●依頼No.56 依頼者:池田さん
西谷祥子・源義平の娘の話について
西谷祥子の作品について教えていただきたいことがあります。私の母が学生時代に読んだという作品についてなのですが、20年以上前の作品で、母の記憶では、源氏の悪源太義平(源義平)の娘のことについて書かれた時代物の作品があったということなのですが、その作品名がわかりません。もし、知っていらっしゃる方がいましたら教えていただきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
●池田さん、お母様の記憶では源義平の「娘」となっているようですが、正しくは「息子」の話です。お探しの作品は「別冊セブンティーン」71年2・3月号掲載の『飛んでゆく雲』でしょう。2月号の前編では平治の乱にからんで 源義平と国司の娘「真柴」&義平の家臣「通泰」と白拍子「紅萩」の話。3月号の後編では源平合戦にからんで義平の子「天寿丸」と通泰の子「梧桐丸」に「美稲」と「紅子」姉妹の話です。この作品は集英社セブンティーンコミックスと集英社漫画文庫にて単行本化されています。(トテさん・99/10/23)
●それは1971年別冊セブンティーン2月号3月号に掲載された『飛んでゆく雲』です。悪源太源義平の息子を中心とした源平の時代絵巻のような作品でしたね。セブンティーンコミックス版と集英社漫画文庫版ででていますから、探せば入手できるのではないかと思います。(斎藤いつきさん・99/10/23)
●ところで『飛んでゆく雲』ですが、池田さま、状態の悪いSTコミックスでよろしければ、お譲りできます。昨年、古本屋で救出したものです。もしご入り用でしたらメールくださいませ。この作品は思い出深い作品です。当時小学生だったわたくしが、どうしても続きを読みたくて、初めて買った別冊セブンティーンでした。別冊セブンテイーンは親戚のおねえさんが買っているのを読ませてもらってたんですが、毎号買うとは限らなかったのでありました。『わが魂の清ければ』を読んだときにも感じたのですが、この作品も歴史背景などとてもしっかりしていて、結構いいかげんな作品が多かった当時としては、そういう点でもとてもレベルが高かったなあと思います。(berryさん・99/10/23)