●依頼No.60 依頼者:マコさん

谷口ひとみ『エリノア』について

突然なのですが、どなたか『エリノア』というマンガを御存知の方、いらっしゃらないでしょうか?この作品、以前、雑誌の企画で有名なマンガ家さんが「私がすすめる少女マンガベスト10」に入れていて、「知る人ぞ知る」作品らしいのですが、私の周りでは誰1人として知ってる人が居ません。(泣)こちらにいらっしゃる方々は、マンガにとても詳しそうなのでもしかしたら御存知の方がいらっしゃるかな?と思いまして書き込みさせていただきました。

『エリノア』は「救いようのない結末」という衝撃的な作品らしいです。作者の「谷口ひとみ」さんという方は、当時高校生で、この作品を発表した後にお亡くなりになってしまい『エリノア』は、単行本になっていないかも知れません。作品は「少女フレンド増刊に収録されていた」ということが解っているのですが、せめて何年何月号に収録されているのか解れば国会図書館に行って作品を見てみたいと思っています。何か御存知の方、どうか宜しくお願い致します。

●『エリノア』は、谷口ひとみさんの第四回講談社新人まんが賞入選作で、「週刊少女フレンド」1966年15号に掲載されたようです。「マイ・フレンド」1976年秋の号に再録されています。

醜い少女のエリノアが仙女の魔法で一時的に美しくなって、王子様に求愛されるのですが、水に映った姿は元の醜い少女。それを見て思わずエリノアを拒んでしまった王子様は、その自分の心を恥じて自殺を図ります。エリノアは仙女の「王子を愛する人の命が必要」との言葉に従って、王子様を助けるために自らの命を投げ出します。エリノアの命を得て王子様は助かるのですが、エリノアの事は忘れてしまいます。「でもエリノアは世界一しあわせな少女だったのではないでしょうか」というナレーションで締めくくられますが、うーん、全然救いがないですねー、この話。(島本さん99/10/28)

●>島本さんへ : 『エリノア』について、詳しく教えていただいてありがとうございました!『エリノア』の存在を知って以来、ずっと作品を読みたいと思っていたのですがやっとその夢が叶いそうです。一刻も早く国会図書館に行きたいと思います!本当、言葉にならないぐらい感謝しています!ありがとうございました!!(マコさん99/10/28)

●まあ、懐かしいです『エリノア』の作者の方はその後一作残して、亡くなられたのです。当時とても残念がられてました。とても若くて期待されていたようで、なおかつ玄人受けしたようで、中島梓さんの本あたりでも名前が出ていたと思います。私も覚えていて、再録のときビックリした記憶があります。若い才能のある方が亡くなってショック受けた最初の方です。(かおるさん99/10/29)

●『エリノア』……それは私が小学校6年生の時に読んで、とてもとても感動したマンガです。今までいろんなマンガを読んできましたが、『エリノア』ほど泣いた記憶はありません。読んだ夜は、悲しくて切なくて、眠れなかったのを覚えています。あれから何十年も経ちますが、時々、『エリノア』のことを思い出していました。ああ、もういちど、『エリノア』が読みたいな・・・なんて。でも、何に掲載されていたのかも、作者も判らない状態でした。今回、『エリノア』を読んで感動した人がいると知って、本当に、嬉しかったです。『エリノア』は、今の時代にはどう受け止められるか解りませんが、私には、最高のマンガです。(yumiさん01/07/15)