●依頼No.199 依頼者:kirinさん

巴里夫・「りぼん」付録の主人公が交通事故で亡くなる話について

探して欲しいのが1970年前後のマンガなんです。『5年ひばり組』の連載が終わってすぐの マンガ「りぼん」の付録だったと思います。足の速い元気な女の子の話 最後は空の雲を見ながら走ってると車に轢かれて死んでしまうんです。その頃、その雲をお母さんも家の庭で洗濯物を干しながら見ていた...。とーっても心に残っています 。お心当たりの方はいらっしゃいませんか? よろしくお願いします。

●私もこのお話が記憶の片隅にあるんです。私が覚えているのは最後の場面のおかあさんのセリフで、空を見上げながら「きっとあの子も空でこうつぶやいているわ。くじらさんこんにちはってね。(その時の雲の形が鯨の形だった) というものなんですが。あと学校で先生にしかられて廊下に立たされる場面とかもあったような。たぶん巴里夫さんの『よーい(よおい?)ドン』という作品ではないかと思います。コミックでも販売されているようで私も読みたいのですが、あまりにも高くて手がでません。(kyokoさん・01/07/17)

●巴里夫『ヨーイドン!』は「りぼん」1969年1月号付録(りぼんカラーシリーズ69)です。若木書房ティーンコミックスデラックスでコミックスになっていたようです。交通事故で死んだお姉さんの事を、お母さんが妹に話して聞かせるという話です。足が速くて運動会でトップを走っていたのに、転んだ子に駆け寄って一緒に走ったので遅くゴールする、のようなエピソードもありました。お母さんが洗濯物を干しながら雲を見上げて、魚みたいでおいしそう、と言っているときに、交通事故の知らせが飛び込んできて。 (島本さん・01/07/18)

●そうだったんだ。おかあさんが亡くなった女のコの妹に話して聞かせるお話だったんですね。最後のおかあさんのセリフも女の子が事故にあった時に見ていた雲が鯨の形なのではなくて、妹に話して聞かせている時に見た雲が鯨の形だったんだ。あーこれで私の中の謎がとけた。ずっと疑問だったんですよ。自分の子供が交通事故にあったのに どうしてこんな呑気なセリフがつぶやけるのかなって。島本さん、どうもありがとう!(kyokoさん・01/07/18)

●kyoko様 島本様 ありがとうございます。私もすっかり忘れてました。妹がいたんですね。『ヨーイドン!』とにかくもう一度読みたい マンガです。(kirinさん・01/07/18)

●『ヨーイドン!』には、「くじらさんこんにちは」というようなエピソードはありません。他に「くじらさんこんにちは」のような話の心当たりはありませんが、事故に会った時に魚の形の雲を見ていた、というエピソードの思い違いだったりするのかな?? (島本さん・01/07/19)

●あれェ おかしいなあ。最後のセリフになかったですか?きっとおねえちゃんも 私達(母と妹)と同じ雲を空の上で見ながら 鯨サンこんにちはって言っているね みたいなセリフ。廊下に立たされる エピソードもなかったですか?先生に廊下に立たされるんだけど、忘れられてしまって皆が帰ってもまだ立ってて 母が心配して迎えにくると言った
エピソードなんですが。何か別の作品と勘違いしているのでしょうか?なんせ読んだのがもう随分昔なもので。「鯨さん こんにちは」がやけに印象に残っているんですが、あれはいったいなんだったんだろう??? (kyokoさん・01/07/19)

●遅刻の罰として廊下に立たされている時に見た壁のしみがオバケみたいでこわかった、というエピソードはあります。それを聞いたお母さんが一緒に学校に行って「これはウサギさんに見えるからこわくない」と言ってやるんですが。くじらさんの方は、うーむ。 里中満智子『愛情の設計』のラストで「くじらさんこんにちは」のセリフを見つけたんですが、偶然の一致でしょうね…(島本さん・01/07/20)

●そうです。そうです。廊下に立たされるエピソードは私が覚えているのと一緒です。壁のしみが恐くて、おかあさんが 「ウサギに見えるから恐くない」って言うんです。『愛情の設計』も覚えています。これもラストは女の子が亡くなるんですよね。恋人とのヨット旅行中に。彼女の兄と恋人が屋台で飲んだ後、ヨット旅行に連れ出したことを後悔する恋人に対して 彼女の兄がこのセリフを言うんですよね。でも、そうかもしれません。長い年月でこれと混同してしまったのかも。あの、申し訳ありませんが 「ヨーイ ドン!」の正確なラスト教えていただけないでしょうか。そうしたら きっと すっきりすると思います。私が覚えているのは 、濯をしているおかあさんの所に、女の子の同級生2−3人が走ってきて 「おばちゃん 〜ちゃんが車にひかれた」みたいなことを言ったような気がするんですが、この先はどんなお話なのですか?どんな風にしめくくられているのでしょうか?(kyokoさん・01/07/20)

●『ヨーイドン!』のラストですが、事故の知らせを聞いてお母さんが卒倒したところで舞台が変わり、野原で妹にお母さんが話を聞かせているシーンに戻ります。妹が「お姉さんのはちまきを使う」と言っているところにお父さんが2人を迎えに来て、お父さんのところまで競走だ、と2人は「ヨーイドン!」と言って駆け出し、「おとうさ〜ん!」と叫んだところで、おしまい。 (島本さん・01/07/20)

●島本様 どうもありがとうございました。こんなラストだったんですね。すっきりしました。それにしても、お恥ずかしい。作者も内容も全く違う作品を一緒にしてしまうとは。 (kyokoさん・01/07/21)