ。しかし、強姦に襲われたときに涼は逃げてしまい、助けてくれたのは「ドボン」の編集長、榊でした。キレ者の編集長の裏にある苦しむ姿とみたタッチは彼に魅かれます。タッチの告白を聞いた榊は自分の秘密、母がうつ病だという事実をタッチに告げ諦めさせようとするのですが、それでもタッチは一緒に苦しむことが自分の喜びだというのです。(ハッピーエンド)精神病=呪われた血っていうのに、昔を感じてしまいました。『キャー!先生』でも白血病、『うみどり』でも実の兄妹という設定で「それでも愛せるか」みたいなものがありましたが…主人公が「りぼん」では明るく(『キャー!先生』『こんちにはさようなら』)「りぼんコミック」では暗い(『うみどり』『しあわせという名の女』←藤本由香里さんが少女 マンガの初めてのHシーンは一条先生だって本に書いてましたが、みなもと太郎『漫画の名セリフ』ではこの作品が最初だとありました。ほぼ同時期なので人それぞれ?)のかな。

●残念ながら作品名は思い出せないのですが、作者は「久木田律子」さんだと思います。主人公の名前も思い出せませんが、「まひる」とかなんとか…?(自信なし!!)

ショートカットの元気が取り柄な女の子でぼろぼろのビルにある出版社に就職し「ひまわり」(多分)という少女マンガ雑誌の編集担当になります。この出版社のすぐ横には大手出版社が建っていて、そこに勤める男性と窓越しにいつもケンカをしつつも仲がいい関係。覚えているエピソードは、高校生マンガ家(おかっぱ頭の姿をしていた)をデビューさせ育てていくもので、親に反対されながらも田舎から出てきて主人公と共に親を説得してデビューするが、スランプになったりして…これぐらいしか思い出せませんでした。RMCのリストを見ても出版されていないようでした。半年くらい連載されていたと思うので2冊にはなるはずです。他出版社からコミックスがでている可能性もありますが多分絶版(品切れ)状態でしょう。あまり情報提供になっていない気がするんですけど退行自己催眠(笑)をかけながら思い出せるよう頑張ってみますね!(イナバさん・99/3/6)

●久々にチェック入れたら、私が長年悩み続けていた例の「教えて!この作品」、解決してるしてる! そーです。久木田律子さんの、その「まひる」だかがでてきて、「ひまわり」。もー間違いない! でもタイトルは以前、不明なんですねー。内容的には、これに間違いないので、みなさんどうかタイトルを!あと一息、よろしくです!(寺田薫さん・99/3/12)

● めぐみさん、少女マンガ・ホリックの皆様 こんにちは。教えて!この作品 依頼No.4の「りぼん」掲載の作品についてタイトルを思い出した(気がする)ので報告させて下さい。『も〜お がんばらなくちゃ』久木田律子 1977〜78年頃かな。ちょっと調べ物があって検索エンジンを使ったら「少女まんが館」にあって蔵書リストをみていたら、何か思い出す物が・・・りぼん付録まんがに、この作品の「PART2」があったんですよ。でもイマイチ確証が持てないので、現在女ま館の方に内容を教えていただけるようお願いをしている状態です。(イナバさん・99/6/18)

●『もーお がんばらなくちゃ』(久木田律子)ですが、1978年4月号5月号に連載されていたという広告を見つけました。4月号も新連載ではなかったようなので、最低でも3月号からの連載になっていると思います。しかし、別冊付録で単行本未収録の続編を読むとなると、少女まんが館に行かないと当てがないとか?(他は国会&現代マンガ図書館でとか?)なんだかな〜 ちなみに別冊付録は1978年11月号のようです。(えいこさん・99/7/1)

●続編の別冊付録のを偶然手にすることができました。本編の久木田律子『も〜おがんばらなくちゃ』は1978年「りぼん」2月号〜5月号に渡って連載されたようです。PART2は前回も書いたように1978年「りぼん」11月号別冊付録です。(えいこさん・99/8/6)

●1978年「りぼん」2月号は読みました。

ヒロインの市川まひるは人気少女マンガ雑誌「ひまわり」の編集者を目指して東都出版社を受けるのですが、入社試験に間違えて(14時を4時だと勘違い)入社試験を受けること不採用になります。まひるは仕方なく、滑り止めで受けた東都出版社の隣にある弱小出版社・大日本出版社に入社します。まひるは東都出版社の少女マンガ雑誌「フローラ」(「ひまわり」のライバル誌というが部数は「ひまわり」より全然少ない)編集部に配属になりました。東都出版社の入社試験のとき出会った「ひまわり」編集部の神谷圭太郎は嫌なヤツでまひるはライバル心を燃やすのでした。という初回でした。別冊ふろくでもまひると神谷はラブラブ〜ってこともなく、友達以上恋人未満という感じでした。(連載が5月号までだし、そう進展しないでしょう…)(えいこさん・99/8/13)