●依頼No.27 依頼者:みちこさん
「ギョー」という魚の話について
70年頃の少年マンガだと思うのですが、ある親子がすごく大きくて不気味な 魚を拾うかなにかして、「ギャー」と名前を付けるんです。(たしか「ギャー」 と鳴くから。)で、真中はさっぱり覚えてないのですが、ラスト、逃がしてやって終わったような---。という話をどなたかご存知ないですか? 絵の雰囲気は媒図かずおに似ていたと思います。単行本になっているのでしょうか。 よろしくお願いします。
●今日、知り合いと,マンガ談義(?)をしていて、鈴木さんのホームページの話しになって,ギャーという話しについて、「あっ、これ、わかる」という話になりました。「えーそんな変わったホンよくわかるねえ」ということで、感心していたら,「ここに、あるで・・」と、私の本箱から,その本を,抜き取ってこられました。「えーー!わたし、持ってたん」「これや」「ありゃ!」ということで、正解は,楳図かずおの『怪獣ギョ―』でした。週刊少年サンデーで、掲載されたもので、ハロウイン少女コミック館(朝日ソノラマ)のシリーズ6『笑い仮面(後編)』の中に短編として,収録されています.
話としては,ひ弱な主人公が,いじめられ,みんなから、「怪獣」とあだ名をつけられ,ひどいいじめに あいます。おもいつめた主人公は泣きながら海際に立っていると,変わった魚が打ち上げられます.なんだろうと、その魚を,踏むと,「ギョー」と鳴きます.怪我をしたその魚を飼ううちに,だんだん、少年が,性格も,明るくなってきます. 少年になついて、呼べば答えるようになるギョーは、だんだん大きくなっていき,ある日,少年が,病気になったとき,少年は魚を,飼っていることを,お父さんに打ち明けます.餌を,やろうとして,お父さんが見たものは,怪獣のように、大きくなったギヨーでした。驚いたお父さんは,ギョーを殺し、海に,なきがらを捨てます、でも、ギョーは、実は,生きていて,その少年が、父親になった時に,困ったとき名前を呼べば,現れます.怪獣ですから,ビルを破壊しながら・・(よく説明のできる内容じゃないですけど…楳図だから…)あの、おどろしさは,文章では,書けない.(よろしければ、譲りますので,メール下さい.)(ぽいママさん・99/7/22)
●おかげですっきりしました(ギョーの件ですが)情けないことにあの依頼を見て、最初にサンコミックスの楳図作品全部確認したつもりだったんですが、『笑い仮面』のみ長編なんで短編は載ってないと錯覚し、確認していませんでした…。ずいぶん前に読んだにしても、持ってるコミックスの収録状況くらい把握してなきゃ…と反省しきりです。(カウカウ大臣さん・99/7/24)