●依頼No.266 依頼者:ひろみこさん
那州雪絵・『嵐が原』について
何年前か覚えていないのですが、多分『ここはグリーンウッド』の最中か連載後くらいに「花とゆめ」で前後編か3回連載くらいでやっていた『嵐が丘』とか『嵐が原』など、そんな感じのお話をご存じありませんか?内容は全く覚えていなくて、主人公は少年で舞台は日本ではなかったなーとしか。どういう内容だったのか、続きはあるのか、コミックスになっているのかご存じでしたら教えて下さい。
●10年以上前の「花とゆめ」に載った作品ですよね。ひろみこさんの言う通り、『ここはグリーンウッド』の連載中に、短期集中連載をしていました。 舞台は架空の世界で(多分)、中世のヨーロッパみたいな感じでした。占い師の祖母と二人で暮らしている少女の国に、青年と少年の二人の旅人がやってきます。少年の母親は、その国の王が少年の国に攻め入った時に殺されてしまい、少年はその敵を討つためにこの国にやってきたのです。青年は少年の母親といい仲になっていたのですが、母親が殺されてしまったのは、そのことが一つの原因となっていたのです。そのため青年は、罪悪感もあって少年の敵討ちを協力しているのですが、実の所は無謀な敵討ちを止めたいと思っていました。二人は少女の祖母に、敵討ちができるか占ってもらうのですが、占いの鏡は血で赤く染まってしまいました。少年はそれを『敵の王の血だ』と言って敵討ちを実行してしまいます。しかし、相手は一国の王、青年の協力で王のもとまでは行く事ができますが、簡単に返り討ちにあってしまいました。けれども絶命する寸前、少年は口に含んでいた毒針を王の足に打ち込みました。王は命は取り留めたものの、足は切断、子供を作れない体になってしまい、数年後家臣によって暗殺され、その王家は断絶となります。一方少年の死体は、青年の手によって風の通る野原に埋葬されました。
かなり省略したあらすじになってしまいましたが、こんなものでおわかりになりますでしょうか? 続きはなく、残念ながらコミックスも収録されていません。(まゆさん・01/08/27)
●『嵐が原』ですね。89年の18〜20号の短期集中連載です。私もこの作品をもう一度読みたいと思っているのですが、いかんせん、コミックスになっていないもので…。那州雪絵さんの作品の中では、最も重く、悲しいお話ではないかと思っています。と同時に、こんな作品を描ける「那州雪絵」という人はとんでもない人だと思いました。(栞奈さん・01/08/28)
●まゆさん、栞奈さん、ありがとうございました。そうでした、確かそんな感じの敵討ちをするすごく重い作品で私も驚いた記憶があります。でもほとんど覚えていないので、是非もう一回読みたいですねえ。コミックスにしてくれないかな・・・ 本当にありがとうございました。(ひろみこさん・01/08/29)
●白泉社ジェッツコミックスで『嵐が原』は出版されています。私は広島に住んでいるのですが、自分の買った一冊しか見たことは無いです。同時期に出た『秘密』清水玲子さんは再販されていると白泉社HPにて書いてあるのですが…。とりあえず報告まで(かなたさん・02/03/20)