●依頼No.53 依頼者:ne5さん

シャボン玉液をのんで死んでしまう赤ちゃんの話について

昭和50年の11月中旬に読んだ記憶が有るので、多分51年1月号だと思います。読んだ雑誌は「別冊少女コミック」だと思うのですが、一緒に、「花とゆめ」と「月刊セブンティーン」を買ったので、そちらかもしれません。一緒に、大島弓子が、のっていたような気がします。「花とゆめ」には、ガラスの仮面の第1話が載っていました。

お話は、幼稚園の女の子に、妹ができて、とても可愛がっていました。ある日、シャボン玉を作ってあげて遊んでいる時にカルピスを作る為、目を離してしまうのです。そのすきに、赤ちゃんがシャボン玉液を飲んでしまい死んでしまいます。女の子も、とても悲しむのですが、お母さんは、その女の子をなかなか許す事が出来ません。が、最後にやっと和解する、と言うようなお話です。なんだか、赤ちゃんの絵がすごく可愛かったような記憶が有ります。題名は『シャボン玉とんだ』とか、そう言う感じだと思います。是非、もう一度読んでみたいので、詳しい情報をよろしくお願いいたします。

●こんにちは、「ころ」と申します。「教えて!この作品」コーナーの未解決No.53『シャボン玉液をのんで死んでしまう赤ちゃんの話について』、たぶんコレだろうと思う作品がありましたので、お伺いしました。

島みちこさん作『シャボン玉きえた』(「花とゆめ」'75年9号掲載)です。ストーリーは、ほぼ依頼者のご記憶どおりです。またラストでは・主人公の女の子(赤ちゃんの姉)が家の屋根にのぼってシャボン玉をとばしているのを母が目撃、「危ない!」と顔色を変える。 女の子は落ちるが(落ちかけただけで落ちなかったかも…)大事なく助かる。その後、女の子が母親に「○○ちゃん(死んだ赤ちゃんの名前:ごめんなさい覚えていません)に聞いてたの…お姉ちゃんのこと怒ってる?って…」といった感じのセリフを告げる。というシーンが記憶にあるのですが…

(今まで掲載誌やタイトルはなんとなく記憶にあったものの作者名が思い出せずにいたのですが、ゆうべお邪魔した「別マ5MB!」というサイトさんの「他誌予告より」コーナーに掲載号および作者名とタイトルが載っていて、確信が持てたものです)(ころさん・02/10/16)

●「花とゆめ」75年9号だったら持ってるかも・・と思って探し出してみました。ころさんのおっしゃる作品で間違いないと思います。

ガラスの仮面の連載が始まるのはまだ1年近くも先ですが話の内容は依頼されたne5さんの書かれたことと合致してます。「カルピスを作るため」という細かいところまで一致してますのでやはりこれだと思います。

ころさんのご記憶のラスト部分はちょっと訂正。主人公のユカが登ったのは丘の上の高い木で雨が降っていたのですが「雨の日はお空が低いのでたっちゃん(赤ちゃん)のところまでのぼれるかも」と思ったんだそうです。助けに登ったおとうさんと共に墜落したけど無事で「たっちゃんにユカのことおこってるってきこうと思ったの」というセリフは、ほぼご記憶どおり。

赤ちゃんが死んだ時も雨が降っていてユカは家の中でシャボン玉を飛ばしてたんですよね。雨でたっちゃんを連れていけないからと二人を家において、おかあさんはおつかいに出るんです。その間の出来事なわけだけど・・

幼稚園児に赤ちゃんをまかせて事故が起きて動転してたとはいえ「なぜしっかり見てなかったの!」
なんて責め立ててその後もユカが明るくふるまうと「妹が死んだってこと少しも感じてないのかしら」
なんて思って冷たくあたって・・・

この母親って随分やなー、と今は母の立場の私は思うのでした。(FUMIKOさん・02/10/17)