●依頼No.407 依頼者:ままあずきさん
竹の花が咲く話について
20年以上前だと思うのですが、「りぼん」か「なかよし」に掲載されたマンガだと思います。 もしかしたら、付録のマンガ文庫だったかもしれません。 ホラーというか、ミステリーというか、ちょっと怖い雰囲気の作品で、百年に一度竹の花が咲くと、不吉なことが起きるというような話です。作者名とタイトル、単行本の有無を教えてください。
●『竹の花』『怖い雰囲気の作品』というところから、のがみけいさんの『竹の秋』というまんがを思い出しました。これは25年くらい前の作品で、「りぼん」に掲載されていたと思います。内容はうろ覚えな所が多いのですが、主人公の男の子の家には大きな竹林があり、そこには竹の精霊みたいなものがいて、竹の花が咲くと、主人公の家の血筋の、男の人の精気を吸い取り、殺してしまうというような言い伝えがあるため、主人公は女の子として育てられていました。
しかしある日、竹の花は咲いてしまい、主人公は竹林の中へと姿を消してしまったのです。その数年後、主人公の親戚の女の子だかに男の子が生まれ、その子がベビーカーに乗って庭に出ているところを、竹の精霊が見つめているというラストシーンが印象的でした。なんせ昔に読んだっきりなので、勘違いしている所もあるかと思いますが、大まかなあらすじと、ラストシーンはだいたいあっていると思います。
単行本になっているかどうかは、雑誌で読んだだけなのでわかりません。(まゆさん・02/05/24)
●名香智子さんの『竹の花』というマンガだと思います。昔、朝日ソノラマのストロベリーコミックスから出ていた、作品集(「白花苑」?)に入ってましたが、今出版されている本の何かに収録されているかどうかはわかりません。(ともさん・02/05/24)
●上に補足すると、『竹の花』も、「りぼん」で読んだような気がします。話は、女子大生が同級生と婚約して、彼の両親に挨拶しに、二人で実家のある田舎に行く。竹林に囲まれた実家で婚約者の父親が殺される。竹の花が咲き、婚約者は竹の花の精が父親を殺したのではないかと思うが、最後竹の精と見えたのは母親で、彼女が犯人だとわかる。母親は息子とその婚約者も殺そうとするが、土壇場でやめて自殺する。事件に竹の花にまつわる言い伝えが絡んでいた様な覚えがあります。(ともさん・02/05/24)
●まゆ様、とも様、情報ありがとうございます。
記憶している絵柄から、又、掲載誌が「りぼん」であることから、のがみけいさんの『竹の秋』
だと思います。(名香智子さんの『竹の花』は別冊少女コミックだったようです。) 当時、我が家で購読していた少女誌は、「りぼん」と「なかよし」だけでしたので。
『竹の秋』は単行本に収録されていないようです。 (ままあずきさん・02/05/24)
●のがみけいさんの『竹の秋』は「死面の肖像」(講談社コミックス・コミックロマンミステリーシリーズ13)に収録されています。
「百年に一度竹の花の咲く年に竹の精に魅入られた家の若者が犠牲になる」という伝説のくだりがあったので、この作品かなと思ったのですけど。(紫電さん・02/05/24)
●『竹の秋』は、マーガレットレインボーコミックス『あじさい色の時』にも収録されていますが、古本屋を回っても見かけることがほとんどないですね。
ちなみに、名香智子『竹の花』は「別冊少女コミック」1976年9月号で単行本はサンコミックスストロベリーシリーズの『竹の花』、のがみけい『竹の秋』は「りぼん」1977年6月号なん
ですが、
・鬱蒼たる竹林の奥の旧家が舞台、
・「竹の精を見た」と思う、
・百年に一度竹の花が咲くと不吉なことが起きると言われている、
・実際に竹の花が咲く、
・「母」が精神に異常をきたしている、
・人の死が発生する、
という点が共通しています。
機会があれば読み比べてみるのもよろしいかと。 (島本さん・02/05/25)
●紫電様、島本様、情報ありがとうございます。『竹の秋』は、講談社の方は探せば手に入れることができそうですね。竹の花の不吉な言い伝えというのは小説とか映画にも使われていたような気がします。
名香智子さんの『竹の花』も気になる内容ですね。 こちらも探して読んでみようと思います。(ままあずきさん・02/05/25)