●依頼No.631 依頼者:ペルさん
ひばり書房刊・少女がむりやり精神病院に入れられる話について
70年代の本で、作者は男の人です。
女の子の両親は、なぜか無理やり女の子を精神病院に入れてしまい、女の子は頭に電気ショックの機械などつけられます。そんな状況から女の子は、なんとか脱出して、トラックの運転手に助けてもらいますが、トラックのカーラジオから精神病院から脱走した女の子のニュースが流れると、「面倒ごとはごめんだ」と、トラックから降ろされてしまいます。
後半は断片的にしか覚えていませんが、女の子は助けてくれる男の子(オジサン?)と出会い、悪者のケンタウロスの目を男の子は、指二本で目潰しします。賢者の石を遺跡の仏像?の額にはめ込むと、どうにかなったような・・・こんなことしか覚えていないのでずか、どうぞ、ご存知の方がいらっしゃったらお願いいたします。
●もしかして、『惑星直列』とか『グランドクロス』とかの前フリがあったり、女の子はお屋敷みたいな所に住んでいて森があって、優しかったママが急に冷たくなって、乳母だかメイドだか(確かマリー?)が蜂に襲われて殺されるシーンがあったり、ラストシーンで大量のUFOが飛び去るシーンとか無かったですか?!だとすると、私もこの作品を探しています。タイトルも作者もどこのコミックかも覚えていないので、依頼のしようが無かったのですが、セリフとシーンはやたら覚えています。(絵柄も覚えているのですが説明できない…)全1巻なのは確実で、同時収録作品はありません。
両親は、というより母親が、だったと思います。精神病院もグルだと知って脱走するのですが、トラックのシーンでは道路に飛び出してひかれそうになって、
「お、お願い、載せていって、(悪いやつに)追われているの」
「そいつはいけねえ、乗んな」
女の子のスカートごしの足に目がいってしまって、ごまかすために運ちゃんがラジオをつけると、ニュースが流れ、
「面倒ごとはごめんだ、おりてくれ」と降ろされてしまいます。
私は逆に後半がよく覚えていなくて、男の子のことは忘れていました。賢者の石は確かです。書き込みを拝見して思い出しました。はめこまれるシーンはめちゃくちゃハッキリ覚えていますが、メイドの殺される理由とともにラストシーンまでのネタバレになるので、どうしようかなと思い、長くなるしでちょっとおいておきますね。こんな古い、しかもネタがバレたからどうだとゆーのだ、それよりは少しでも情報を、という許可が頂ければ、も少しお話を語ることができますが(笑)、ここまで分かってて作品が分からない、ということの方が問題かも…(^_^;)いかがでしょうか、ベル様、同じ作品でしょうか?
(ゆっこさん・03/09/20)
●ゆっこさん!!同じですよ!!絶対!家族以外で、この本をしっている人にあったのは初めてです。たしか、貸し本で9歳ころに読んだものです。
話の後半あたりから、急に壮大なストーリー展開だったようで、(宇宙や遺跡、文明とか。現代人にたいする警鐘とかかな?)子供のわたしには、把握できない部分もありまして。全体のストーリーは結局なんだったのか、フメイです。 でも、ちょっとしたセリフや場面は鮮烈に覚えているのでした。たしか、タイトルはカタカナだったような??絵は、なんとなく古賀新一さんや浜慎二さんっぽかったような? 悪いお坊さんのようなのも、いませんでしたっけ?遺跡のようなところに。それの手下がケンタウロスだったような??お母さんの変わりようが怖くて、しばらく夢にも出てきました。けっこうトラウマだったりして・・・
ネタバレはここではダメなの?タイトルとともに、正確なストーリーが32になった今でも気になって仕方が無いのです。
また、よかったらレスいただけますか?(ベルさん・03/09/20)
●やはり同じですか!大昔、ウチにコミックスがあったので内容を割と覚えているのですが、カバーが無かったせいか、表紙イメージ・タイトルイメージ、装丁などが全く分かりません。絵柄的には、少女マンガ志望の人が楳図さんと古賀さんを真似して描いたような感じかな〜。(どんなんじゃ)
ママは昔のハリウッド女優のようなタイプ、主人公は確か黒髪のロングヘアです。イントロで「森は危ないから入るなと言われているけど、時々ケンタウロスのような生き物を見かけるくらいで、危ないことはありません」などとゆーモノローグが入り、子供心に「それは十分異常だろう」とつっこんだ記憶があります。
お坊さんはちょっと記憶にないんですが、遺跡であやしい人たちがいっぱい出てきたはず…。ケンタウロスもいたと思います。
ミステリではないし、ここまでマニアックなものなら、ネタバレもへったくれもないですかね(^_^;)。ベル様が「探して読みたい」のなら伏せておくべきかと思ったんですが、「とにかくストーリーが知りたい」ということで良いのでしょうか?
私は全くタイトルのカケラすら思い出せないのですが、もし見たら分かる、ということであれば、見てみる価値はあるかもなサイトがあります。(ゆっこさん・03/09/21)
●レスありがとうございます。このサイト、気になってたま〜に、見てたんですよ!!ひばり書房で検索して、いろいろ情報収集してたのですが、ゆっこさんのレスをいただくまで、皆無に等しい状況でした。もう、本当に嬉しいです!!
昨日、例の如く気になっていろいろ本のリストを見ては 消去法などで考えて、もしかしたら五島慎太郎の『恐怖の予言者』がそれっぽく見えるように、思ったりしたのですが、いかがでしょうか?本の表紙の女の子のワカメのようなクネクネした黒髪と、背景の妙な遺跡のようなものが、「!」と、思ったのです。絵柄をチェックする判断材料として。タイトルは、カタカナだとおもったのは、同時期によんだ五島慎太郎の『バンパイヤ』と混同したのかな?とか、少しずつ思い出しかけています。ネタバレ結構です!!是非、内容を教えていただけますか?(ベルさん・03/09/21)
●おおっ! 多分、この作品だと思います!私は90%これだと思いますが、一緒に読んでいた筈の弟が「分からない」というので確定できないのですが。ああ、1P、1コマでいい、本文の画像があれば!とにかく内容とタイトルが一致しない覚えにくいタイトルだったと思うのです。
やはりウチの本はカバーが無かったのか、全然見覚えのない表紙なのですが、私も「ワカメのようなクネクネした」黒髪を記憶していたのと、自信が無かったので書かなかったのですが、頭のてっぺんにリボンか何かをつけていたと思うので。
そしておそらく入手は難しいと思いますので、覚えてる限り内容を書かせて頂きます。
最初に惑星直列とグランドクロスの天変地異の話があります。主人公の少女は1人っ子で寂しい所に住んでいるけど、ママは優しくて綺麗だし、森で遊ぶから幸せ、といったモノローグ。森には時々光(UFO)が飛んだり、ケンタウロスがうろついていたりするようです。ある日、家に戻ると、メイドは庭先で蜂にたかられてボコボコになって死ぬわ、ママはいきなり人が変わったように冷たくなるわ、
いきなり殴られて「ハッもしや森に行ったのがバレたのでは?」と思う少女ですが、立ち聞きで「あの子は私の子じゃないわ、ずっとだまされていたのよ、死んだってかまわないわ」といったセリフを聞き、実は本当の娘ではない、ということが分かってショックを受けます。前後がちょっとあやふやなのですが、精神病院から抜け出して、車から放り出され、いつもよくみる空を飛ぶ光を追って、戻ってきて捕まったような気がします。
水責めなどの拷問にかけられたりするシーンがあった気がします。ロープでぐるぐる巻きにされて、逆さまにつるされて、水おけにつっこまれます。「ママ、やめて」といっても聞いてくれません。
賢者の石との出会いがちょっと記憶が不鮮明です。
ママに助けを求めますが、ママなんて呼ばれたくない、といわれ、ママは実は地球人ではないこと(だったと思う)、メイドが、赤ちゃんを死なせてしまい、別の子供とすりかえていたこと、それでメイドを殺したことが分かります。
「それが分かったので、マリーをハチ責めで殺してやったのさ」
「まあ」
というセリフがあったことを覚えています。自分の子でないだけでなく、種族の違う、自分達にとって犬畜生的な存在の「人間」の子だから、といった設定もあったかも。ママが行くなと言った森にはUFOが出入りしていた基地があり、遺跡があり、ケンタウロスなどもいて、あやしい団体さんがいました。お坊さん、というのはこの団体の頭だったのかもしれません。宇宙人の団体さんだったのではと思います。何を企んでいたのか、と、後半の展開をイマイチ覚えていないのですが、問題の男の子とケンタウロスとだかの格闘などがあり、祭壇の火か何かが倒れて、ママが火に包まれて、手にしていた賢者の石が、「ヒューッ」と飛んでいき「コロコロコロ」と転がり「スポッ」と石像の穴にはまります。そしてゴゴゴゴゴと遺跡が崩れていくのです。思わず「そんなアホな」とつっこまずにはおれない転がり方でした。
ママはそのままおそらく死んでしまうのですが、遺跡から脱出した後、無数のUFOが空を飛び去っていくのを目撃します。男の子(か男性)と出会うシーンは覚えてませんが、
ラストシーンではその人と二人で空を見上げています。この先、地球に何が起こるか分からないけど、人間らしく強く生きていこう、という感じで終わったと思います。
とにかく、ハチに刺されて死ぬ、縛り付けられて電気ショック、逆さ吊りで水責めなど、各シーンのエピソードにインパクトがあるのですが、話自体は壮大なジェットコースター展開で、オカルト演出でSFが描かれた感じで、最後まで読んでも「面白かったが、何がなんだか」という話だった気がします。
「で、予言者って誰よ」というような、そんな脈絡の無さがあり、タイトルを覚えていないのです。
長い時間がたっているので、自分の中でアレンジがかかっているかもしれません。ものすごく、もう一度読みたくなりました〜。(ゆっこさん・03/09/21)
●わああ!!思っていた以上にスゴイ内容にびっくりです。水責めなんかも、していたのですか・・・内容がわかり、長年の謎がとけました。本当にほっとしました〜♪
とても、丁寧にありがとうございました!
あのクネクネとした女の子の髪の毛を覚えていたのは、電気ショックを掛けられた時の顔とシーンが恐ろしくてすっかり、焼きついているのです。電気でビリビリしているときに、髪の毛もピーン、みたいな・・・
やっぱり、恐怖の予言者っぽいですよね?
この本を読んだ当時、父親が『ノストラダムスの大予言』という本を読んでいて、惑星直列だの、グランドクロスだの、人類は1999年に滅亡する等と書いてるんだよと、教えてくれたのですが、「滅亡」と考えるだに恐ろしく、このマンガをみて、大人の読んでいる本と同じことが書いてあるから、本当に滅亡するのだ・・ガーン!などと勝手に、しばらくビクついて暮らしていました。予言者とか流行っていたのでしょうね、きっと。
本当に当時はわけもわからず、とにかく怖かった。忌まわしいマンガを見てしまった、なーんて思いつつもケンタウロスに目潰しするのが、怖いやらオカシイやらで、今でも、それを見たいがために、この本を必死になってさがしているのです。実は・・・
もし、よろしければ何かを思い出したりしましたら、レスいただけますでしょうか?私もさらなる探求を試みます!! (ベルさん・03/09/21)
●ネットで検索に検索をかさね、ようやく一冊購入できました。やはり、『恐怖の予言者』でした!!予言者にオカルティストというルビつきでした。
ほとんど、ゆっこさんのレスのとおりの内容でした。マリーともうヒトリ、小使いの男がせむしのケロッグというシリアルみたいな名前のがいました。シマシマの洋服にガニマタ、片目は潰れているし・・・
今のマンガじゃ、せむしなんて登場しませんよね?これが、女の子の実の父親で、最後の最後に助けてくれますが、敵の矢にあたり死んでしまいます。ケンタウロスにメツブシするのは、男の子じゃなくて、考古学者のオジサンで、精神病院から脱走するときに、一緒に逃げていました。(考古学者も監禁されていたようです)やっぱり支離滅裂といえば、そういう内容でしたが、この本の怖いところは、人間の変わりようかな?紳士的?に助けてくれた考古学者も金の宝物を発見したとたん、金の亡者みたくなって、女の子を殺そうとしたり・・・母親は、ブロンドのハリウッド女優のような、大地主という設定でした。
情報提供、本当にありがとうございました!!! (ベルさん・03/09/23)
●購入されたんですか!根性ですね!一応、実家を探してみたんですが、見つからず。引越でもする時に、押し入れの奥から発見されるような気がしますが(笑)
ケロッグ、いました!そういえば!!完全に忘れていました!「お前はわしの娘だ、だから助ける」という台詞とか無かったですか?顔に矢があたって、どっかガケから落ちてゆくんでしたっけ?やっぱり助けてくれた人が途中で人が変わるのですね…。賢者の石目当てだったか、遺跡でだったかが分からなかったのですが。(このイメージがあったので、男性か少年か思い出せなかったんです)
とするとラスト二人で空を見上げる、というのは私の捏造ですね(笑) 長い年月のうちにテキトーに記憶を書き換えていたのですねー。
私もすっきりしました。楽しかったです。 場を与えて下さった管理人様に感謝いたします♪ 完全解決ですね!おめでとうございます!! (ゆっこさん・03/09/24)
●私も、本当に楽しかったです〜!!ゆっこさんも、この本を発見されるといいですね!!いいなあ、押入れにあるなんて、ロマンがありますよ。タイムカプセル状況かな?
本当にゆっこさん、よく覚えていらっしゃいますね!! そのとおりの セリフと成り行きでした。
ケロッグが、父親と明かして間もなく死んでしまうのはちょっと無念です・・そうそう、主人公の女の子は、バーバラです。ラストは、(例のUFOが飛び立ったあとです)バーバラが、廃墟の瓦礫の中にボーゼンと立って、「その時、私は生きる決心をしました。1982年、地球滅亡それを見届けるため、人間として、いえ、地球上の生き物として・・」と、ありました。
管理人様、ありがとうございました。 また、お世話になります。(ベルさん・03/09/24)