●依頼No.181 依頼者:LALAさん

「別マ」掲載・ある薬品を作ろうとする少女の話について

25、6年前の「別冊マーガレット」の 大谷博子先生か川崎ひろこ先生の作品で、亡き父の後を継いである薬品?を作ろうとする少女何度かの失敗の後、窓の外に飛んでるミツバチの蜜がビーカーに入って実験が成功するというそんな場面があった作品を憶えてる方いませんか?前後のストーリーは全然思い出せないけど…ご記憶の方はお知らせください

それは川崎ひろこさんの作品ですね。タイトルは忘れましたが、ヒロインの名はソニアでした。ある屋敷の少年のところに見た目は十代のように若く、美しい家庭教師ソニアがやってくる。父親は家を継ぐため、望んだ道に進めず、少年が母親が浮気してできた子供、ということもあり、家庭の雰囲気はぎすぎすしており、少年もだれにも心を開こうとしない。そんな彼の心をソニアは次第に開いていき、やがて二人は恋に落ちる。しかし、実は、彼女は十代のまま何十年も年をとらずに生きてきた人間だった。少女の頃、年をとることを極度におそれた彼女は、父親が偶然作った不老不死の薬を飲んでしまう。それを知った父親の怒りと悲しみを見る内に、自分の無思慮さに初めて気がつく。父親は何とか彼女の体を元に戻すための薬を作ろうとするが、その無理がたたって、成功しない内に死んでしまう。父親の死後、ヒロインは父の遺志を継ぐため化学の道に進むが、いつまでも年をとらないため、転々と居場所を変え、家庭教師をしていた。やがて、少年の父親がソニアの父親の教え子だったことから、彼女の素性がばれ、少年の両親はそれぞれソニアに不老不死の薬を完成させるよう強制する。少年との会話から、父親と暮らした日々を回想した彼女は、ミツバチが完成のきっかけとなることに気づき、不老不死の薬と、もとに戻る薬を完成させる。両親が薬を奪い合う中で屋敷が火事になり、ソニアと少年だけが助け出される。しかし、その時、共に生きるため、ソニアは元に戻る薬を、少年は不老不死の薬を飲んでいたことを知る。それでも二人は一緒に生きていこうと旅立っていく。そんな話だったと思います。(ともさん・01/07/07)

●川崎ひろこさんのサイト「着物deサッカー」に作品リストがあります。ともさんがお書きになったストーリーからすると、「別冊マーガレット」75年1・2月号に掲載された『時の彼方に〈前後編〉』という作品が可能性が高いのではないかと想像します(単なる思いつきですが)。 (tokiさん・01/07/07)

●そうです。川崎ひろこ先生の『時の彼方に』ですよ☆「別マ」の1975年1月号と2月号に前後編100ページ読みきりシリーズで掲載されました。 川崎先生にしては珍しい外国物です。私にとってもも、忘れられない作品の一つです。(B.B.レインさん・01/07/07)

●とも様、toki様、B.B.レイン様 ありがとう!!こんなに早く判明するなんて…皆さんの記憶力のよさにびっくりです 。とも様の文章を読みながらジワーッとマンガを思い出しつつ一人感激してます(LALAさん・01/07/07)

●LALAさまのお探しの作品は、『時の彼方に』で合っていたんですね♪チョッと追加の発見を☆ 私の所持している「別マ」'75年2月号が出てきたので読み返して見ると、ソニア・クリスチノフの父が発明した薬は、不老不死や、歳を取らなくなる薬では無くて、 「10年で1歳しか年をとらない薬」でした。・・・この薬を飲んでいたら、75年からだと、まだ2歳半位しか歳をとらずにいるって事ですね!?いいなあ〜(B.B.レインさん・01/07/07)