●依頼No.584 依頼者:せっちゃんさん
二組の夫婦の間に生まれた娘たちの話について
130年〜40年くらい前の作品だと思うのですが、タイトルも作者もわかりません。よろしくお願いします。
二組の夫婦(きょうだいか、友人?)がいました。
片方に女の子が生まれ、その1年後にもう一組の夫婦にも女の子が生まれるのですが、この時こちらの奥さんが、出産に耐え切れず亡くなってしまいます。しかし夫は仕事の都合か、生まれたばかりの娘をもう1組の夫婦に預け、海外へ行ってしまいました。海外へ行った夫はとてもお金持ち、一方日本に残るほうの夫は気も弱く貧乏な生活でした。旅立つ飛行機を見送りながら、妻はこんな事を思いつきます。(1歳違いな位、長年経てばどちらが年上かなんてわからなくなる。今この二人を入れ替えてしまえば私の娘はお金持ちの娘として幸せに暮らせる!)そんなことは出来ないと嫌がる夫を、自分の娘を幸せにしたくないのかと押し切り、入れ替えて育てます。
10年以上経ち、自分の娘として育てているAは家事など押し付け、まるで召使扱い、でもとても心優しい娘に育ち、一方もう一人Bは、預かり物だからととても大事に育て、本人もわがまま一杯に育ってしまいます。そこへ海外から父親が帰ってきます。最初は騙され、Bを自分の娘として可愛がるのですが、だんだん違和感を感じます。(この間いろいろとエピソードがあったのですがあまり思い出せません…Aが靴下を編む話とかがあったような…)途中、Aが「Bちゃんはいいな。幼稚園に行けて…」と羨ましがってたシーンがありました。Aは行く必要なんかない!と母親に言われ通えませんでした。
幼稚園へ通う子がまだそんなにいない頃の作品ですね。最後のあたりで、Aが父親の前でピアノを弾き(これもうろ覚えなのですが)、その姿が亡き妻にそっくりなこの子こそが私の娘だ!となってハッピーエンドです。ラストでAが(Bちゃんが可哀想…。成績が良かったとはいえ今日から一つ上の学年でやらなきいけないなんて…)と同情していました。
某所で呼びかけたところ、「里中満智子」の作品にこんな話があったかも・・とのレスがつきました。
読み返してみたいと、ずっと思っていました。何かわかりましたらよろしくお願いします。
●細かいエピソードは覚えてませんが、このお話は丘けい子さんの『幸せくるくる』に似ています。娘を預けた父親はあまり娘に愛情を持っていなかったように記憶しています。確か妻を愛しすぎていた為です。『幸せくるくる』のあらすじは丘けい子さんのHPでも載っているので確認してみてください。
(nokoさん・03/05/24)
●noko様
レス、ありがとうございました!丘さんのHPであらすじ読んでも確証が持てなかったため問い合わせをしたところ、間違いないだろうとの答えをいただけました!
もう10年近く読み返してみたいな〜と思ってたお話をやっと読み返せるメドがつき、本当に嬉しいです!(せっちゃんさん・03/06/02)