●依頼No.255 依頼者:あきこさん

「バニラの香りがすると言われるようになりなさい」というセリフが出てくる話について

 はじめてカキコさせていただきます。よろしくお願いします。1980年前後の作品だと思うのですが、作者の方の名前も作品名 もわかりません。内容だけなのですがよろしくお願い致します。

外国(イギリスかカナダだと思いますが)の田舎のお話です。黒髪で長い髪の活発な女の子が主人公です。その子には幼なじみの男の子(この子も黒髪)がいます。大好きなのですが、お転婆の主人公はその男の子に「お前は草の匂い(葉っぱの匂い?)がするよ。」と言われて怒ってしまいます。男の子としては安心する身近だという良い意味で言ったことなのですが・・・主人公はそのことを家に帰り、母親に愚痴ると「今度はバニラの香りがすると言われるようにお料理をがんばらなくてはね。」とたしなめられてしまいます。
 女の子らしくを求められることに意固地になる主人公の前に、病弱で美しく誰もが憧れるような女性がライバルとして現れます。その女性は主人公の大好きな男の子を気に入り、いろいろ汚い手を使って男の子に近づきます。スケートをしに湖に行った時にはわざと氷の薄い所に入り湖に落ちて男の子に看病させたりします。男の子の誕生日には美しい刺繍を手作りしてプレゼントするのですが、そこには「○○より愛を込めて・・・」なんて意味深な言葉を残します。一方、主人公の方もクッションを手作りするのですが、不器用なためそれはバカでかくとても不格好なものです。恥ずかしそうにそれを渡す主人公に対して男の子は「お前らしいよ。ありがとう。それにすごく座り心地が良い! 最高だよ。」と、とてもよろこんでくれるのです。
 と私の記憶はここまでしかありません。出版社すらわからないのですが、単行本になったのは確かなのです。絵の感じは『キャンディ・キャンディ』のようなプックリした愛らしい丸顔系ではなく、スレンダーな体つきの『砂の城』系の絵でした。単行本の表紙は、深緑の森のなかに主人公が麦藁帽子をかぶって立っている感じです。ここまでわかるのですがどうしても見つけられません。どなたかご存知の方、教えていただけないでしょうか?よろしくお願い致します。

別冊少女フレンド」で連載されていた美村あきの先生の『セント=ブラウンの童話』(講談社 フレンドKC 全2巻)だと思います。「バニラの香りがする・・」が「パイの香り」となってましたー。でも、他のストーリはあきこさんのご記憶どおりでした。ちなみに、お転婆な主人公はマディ(マディケーン)、男の子はジム、ライバルぽっい女の子はセーラという名前です。(八頭さん01/08/18)

●八頭さま。本当にどうもありがとうございました(__)教えていただいてから、いろいろなホームページなどで在庫を検索しましたところ見つかりました!今週末に届く予定です(^O^) 本当にありがとうございました。お返事が遅れましたこと深くお詫び申し上げます。(あきこさん・01/08/24)