●依頼No.458 依頼者:古だぬきさん

原ちえこ・『フォスティーヌ』について

初めまして。探しているコミックがあります。20年以上前、たぶん「なかよし」に連載。主人公「シシイ」、でも恋人の名は思い出せず。のちの皇帝「フランツ・ヨーゼフ」や「大公妃ゾフィー」も出てました。自分としては「ウィーンの恋の物語」というような題と記憶して探していたのですが、見つかりません。ネット検索であがってきた原ちえこ作品「フォスティーヌ」というのが気になるのですが、私の探している作品はこれなのでしょうか?「フォスティーヌ」なら近年復刻されたらしいのですが・・・。内容について情報がいただければありがたいです。

●フォスティーヌは、ジプシーに育てられた女の子が、じつはお嬢様だったというお話だったと思います。(ricaさん・02/08/07)

●主人公がシシイということは、ハプスブルグのエリザベート皇后だと思います。(フランツ・ヨーゼフとかゾフィーも出ているのだし。)

参考までに、エリザベート物のまんがでしたら、

・水野英子さん 『エリザベート』 講談社漫画文庫
          『エリザベート』 文藝春秋 歴史ロマンcomics
・名香智子さん 『麗しの皇妃エリザベ−ト 』(上・下巻)
                 徳間書店 徳間描き下しコミック叢書
・名香智子さん 『マンガ 皇妃エリザベ−ト』 講談社+α文庫
・森川久美さん 『エリザベート』 角川書店 ASUKA COMICS DX


水野英子さんのは雑誌『CREA』に連載してたのは1993年〜1996年だそうですから、時期が合いませんね。内容も皇后エリザベートの孫娘であるエリザベートの話だし。名香智子さんのは、徳間書店のは書き下ろしで1996年刊だから違いますよね。同じく名香智子さんの『マンガ皇妃エリザベ−ト』は徳間版のと同じだと思います。森川久美さんの『エリザベート』は1995年に『歴史ロマンDX』に掲載された物です。どれも10年程前の物なので合いませんね。 (ままあずきさん・02/08/07)

●レスありがとうございます。エリザベートをモデルにしてるのは確かなのですが、それに気づいたのは大人になってからです。コミックの中では「エリザベート」という名はあまり出てこなかったような気がしています。黒髪・おかっぱストレートのフランツがヒロインに横恋慕してたとか、黒髪を後ろでひっつめにしてたゾフィーは意地悪だったけど最後にちょっと温情を見せたとか、断片的な記憶です。あと、ヒロインの髪型ですが、昔のリカちゃんみたいに、みつあみをカチューシャのようにぐるんと頭に巻いてたと思います。「フォスティーヌ」の表紙イラストがそれに近いようで気になってるんですよね。でもフォスティーヌの主人公の名は「フォリイ」らしい・・・。もう、フォスティーヌを買って確かめるしかないかしら。(古だぬきさん・02/08/08)

●『フォスティーヌ』を所有しておりますが、主人公の名前は「フォリー(本名フォスティーヌ)」で恋人の名前は「フレデリック」です、大公妃も出てきますが確認したところ名前は「ソフィー」でした。フランツ・ヨーゼフの名前は見当たりません。主人公がピアニストを目指すお話が軸になっていて、後々ジプシーに育てられた娘が実は大公の実子で、とか出生の秘密にまつわる話も入りますが基本的にラブロマンスものです。お探しになっているのは全くの別作品かもしれません。(柚槻さん・02/08/09)

●ありがとうございます 

うーん、だんだん自分の記憶に自信がなくなってきました。大公妃まで出てるのに違うなんて・・・。ひょっとして私、いろんな作品を頭の中でごっちゃにしちゃったのかしら?本をお持ちなら、教えていただけませんか。ラストシーンを思い出したんです。ヒロインとその恋人は、いったん駆け落ちをするんですが、国境付近?で追っ手をが来るのをわざわざ待つんです。「追放」という形にすれば、大公妃たちの面目も立つだろうと、相手を思いやって・・・。『フォスティーヌ』のラストにそれらしい場面がなければ、最終的にやっぱり違うと判断できそうな気がします。 (古だぬきさん・02/08/13)

●しまい込んでしまったので、うろ覚え記憶ですが―。

>ヒロインとその恋人は、いったん駆け落ち
正確には、結婚式場からさらって来ます。
>国境付近?で追っ手をが来るのをわざわざ待つ
たしか、恋人の自宅で待っていました。
>「追放」という形にすれば、大公妃たちの面目も
そういうシーンもありました。逃げようと思えば逃げれたのに、わざわざ待つとは〜と思ってもハッと相手がソコに気づき「国外追放」の形になったと思います。

ご参考になりますでしょうか?(なるみさん・02/08/13)

●重ね重ねありがとうございました。

やっぱり『フォスティーヌ』のような気がしてきました。「これはシシイの物語だったんだ」と思い込んだ時点で、いろいろ勝手に記憶を脚色しちゃったようです。もう、これは買うしかないですね、さっそく注文します!(古だぬきさん・02/08/16)

●とうとう手に入れて読みました!やっぱり、私の記憶はかなりいい加減なものでした。全然「エリザベート」とは関係ありませんでしたね。なんといっても最悪の勘違いは、恋敵役だと思っていた黒髪の彼が、ヒロインの恋人のフレデリックだったことです・・・。ラスト近く、森の風景に重なった「ウィーンの恋の物語」というフレーズも覚えていたんですが、これもありませんでした。こんないい加減な記憶しかなかった私に、いろいろご教授いただき、ありがとうございました。 (古だぬきさん・02/08/23)