●依頼No.29 依頼者:かやさん

ラビとウォルフの話について

私も色々な所で聞いているのですが、未だにだれも分からない作品があります。幼い頃耳鼻科の待合い室で読んだ本の中にあった作品なんですが。

・キャラクターが擬人化された動物(耳等がある) 

・主人公は兎でラビと言う名前

・友達は狼でウォルフと言う名前         

・ラビのお父さんはとてもスリムでバレエダンサー

・お母さんは太っていてファッションデザイナーで世界中に行っている

・お母さんは あまり家にはいないがお父さんとラブラブ

・カスミ草が沢山咲いている街に住んでいる。

同じ頃待合い室で『魔法ランドのマジョリカ』『キノコ・キノコ』を読んだ記憶があるので同じ頃の作品と思います。絵の系統は「花とゆめ」の『シュガーベビー』や『ワルツ』をかいていた方(高野まさ子)と似ていたと思います。とても素敵な作品で作品名か掲載紙だけでも思い出したいのですが、どなたかご存知ないでしょうか?はじめてきていきなり今お願いして恐縮なんですが、お願いします。もう10年を遥かに超えて気になっているのです。

●さてさてお尋ねの作品ですが、記憶にあるんですが、出てきません…。頑張って記憶の糸をたぐりたいと思います。もちろんご存知の方がいらっしゃればぜひカキコを!ただ今私の記憶の糸はからまりまくっておりますので(^^;)。(めぐみ99/7/9)

●まだお探し中でしたら、多分 高野まさこさんの『ハロー!スプリングワールド』だと思います。復刊ドットコムの復刊リクエスト受付中ですよ。(ゆかりさん・05/05/24)

●依頼者ではありませんが、ずっと気になっていたので情報うれしいです!やはり高野まさこさんの作品だったのですね。絵が何となく思い浮かぶのに、何故解明しないのかと思っていたら単行本未収録だったのですね。全く無関係な通りすがりですが(笑)、この場を借りてお礼を申し上げておきます。(ゆっこさんさん・05/06/02)

依頼者:sakuraさん(6/05/30)

高野まさこ・四季の神々の話について

雑誌で読んだのですが、高野まさこ先生の作品だった気がします。四季の神々の話で、夏の神様には人魚の恋人?がいて、でも、他の神様か誰かにちょっと心惹かれてそっちに行ってる間に人魚が死んでしまう??みたいな話だった気がします。

詳しいあらすじと、単行本になってるかどうかが知りたいので、よろしくお願いします。

●高野まさこさんの作品なら 多分『ハロー!スプリングワールド』です。単行本にはなってません。復刊ドットコムで復刊リクエスト受付中です。ただ 人魚の恋人ではないし 死んでなかったと思います。

あらすじは大体覚えてるのですが 細かなところ(名前とかセリフ)はかなりあやふやですので こういう感じのニュアンスでってことで 了承してください。

絶対神には 息子(ボーイという名前?)がいます。絶対神がいない時 四季の神たちがボーイの子守をします。ボーイは絶対神のまねをして ねんど?をこねて 生物の形を作って遊びます。四季の神たちが目をはなしたすきに ボーイは自分が作った生物らしきものを地上に落としてしまいます。地上に落ちたそれらは 命を得てしまいます。帰ってきて それを知った絶対神は 四季の神たちに責任もって面倒みるようにいいます。

春の神が言いました。「では あの獣らしきものは自分が引き受けよう。地上を駆ける者は 自分の領分だから」
夏の神が言いました。「では あの魚らしきものは自分が引き受けよう。水の中は 自分の領分だから」 
秋の神が言いました。「では あの鳥らしきものは自分が引き受けよう。空を飛ぶ者は 自分の領分だから」
冬の神が言いました。「そうしてくれればありがたい。これから私は冬を統べる仕事がある」

四季の神たちは 自分が世話を引き受けた生物に 少し手をくわえ自分たちに似た姿を与えました。

春の神の春の子は 大地を駆けます。春の神とともに。
秋の神の秋の子は 空を飛んで自分が見てきた様々な世界を 秋の神に語ります。
夏の神の夏の子は 「僕は何もできません」と悲しげに嘆きます。夏の神はそんなことはない。いるだけでいいんだと言います。
季節がめぐり 春の神が春を統べるために 天へ帰ります。

一人になった春の子に 夏の神が声をかけます。「春がいなくて寂しかろう。私と少し駆けてみないか」
春の子は思います。春の神もすてきだけど 夏の神もすてきだ。だったら秋の神だってすばらしいだろう。僕は全ての神に愛されたい。秋の子は思います。春の子はなんて輝かしいのだろう。このままでは僕の秋の神もとられてしまう。もっともっと色々な珍しいことを語らなければ。夏の子は 春の子とともに駆ける夏の神を悲しく見ていることしかできません。

そうしているうちに 春の子を心配して様子を見に来た春の神と 夏の神が(春の子にかまうんじゃない。春の子が私といたがるんだから仕方ないだろう)って感じで 言い争いをはじめます。大騒ぎになって 絶対神が何事だと仲裁にはいります。

この後 どういう育て方をしたかという絶対神の問いに どう答えたかほとんど思い出せないのです。

春の神が言います。「愛を注いで育てた」
夏の神が言います。「優しい心を持つように育てた」
秋の神が言います。「自由な心を持つように育てた」

多分 こんな感じのニュアンス(あんまり自信がないのですが・・・)だったと思います。

そして 冬の神が言うのです。「春の子は 愛されることを望むだけの慢心した者となり、秋の子は 失いたくないあまり 虚偽を語る者となった。最も哀しいのは 忘れられた夏の子だ」
夏の神がかけつけた川辺には 哀しみのあまりぐったりとした夏の子が・・・。夏の神は 夏の子をかき抱いて おまえが一番大事なのだと叫びます。神が地上に住まうのはよくないということになり 四季の神たちは 子供たちに様々な贈り物をして 天へ帰りました。これがこの自分たちが住むスプリングワールドができた時のお話 四季の神様に愛されたから この世界はいろいろな不思議があるんだよと 大人が子供に語るストーリーだったと思います。(ゆかりさん・06/05/30)

●す・すばらしい・・・ ありがとうございます!!!!そうです、そうです。これですぅ〜!!嬉しい。ますます読みたくなりました。こんなに細かく覚えててくださって、感激。

ありがとうございました!(sakuraさん・06/05/30)