●依頼No.545 依頼者:けろここ さん

うさぎの森の話について

25年以上前の「別マ」の読みきりです。ウサギが主人公で、ギザ耳のうさぎが出てきました。割とすっきりした絵で、和田慎二かなと思います。中身は全くといっていい程覚えていないのですが、動物たちの争いと言うような、どちらかと言えば深刻な雰囲気の話でした。

どなたか、心当たりのある方はいらっしゃいませんでしょうか。
宜しくお願いします。

和田慎二さんの『クマさんシリーズ』の中の一話では? と思います。1973年から1976年にかけて、4作か5作くらい別マに掲載されていたようです。それに登場する白ウサギの族長(?)が、「ギザ耳おさ」と呼ばれる老ウサギでした。

ウサギが主人公ということですと、シリーズ中に『白毛赤目ウサギの一族の中で、一匹だけ混血のため茶毛金目を持つ若者が、一族を率いて「ウサギだけの新天地」を探して森を旅立とうと言い出し、「ギザ耳おさ」と対立する話』があったと記憶しています。

『クマさんの四季』というハードカバーの愛蔵版に、おそらく収録されているのでは、と思うのですが、あいにくと現品を持っておらず詳細を確認できなくてすみません。 どなたか、できましたらフォローをよろしくお願いします。(私も知りたくなってしまいました…)(ころさん・03/02/17)

●>けろここさん、ころさん、こんばんは。

そのお話は確かに白泉社発行のハード版『クマさんの四季』に収録されています。ころさんのご記憶のとおりです。

茶毛金目の混血ウサギが自分が白ウサギの中で容姿の違いから孤独を感じていることを隠し、父親が出身のウサギだけが住んでいる森へ行こうと皆を扇動しようとします。(本当は一人で行くのが淋しかったからなんです)ギザ耳族長も最初は反対し、本意ではないけど、森の動物のなかで、ウサギ一族は弱者なのでそれも道と同意しかけます。

クマさんとウサギたちが別れを惜しんでたころ、森の水門が、壊れ族長の孫娘ミオが流されそうになります。茶毛金目のリョーシャがクマさんとみんなの協力で助け出します。そのことがきっかけで、二人はハッピーエンド結婚式になります。また、リョーシャは皆のあたたかさにふれ、自分のふるさとがこの森であることを認識します。この様なストーリーです。

この他にクマさんの10月、友を待つ森、眠りにつく森と合計4話から構成されてます。けろここさんと同じく私も別マで昔、読んだ時は、双子ウサギの印象が強くウサギが主人公
だと思っておりましたが、クマさんが主役だったんですねネ。とてもきれいなお話で童話みたいなので、いつか孫が出来たら、見せてあげたいです。(恥さん・03/02/17)

●『クマさんの四季』を確認したところ、ころさんのご記憶のとおり、この話は第2話の『春の森のクマさん』ですね。
あらすじは、
茶毛金目の若者リョーシャが投げ斧の使い手になり一族を率いてクマさんの森を出てゆこうとしてギザ耳と対立する。 一族の殆どは敵のいないウサギの森にあこがれリョーシャを支持しギザ耳は引退。新天地を目指すことに決定するが出発間際に森に洪水が発生。恋人の白うさぎミオが洪水に巻き込まれるもリョーシャとクマさんの連携により救出され、ギザ耳より次の族長を託されたリョーシャは森に残る事を決意し、ミオと結婚式を挙げる。

この話は「別冊マーガレット」74年3月号掲載です。『クマさんの四季』を探すより「別マ」の方が入手し易いのでは? (トテさん・03/02/17)

●>「恥」さん、「トテ」さん、どうもありがとうございます。
おかげさまで私もスッキリしました。「春」のお話だったんですね〜。『クマさんの四季』、私も以前は持っていたんですが十余年前、 引越しのドサクサ紛れに手放してしまって…今でも悔やまれます。黒オオカミさんと銀ギツネさんの話が好きでした(「秋」だったかな?)

「けろここ」さんがお探しの作品も、これだといいですね。ぜひ一緒にスッキリしましょう♪ (ころさん・03/02/18)

●おおっ、一日でこんなにレスがあるとは。みなさんのおっしゃる『クマさんの四季』のお話で間違いないです。書いて頂いたあらすじを読んで、記憶がよみがえりました。混血ウサギ〜、オサ娘のミオ〜、むちゃくちゃ懐かしいです。ころさんがおっしゃる「黒狼と銀ぎつね」の話も読んだ記憶があります。中身は覚えてないけど、確かにそう言うのもありましたね。同じシリーズだったんですね。この頃は結構「別マ」を買ってたので、もしかしたら4話全部読んでるのかも。 中身を覚えていない自分が悔しい〜(T_T) また読みたいです。今度「まんが王国」に行くとき、探してみます。クマさんの四季なら、あったような気がするし。あ、ちなみに「まんが王国」というのは岐阜県にある、温泉場付きの古本マンガ図書館のような施設です。たくさんのレス頂けてとても嬉しく思いました。 皆様、ありがとうございました〜♪(けろここさん・03/02/19)