●依頼No.31 依頼者:ぽいママさん

 西谷祥子『喪服のにあうエレクトラ』について

わたしも、西谷祥子先生の作品で,わからないのがあるのです.それは、『喪服のにあうエレクトラ』なんですが、内容が,知りたいのです.全然ぱっとしない女の子が、喪服をきれば、男の子から、もてもてになったというので、おばあさんと、女の子が,葬式をさがすため、毎日新聞で捜して,知らない人の葬式にいく、って、ストーリーであってるんでしょうか、子供の時の記憶なので,私は,美内先生の作品と思ってました、でも、西谷先生の作品の中に,そういうのがあると知り、記憶違いかな・・と、悩んでいます. 時期的には,クリスマスに,別マで読んだ記憶があるので,これかな・・と思うんですが,どなたか、ご存知じゃないですか。

でも、わたしも、これを書こうかなと、掲示板を開いたら,先に,同じ作者のお悩みが…がぜん書きやすくなりました。できれば,私のも,打てば、響いて欲しいです。よろしくお願いします.

●そんなストーリーのマンガだったと記憶しています。あの頃の別マは毎月のように西谷作品が載っていましたね。『おしゃれしませんか?』や『わたしはたのしくあそびたい』など。もう一度読むことはかなわないのかしら??(セサミさん・99/7/17)

●ぽいママさん、私もその作品がすごく好きだったので、気になっていて、バナナ忍者堂さんの掲示板で教えてもらいました。コミックス未収録で、別マ1972年1月号掲載だそうです。(PEARL657さん・99/7/18)

●『喪服の似合うエレクトラ』この題名は記憶の底にしまい込まれていました。小生も読んだ事はあるとは思うのですが、内容はさっぱり覚えていません。『フランソワーズの時間』『わたぼうし』『不良少女』も題名だけは記憶にあったのですが…。もう一度読みたいと思ってもほとんど不可能なのですね。(トテさん・99/7/18)

●セサミさん、PEARL657さん、他の方々,情報ありがとうございます.コミック未収録、ということで捜しようがないのが,残念です.なぜか、覚えてる作品で,ずっと、確認したかったのですが・…うーん!ここなら,手に入るとひそかに、心期待したのに…(^^) 私は,この頃,もうすでに,水野教の信者として、入信してたので、そっちに神経が行って、うろ覚えなんですね.(^^;)古い人の作品には、たしかに、パワーがありますよね。今みたいに,単行本を意識してないから,1ページ中に、おもいっきり書きこんであって、1ページ8コマから13コマあって、(今なら,考えられない.)(ぽいママさん・99/7/18)

●『喪服の似合うエレクトラ』うろ覚えに覚えています。別マ72年1月号掲載なんですね。大臣は別マを読み始めたのが71年、買い始めたのが調べたら72年の12月号から・・・。どうりでうろ覚えです。毎月二人姉妹のいるお好み焼きやさんに行って、全ての少女雑誌をチェックしていた頃でした。当時、大臣的には西谷先生の絵とストーリーにはついて行けなく、(中学1年の男子ですから・・・)あんまり力入れてなかったんですが、20年の歳月を経て、最も気になる存在になってしまいました。全作品集ぜひ実現して欲しいですね。(カウカウ大臣さん・99/7/18)

●正直に言うと、この作品は読んでおりません。早くも齋藤の限界が露呈してしまいました。(笑) ちょっと、口惜しいので友人の島崎さとしを呼んできました。彼女は、好きな作品なのでよく覚えていると言っています。聞き書きしてみました。

<エレクトラは末娘、二人いるお姉さんはおしゃれで美人。さえないエレクトラは小間使いのよう。お金持ちのおばあさまが、喪服の似合うことがわかったエレクトラを引き取ります。引き取られたお屋敷の中でもエレクトラは喪服しか着せてもらえません。でも、エレクトラはだんだん美しくなっていきました。>

というお話だそうで、印象に残っているセリフは、お屋敷に出入りしている喪服コーディネーター(?)の お姉さん談「これからはピンクでもバイオレットでも大丈夫よ」 というのと取り入ろうとするお姉さまがおばあさまを招待すると、そこで一言 「エレクトラ!新しい喪服を着ていけるパーティが見つかったよ!」 (笑)「おばあさま!まさか私の結婚式に喪服でいらっしゃるおつもりッ!!?!」(大笑い)・・とてもうれしそうに叫んだおばあさんの表情が忘れられない、と さとしくんはいってました。ぽいママさん、こんな話でしたよね?????なお、 「別冊太陽 少女漫画の世界U」というムックで『エレクトラ』の扉絵を見ることが出来ます。(斎藤いつきさん・99/7/23)

●斎藤さん>ありがとうございます。なんとなく、ストーリーがわかってきました.要するに,二人の美人の姉に比べて,さえないエレクトラが,コンプレックス持ってて,親のお葬式のときに、いままでは、さえなかったエレクトラが、喪服を着ていると,みんなにこんな娘がいたのかと、評判になってしまうほど、にあってて。おばあさんが、そんなエレクトラを引き取る、そして、ふたりで、新聞を見てお葬式があると出かけていき,もてもてになるという話しなんですよね.それから、斎藤さんのエピソードになっていくのですね.でも、恋愛は、誰としたんだろう???きっと、結婚式って、言ってるから,誰かと,恋愛してるんですね.(ぽいママさん・99/7/23)

●『喪服のにあうエレクトラ』(「別マ」1972年1月号)読みました。これはやっぱり、齋藤は未見の作品でした。読んでみたら、傑作でした!傑作でしたねー。これを読まずしては西谷祥子を語ることができない、というくらいの!齋藤、読まずしてすでにさんざん語りまくってますけど(笑)(^_^;)西谷さんの「うまさ」が際立つすぐれた娯楽作です。好きだった人、強く印象に残っている人が多いのもうなづけます。

末娘エレクトラのお姉さんは二人でなくて三人でした。一番上のお姉さんの結婚式に喪服姿のエレクトラを出席させないようにと、一計を案じた姉達がだまして呼び寄せたのは「死神」と呼ばれている長髪の陰気な美青年(^^)式から閉め出され、引き合わされた二人はあちこちの葬儀でよくみかける者どうし。たちまちに意気投合いたします。一目会ったその日から、陰気なもの同士の二人でしたが段々に顔が輝きはじめます。ところがなんと青年は大伯母さまを上回る大富豪の息子。とんとん拍子に話は進み、夢心地のまま結婚式。この日ばかりはエレクトラも、大胆に胸元のあいた輝くばかりのウエディングドレスを身にまとうのでありました。さてさてこの続きは本編をごらんください。

・・・などと浜村純調になってしまいましたが(笑)ウエディングでエンディングです(^o^)前にあらすじをきいたときにシンデレラを下敷きにしているのはわかりましたが、読んでみると実に設定がたくみです。葬儀ときけばかならず参列するのは、エレクトラと大伯母さまの場合は、似合っている喪服姿を見せびらかすため(^o^)青年の場合は、極端な人ぎらいで口下手なのに人恋しくてたまらず葬儀なら口を開く事もなく笑って見せる必要もなく人ごみのなかに身を置いておく事ができるから(^o^)という設定。うまいです!堂々たる作品です。これがコミックス未収載とは惜しいです。残念です。

でもマンガ図書館に行けば入館料300+100円でこの掲載誌の閲覧ができます。あなたも西谷祥子作品の真髄にふれてみませんか?などと、さしでがましい事言ってますけど、27年も前に発表された作品をやっと、やっと5日前に、はじめてよんだ人間の言うセリフでしょうか、これが!(爆笑) われながらおこがましいったら ありゃしません! (大笑い)   (^o^)(^^)(^O^)(^_^;)(斎藤いつきさん・99/10/23)

 

『喪服のにあうエレクトラ』の脚本(?)について 依頼者:ガブリエルさん

西谷祥子先生の『喪服の似合うエレクトラ』の脚本はイギリスの劇作家ユージン・オニールですか?もしそうだったら漫画は無理でも本は読めるかも...どーしても読みたくて読みたくて(漫画の方)上記の件、ご存じの方はお知らせください

●マンガの方の内容はこことリンクしている「西谷祥子ファン倶楽部」に作品解説があるので見て下さい。 ユージン・オニールの脚本かどうかは寡聞にして知りません。サイトの管理人齋藤いつきさんにでも聞いて下さい。(トテさん・01/07/03)

●トテ様 ありがとうございます。早速「西谷祥子ファン倶楽部」におじゃましてみます。(ガブリエルさん・01/07/03)

●マンガには ユージン オニールの脚本とは 書いてないようですが。(yoshiさん・01/07/04)