●依頼No.１７０　依頼者：フローレンさん

きれいな羽の持ち主をコレクションしている少女と老婆の話について

はじめまして。私は、２５年か２６年前に、少女雑誌に掲載されていた漫画で、気になるものがあります。雑誌名も作者も、タイトルも覚えていないのですが…確か、本はかなり分厚く、月刊誌もしくは隔週誌だと思います。作品は読み切り作品でした。

舞台は外国、たぶんイギリス？風。少年もしくは２０歳未満くらいの青年が主人公で、雨の中を走っていて、雨宿りに、とある家に入ります。そこには少女と不気味なおばあさんがいて、確か少女が「この人の背中に羽が見える」と言い、おばあさんがそれに同意して…「ほんとだ、なんてきれいな羽」などと言いました。たぶんそのあと、おばあさんが青年に「気をつけろ」などと忠告したと思います。で、そのあとに、青年は心臓マヒで死んでしまうのです。そして、そのあとにたぶん少女とおばあさんはきれいな羽の持ち主をコレクションしていて、二人で満足する…というようなストーリーだと記憶しています。

当時、幼稚園生だった私は、「心臓マヒで死ぬ」というこのシチュエーションがすごくショッキングで、何度も読み返してしまいました。なにぶん昔のことで、だいぶあやふやなところもありますが、どなたか心当たりのある方の情報がありましたら、どうぞお知らせくださるようお願いします。

●たぶん竹宮恵子さんのマンガだと思います。青年は心臓に持病を抱えており、ちょっと退廃的に生きているのですが、街で出会った少女に惹かれて・・・という短編です。冒頭は雨で始まるし、少女とおばあさんも出てきます。雨宿りではなく、青年が街で出会った少女に惹かれて付いていったらおばあさんのところに連れて行かれたのですが・・・。おばあさんと少女は実は魔女で、きれいな魂（羽根）を集めていたのです。最後青年は心臓麻痺だかで死にます。掲載雑誌等は分かりませんが、竹宮恵子さんの文庫「ＳＦ短編集1・告白」に収録されています。これなら本屋でも見付けやすいと思います。私も持っているのですが、実家に置いてきてしまったのでタイトルなどはちょっと分からないのです。すいません・・・。（にんさん･01/05/07）

●早速のお返事、ありがとうございます！こんなにも早くお返事いただけるとは…。感激です！この作品、私がまだ幼稚園生の頃ヘルニアの手術のため、入院していた医院の待合室で雑誌を読みました。とても印象的な作品で、かなり熱心に繰り返し読んでいました。にんさんのおっしゃるように、細部まで合致しているので早速本屋で入手しようと思います。２０数年来の疑問が解けて、改めてインターネットの素晴らしさ、そしてこのようなサイトを作ってくださったことに感謝します。にんさん、本当にどうもありがとうございました！！ （フローレンさん･01/05/07）

●タイトルは『真夏の夜の夢』です。（たいらさん･01/06/20）