●依頼No.42 依頼者:Yukariさん

陸奥A子絵本作家を目指す女の子の話について

 陸奥A子さんの短編で、うろ覚えなのですが、タイトルをご存じないでしょうか?絵本作家を目指す女の子の話で、仲のいい家庭教師の男性がほかの町に引っ越していって、それを訪ねていき、先生は留守だったのだが、その近所の人たちによくしてもらうというストーリーだったと思います。あるいは、絵本作家と近所の人の話はほかの話は別の話かもしれません。もし、単行本までもわかれば教えてください。

●「絵本作家を目指す女の子の話」は陸奥A子さん初の連載だった『歌い忘れた1小節』ではないでしょうか。高校最後の夏休みを過ごす沙知とBFの蔵太郎。「豪華でなくていい、わたしの心がひとつの本になって、わかってもらえる人たちの本棚のかたすみにおいてもらえる…」そんな絵本を描きたいと願う沙知が美術の講習と偽って九州に一人旅をしていたことがばれたことからすれ違い始め…。というお話ですが、やっぱりもうひとつ別の話と混ざってるような気がします。

「訪ねていき、その近所の人たちによくしてもらう話」は大臣の最愛の作品、『すこしだけ片想い』と推察します。高2の美意子は大学へ行った心平に毎日のように手紙を書きますが、たまにくれる返信はそっけないもの。鎌倉に行くと偽って6時間かけて東北の町へ訪ねて行きます。しかし心平の部屋にはきれいな女の人や友達がいて、みんな優しくしてくれますが、先輩が訪ねてくるからと飲みに行ってしまい取り残されてしまいます。仕方なく下宿のおばさんの部屋に泊めてもらって…。というお話です。

もしこの2つの作品でしたら、どちらも表題作でりぼんマスコットコミックスで出ていますし、比較的入手しやすいのではないかと思います。(カウカウ大臣さん・99/9/22)

●カウカウ大臣さん情報ありがとう!Yukariさんお探しの作品は『歌い忘れた1小節』だったと判明したので、私が確保してお送りしました。(めぐみ・99/9/24)