●依頼No.55 依頼者:リカさん

少年が若草色のリボンを選んでくれる話について

実は雑誌とか、何の手がかりもないのですが、私はずっと萩尾望都さんか、竹宮恵子さんの初期の絵柄ではないかと、ずっと思いこんでいました。そののち、「萩尾望都・作品集」などを読むようになっても見つけることは出来ませんでした。(思いこみだけだったのかも…)

お話は外国が舞台で、ヒロインは長い髪の闊達な少女です。少女がワゴンで売っているリボンを選んでいると、見知らぬ少年が「その色は君に似合わない」などと言い、失礼な少年だと思いながらも、彼が選んでくれた若草色のリボンを買います。そのリボンは、カーニバルの為に用意したドレスに良く似合い(ヘアバンドにしていたと思います)後日、少女は若草色のリボンとドレスで、少年とカーニバルに行って楽しい時を過ごします。しかしその後、少年には会えなくなり、少女は彼の母親に彼が亡くなった事を聞きます。少年はずっと寝たきりで、窓の外を友人達と元気に駆けている少女をいつも見ていたと聞かされる…というものです。いつどこで読んだのかも覚えていないのです〜。。

●依頼No.55について、心当たりの作品があります。 これは、「りぼん」掲載/内田善美『キャベツ畑に星が降り』なのではないかと思います。 実家に現物があるので、詳しいデーターがわからなくて申しわけありません。少女は、母親が作ってくれた自分のドレスを「若草色」と表現するのですが、少年はそれを「キャベツ畑そっくりのキャベツ色」と揶揄します。 もしかしたら、ワゴンでリボンをみつくろってくれた少年とは、別人だったかもしれません。 この作品である可能性があって、まだ判明してないようでしたら、実家に戻った際に、改めてお知らせいたします。(河内実加さん・02/09/19)