●依頼No.230 依頼者:香月未来さん

犬と一緒に兄のところへ行こうとする少年の話について

小学校のときに友達の家で読んだマンガがあり、それがタイトルはおろか作者の名前や出版社もろくに覚えていないのですが、ともかく主人公が可哀想で涙した話だったので、また読んでみたい衝動に駆られています。キーワードがあまりに乏しく、皆様にもおわかりいただけるか判りませんが、どうか力をお貸しくださいませ。マンガはフラワーコミックスだったような気がしますが、 1970年代の本ですので、かなり古めです。

家少年は両親も家族もない。
家族ともいえる犬と一緒に知り合い(?)のところに行こうとしている。
途中でその犬も死んでしまう。
本当はすごく大切なチケットなのに、フェリーか汽車のチケットを何かのため(犬の治療費?)に換金しなくてはならなくなる
といった内容ですが、最後を見れずに20年余りも過ごしてしまいました。 どうぞ、どうぞよろしくお願いします。

久木田律子先生の作品で、似たようなシチュエーションの作品があったような気がします。犬の名前がシロ(?)で、主人公の少年はお兄さんのところへ行こうとしてて、犬が病気か何かになったので、とりあえず犬を治してあげて働こうと、手持ちのチケットを換金したところをひったくりに合い、犬がそいつからお金を取りかえそうとして、逆に刺されて、死んでしまったような気がします。お骨になった犬と一緒に目的地についたのではなかったでしょうか。大声で「ごめんよ シロ!」といいながら火をつけるシーンが印象的でした。そのシーンが覚えておいででしたら、同じ作品だと思われます。残念ながらタイトルは思い出せないのですが、「りぼん」掲載です。(ゆっこさん・01/07/21)

●ありがとうございます!ゆっこさんの言われるように、確か友達である犬を火葬(というか骨だけでも一緒に連れて行きたいから)するシーンを思い出しました。ここでボロボロ泣いた憶えが・・・(涙)出版社が小学館FCというのは、私の思い込みだったのかもしれませんね。久木田先生は「りぼん」以外では描かれていないのでしょうか?うう〜、タイトルは本当に何だったか気になります。しかし、作者の名前がわかれば、足を使って古本を調べることも出来ますので、本当にありがとうございました!!引き続き情報がありましたら、皆様よろしくお願いします!(香月未来さん・01/07/21)

●ほかで描かれているかどうかは分からないのですが、私が久木田先生の作品を「りぼん」本誌掲載時、でしか読んでいないだけなんです(笑)。で、コミックスリストを見てみますとですね、一番「これじゃないかな〜」と思うのは『遠い朝やけ』という作品です。夏の話で、前後編だったような気がするので、聞き覚えのあるタイトルの中では「りぼん」1979年7月号と8月号掲載とあったこの作品が可能性が一番高い気がします。…いや、でも自信がないので、信じないで下さい…(^^;)。もしあらすじが読めたり、中身が確認できそうなら、コミックスもこの名前が表題作になってますので、どうぞ参考程度におとめおき下さい。ああ、どなたかタイトル覚えてらっしゃらないでしょうか。(ゆっこさん・01/07/22)

●実は、コミックスも持ってないくせに、後半部分は、絵に描いて説明できるくらい、一言一句まで覚えています。相当インパクトのあった作品だったのでしょう。もう一度きちんと読みたくなってきたので、私も探してみますね。確か九州から大阪で働いてる兄ちゃんのところへ行こうとしてたはずなので(別の作品と混同してませんように)、本州へ渡るフェリーか、新幹線だったのではないでしょうか…。トラックか何かにこっそりのって降りた所で「東住吉区はどこですか」と聞いたら「ここは北九州市門司区だよ!」と言われて「まだ九州なのか」とがっくりするシーンとかがあった(うろおぼえ)んですが、タイトルを思い出す参考にはならないでしょうか、やはり…。(ゆっこさん・01/07/22)

●わたしも読んだ記憶あります、このマンガ!シロが死んで、焼くシーンはある意味、壮絶でした…。で、肝心のタイトルなんですが、すいません、私も覚えてないんですが、「星」がつくタイトルではなかったでしょうか?それと掲載は、「りぼん」本誌ではなく、付録でついてくるちっちゃい本だったような気がするのですが…。かなり、いや、すごくあやふやな情報提供でごめんなさい。でも、私も今一度、読んでみたい作品です。(ルーシーさん・01/07/22)

●「星」だとすると『海におちた星』ですかね〜。掲載が1977年8月号「りぼん」アイドル文庫、となってますので、ルーシーさんの御記憶ともマッチします。128ページだそうですので、そんなくらいかしら。絶対50頁やそこらでおさまる話じゃなかったような気がするんです!(笑)そして多分、いや絶対夏の話だと思うんです。少年(何故犬の名前しか覚えてないんだろう)がしましまTシャツと半ズボンをはいていたような…。(違ってたら大笑いですけど)(ゆっこさん・01/07/23)

●『海におちた星』は両親を亡くした幼い兄妹の話です。事故で両親が突然なくなったために、施設に送られそうになり、妹と一緒に逃げ出します。生計を立てようと、お兄ちゃんは昼夜の別なく働き、ついには……、というかなり哀しいお話 なのです。別冊宝島316『日本一のマンガをさがせ!』でこれの解説を書きました(^^;)。表紙図版も載っています〜。(めぐみ・01/07/23)

●すいません、私の記憶違いですね。めぐみさん、ありがとうございました。だとすると『遠い朝焼け』なのかしら??ゆっこさん、私も男の子の服、覚えてますよ〜。それなのに、タイトルがハッキリしないなんて、もどかしいですね! (ルーシーさん・01/07/25)

●わかりました!おさがしの作品はルーシーさんのおっしゃるとおり『遠い朝やけ』でした。マンガを整理していたらこのコミックスが出てきて、中をチェックしたところ、ビンゴ!でした。「りぼん」1979年7〜8月号掲載で、表題でコミックスも出ています。 香月未来さん、うまく入手出来るとよいですね。ルーシーさん、ゆっこさん、情報ありがとうございました!!(めぐみ・01/08/14)