●依頼No.522 依頼者:飛騨さん
水野英子・鷹にさらわれたお姫様の話について
おそらく水野英子さんが「リリカ」に掲載されていた『伝説』という作品ではないかと思うのですが、かなり暗い感じのストーリーという印象と、絵柄が記憶と違っている為確信がもてません。ラストがどうなったのかわからず、とても気になります。あらすじだけでもわかるならば、是非教えてください。。
●無謀な国王が支配する国で家臣たちが反乱を起こし、国王は殺害され王妃は追われる最中大鷲にさらわれ行方不明となります。新しい王の元、国は富み平和が訪れて20数年後、新王は美しい姫に恵まれます。姫は森で出会った不思議な若者に惹かれますが、その若者こそ大鷲とさらわれた王妃の間に生まれた息子でした。森の世界にも人の世界にも存在を許されない孤独な若者は、母と誓った復讐のために城に入り人心を惑わせ、家畜や作物を荒して国中を不安に陥れます。王は若者の正体を知りながら姫の幸せを思い二人の婚礼の準備をしますが、
家臣たちは納得できず若者を追います。民は姫を魔女として追い姫と城に火を放ちます。若者に母と同じ思いをさせてやると告げられた王妃は自害し、王の放った矢を受け瀕死の若者は気の狂った姫を抱き飛翔し、燃えながら夜の闇に消えて行きます・・・
といた感じのお話だったかと。お互いに惹かれ合いながら運命に逆らえない若者を、写真や美しい背景色を多用した影絵のような美しい絵で描ききった印象深い作品でした。この様な作品が単行本になっていないなんて出版界は本当に不甲斐ないですね。(カウカウ大臣さん・02/09/11)
●カウカウ大臣様、どうもありがとうございます!ここまで詳しく御教え頂き、深く感謝致します。確か最後の気が狂い笑っている姫君というシーンは記憶にあり、とても気にかかっていたのですが、やはり悲劇だったのですね…。単行本に収録されていないのが、ますます惜しいです。気にかかっていただけに、とても嬉しいです。本当にどうもありがとうございました。
(飛騨さん・03/01/27)