●依頼No.24 依頼者:pearl657さん

松本弘美の作品情報について

「週マ」〜「セブンティーン増刊」で描かれていた「松本弘美」さんのことが知りたいです。そこここの掲示板で聞きまわっているのですが、70年代半ばに「週マ」デビューで、読み切り数本、コメディー連載を経て、「ぶ〜け」創刊当時に1作、81、2年頃の「セブンティーン別冊」に『さようならリセエンヌ』『シレーヌの庭』など読み切り掲載。おしゃれな絵で、5、60年代の雰囲気が好きそうでした。単行本は1冊もでていないと思います。特に知りたいのは初期作品のアイスクリーム屋の女の子の読み切りの「週マ」掲載号のデータです。アメリカ?の公園の屋台でアイスクリームを売っているしがない女の子のお話、としか覚えてないです。以上、妄想のような情報と、雲をつかむような依頼で申し訳ないですが。

●お尋ねの作品は不明ですが、「ぶーけ」、に載った作品は『夜空にきらめく金や銀』?うーん、「ぶーけ」ではなく「プチマーガレット」だったかなー。あのサイズの雑誌だったですね。切り抜き持ってるはずなのですが、行方不明中。お尋ねの作品も読んだ気がします。何か思い出したら連絡します。(S・Hさん・00/06/20)

●依頼の作品は以前不明ですが、週刊マーガレットでの連載が1つタイトル分かりました。『○×△あっちむいてほい!』という作品です。第1回目に「初めての連載です。」という内容の作者のコメントがあります。作品の内容は、ものすごいコメディです。舞台は日本です。(S.Hさん・00/7/7)

●本当に久しぶりに「教えてこの作品」を覗いてみたらなんと、1ヶ月も前に私の依頼「松本弘美さんのこと」がアップデートされているではありませんか、うわー、見過ごしてたです。答えて下さったS・Hさん、ありがとうございます。この掲示板も実はずいぶんひさしぶりで、過去ログ全部見直したのですが、S・Hさんの投稿が見当たらなかったので、メールで送ってくださったのでしょうか。アドレスなどがわからないので、ここでお礼を書かせて頂きました。(pearl657さん00/8/5)

●ご依頼の「アイスクリームを売る女の子の話」は、確かに読んだ記憶があるのですが、どうしてもタイトルが思い出せません。が、新たに、「ぶーけ」に掲載された作品について分かりましたので、お知らせいたします。『わたしチャンスよ!』1978年11月号です。表紙のコピーには、「カラーいっぱい爆笑ストーリー」なんて書いてあります。肝心の作品については分からず、他の作品についてのデータばかりで申し訳ないのですが、ご参考になればと思います。それにしても単行本が一冊も出てないのは意外でした。(S.Hさん・・00/7/7)

●>S・Hさん
レスありがとうございます。私がその、アイスクリーム売りの少女の読切りを読んだのがいつなのか、はっきりしないのですが、それが松本作品を読んだ最初です。とにかくその時おしゃれな絵と話を描く人だなあ、と思いました。その後、週マでコメディーの連載などをしていたのは覚えているのですが、マーガレットを定期購読しなくなったのでそのまま忘れていました。で、80年代のはじめに、マンガ家志望の人と友達になり、その人と「どのマンガ家の絵が好き?」という話題になったとき、「松本弘美」という名前が口をついてでた、という感じでした。そうしたら、なんとその人も「私も!」っていうからびっくりして。その人はコメディー時代の松本作品から入って、作品をスクラップして置いていました。その頃には松本弘美さんはセブンティーンの別冊を主な活躍の場にされていたようで、絵も話もいっそう趣味よりになっていて、私もああ、こんな絵がかけたら!と思いました(マンガ家志望ではなかったんですが)。結局、それから松本作品がのってないか、別セのチェックを続け、『シレーヌの庭』という作品が掲載された号は買えたのですが、その後は見つけられませんでした。コメディーでは結構人気があったようで、単行本が出ていてもおかしくないと思う一方、本当にみたいのは後の方の別冊セブンティーンに描かれた読み切りがまとめられた単行本です。(←ないけれども)(PEARL657さん・00/8/8)

●私が一番好きな松本弘美さんの作品は、『夜空にきらめく金や銀』です。外国(アメリカ?)の、ぷっつん女優の話。(今時、ぷっつん女優なんていわないか・・・)彼女は全てにおいて、いいかげんなんだけど、一つだけ本当のことがある。そして、それは夜空の星のようにきらめいている。と、いうような内容だったと思います。雑誌から切り抜いてスクラップしておいたのですが、行方不明中なんですよね。もう一度読みたいなぁ。(S.Hさん・・00/8/10)

●アメリカ女優の話・・・いかにも松本弘美ですね。私も読んだような気がするのは想像力の賜でしょうか。「プチマーガレット」にも松本弘美さんかいてたのかも、ということでなんとなく昨日、yahooオークションを眺めてみたら、なんと!出てたんですよ。創刊ふくめ5冊で2000円から、入札0。ところが締め切りまで1分!1分〜?yahoo-IDを持ってなかったため間に合いませんでした。とにかくそれに松本さんが描いてるのかどうか、URLのみ「お気に」にし、後で登録してから出品者に質問しよう、と思ってたら、yahooオークって締め切りすぎたら即、下げちゃうんですね。あああ、せめて出品者名を見ておけばよかった。また出品されることを願います。(PEARL657さん・00/8/11)

●「プチマーガレット」に掲載の松本弘美さんの作品で、データの分かっているものが1つあります。
ふたりだけの日曜日』1977年初夏の号 51ページ読みきり。
扉のページを含めてカラーが3ページあるのですが、とても綺麗です。内容は、車椅子の少女アイリーンとペンキ塗りの少年ポールの話。(S.Hさん・00/8/14)

●恥ずかしながら、後年松本弘美さんの行方を某編集部に問い合わせて、さっぱりとり合ってもらえなかった経験があります。『ウエストサイド88st』『ぼくのアビニヨン』『11月のリセエンヌ』など、外国を舞台にした(しかも当時でパリとアビニヨンとロンドンの雰囲気まで描き分けた){珠玉の名作}を発表したにもかかわらず、少女漫画史に残ることもなく控えめに去っていった作家です。万人が認める大家であるところの萩尾望都さんや大島弓子さんが文学的だとするなら、松本氏は映画好きを感じさせる作品が多く、たとえば『空にきらめく金や銀などはG.スワンソンの「サンセット大通り」を思い起こさせます。天性とさえいえる画力と趣味の良さは、方向性こそ違いますが、大矢ちきさんや多田由美さんにも劣りません。少女の美しい腕、少年の愛らしいジーンズのお尻のポケット、萌える糸杉、大人っぽいパリジャンetc,英文和訳したかのような品の良いセリフも素晴らしかった。コメディはやめてほしかったけど。つい力が入ってしまいましたが、いまだにいくつかの切抜きを後生大事にもってんのさ。何巻も続いてる作品が必ずしも名作とは限らないし。つくづく少女漫画って玉石混交なフィールドですよね。(あああ、ついにやっちまった)(美子さん・01/4/2)

●アイスクリームを売る女の子の話について、遂に、分かりましたので、お知らせ致します。この作品は、『バニラをふたぁつ!』というタイトルで、1976年の「週刊マーガレット」39号に掲載されています。タイトルページには、「75年度まんが賞佳作の松本弘美先生・愛称ロミちゃんが本誌初登場!!」と、あります。主人公のラムジィはバイトで公園でアイスクリームを売っています。隣でホットドックを売っているのは、ベイリー。ラムジィはいつもアイスクリームを買ってくれるヒュ−バート・グリーンが好きで、いつか、彼が「バニラをふたつ」買ってくれて、そのひとつを自分にくれる事を夢見ています。ある日ヒュ−バートは、彼女の想像通りバニラをふたつ注文しますが、別の女性へあげるためのものでした。失恋したラムジィはバイトも休んでしまいますが、休んだ自分の代わりにアイスクリームを売ってくれていたベイリーに気付き、ラムジィとベイリーのハッピーエンドで終わっています。以上、やっと「解決」できて、私も、すっきりしました。(S.Hさん・01/7/17)

●この頃はPC自体にちょっと遠ざかっていたのですが、たまたま見たときに松本弘美さんに関する依頼の解答が書込まれているなんて、本当にびっくりです。何かによばれたとしか思えない。実は、もう、時間があまりにもたっているので解決しないだろうと思っていました。それで慌てて「おしえて〜」のコーナーに行ってみて、私がネットを見ていなかった頃の美子さんの書き込みを読むことができました。めぐみさんのまめなアップのおかげです。感謝。

『バニラをふたぁつ!』はデビュー作だったのですね。データをいただけたので、これから探すのがとても楽になりました。S・Hさん、本当にありがとうございます。S・Hさんと美子さんの情報で松本作品のタイトルがいくつか(かなり)わかったのもうれしいです。その後入手したプチマーガレット78年夏の号には『カリフォルニア・ブルー』という作品もありました。

>S・Hさん
『空にきらめく金や銀』のプチマ掲載号も入手しましたので、もし、切り抜きが見つからなければ喜んでコピーいたします。長い期間ずっと心にとめておいていただいて本当にありがとうございます。

>美子さん
私も何度も行方を尋ねようと月セ編集部に手紙を書こうと思いつつ、実行にはいたりませんでした。ところで(あああ、ついにやっちまった)って何を(笑)?(PEARL657さん・・01/8/5)