●依頼No.462 依頼者:モモーンさん

志摩ようこ・『マダム=フルールの玉手箱』について

志摩ようこ(KCなかよしコミックス) 『マダム=フルールの玉手箱』の内容を、出来るだけくわしく教えて貰えませんか? お願いします!

●志摩ようこ先生の作品は大好きでこのKCも大事な宝物の一つです。 マダム=フルールは大金持ちの未亡人。老後の趣味は、無名画家の絵画のコレクション。子どもがいないせいか、お年で心臓が弱くなってきたマダムを見舞いに、遺産を狙う遠縁の人たちが毎日のように訪問。気難しいマダムでしたが、孤児のメイドのポリーヌにはやさしかった。。ポリーヌには食品配達をしているリノという恋人が。ところでマダムのそばにはいつも宝石箱が置いてあり、その中を見ているマダムの顔はそれはやさしい顔をしているが、だれも宝石箱の中身を知りません。
 ある日、マダムは心臓発作を起こしてしまい、看病するポリーヌに自分の身の上話をします。60年も前、貧乏画家と恋に落ちるが、両親が大反対。恋人から、アメリカへ渡るつもりなので、ついて来てほしいと求婚されるが、親の反対を押し切る勇気がなく、別れてしまった...と。「愛しているのなら追いかけてでもつかまえなくては、」の言葉に心打たれるポリーヌ。
 さてその頃、プロポーズしようと思っていたリノは、マダムの看病で会えないポリーヌに対して、ちょっとイライラ。そんな折、配達中に車で少女をはねてしまう。少女の親から10万フランの賠償金を払えと言われ、苦労かけるので、プロポーズするつもりだったが、もう別れようと言ってくる。
 そして、マダムは静かに息をひき取り、期待する遠縁の人たちの前で、遺言状の公開。絵と屋敷は国に寄贈され美術館に。そして、宝石箱はポリーヌに!その中身とは、恋人のかいたミス・フルールの肖像画とラブレターだったのです。弁護士は作者のサイン名に見覚えがあるといって、その絵を預かっていく。マダムへのラブレターを読みながら、「愛しているのなら、追いかけてでもつかまえなくては」のマダムの言葉を思い出し、リノの元へ駆けつけ、ようやく二人は結婚を誓い合う。
そこへ先ほどの弁護士がやってきて、この肖像画の作者は抽象画で有名なウイリーの作品だと。若い頃アメリカに渡って結婚し、成功したが、初期の作品は非常に珍しくこの作品で50万フランになるということでみな驚き!そこでこの肖像画をマダムの美術館で10万フランで買って頂き、そのお金を賠償金に! これがマダム=フルール贈り物。かくして二人は幸せになったとさ。ジャンジャン!!

えら〜く長くなってしまいました。ここまで読んでくださったモモーンさん、ごくろう様でした。(ちばっちさん・02/07/03)

●ちばっちさん、ありがとうございました!昔読んだ本で「玉手箱の中は実は恋人の手紙だった!」という箇所が印象に残ってて、それがマダムフルール…じゃないかな?と思いながらも、自信が無かったのです。すごくくわしく書いて貰えたので、ますます確信が持てました。さっそく「探して!このマンガ」に書き込みしてきますっ (モモーンさん・02/07/03)