●依頼No.656 依頼者:プーのママさん

木曾義仲と巴の話について

題名もマンガ家名もわからず、ずっと探しつづけています。
 16年ほど前に、貸し本屋にあったコミック本(「りぼん」とか「マーガレット」とかの、ごく普通の)で、平家物語の「木曾義仲の最期」を少女マンガにしたものです。当時、それほど古い装丁ではなかったので、おそらく出版されてからそんなに日が経たないものだったのではないか、と思います。その貸し本屋にも行ってみたのですが、すでに店を畳んでおり、手掛かりを無くしてしまいました・・・。

主人公は巴御前で、話は木曾義仲と巴御前と今井四郎(巴御前の実兄)の3人が、幼なじみだったあたりから始まります。成長していくにつれて義仲に恋心を抱くようになる巴。でも、義仲は戦に出陣することになり、男勝りな巴は共に戦いに・・・。いよいよ追い詰められたとき、義仲に落ち延びるように言われ、一人落ちて行く巴は、離れた場所で敵の勝ち名乗り(大将の首をとったという声)を聞き、義仲が討たれたことを知る・・・。馬に乗った巴が、義仲の死を知って空を見上げて(あるいは地面を見つめて、だったかもしれません)涙する姿で終わります。 いろんなとこで「探しています」を出したのですが、寄せられる情報は違うマンガのものばかり。ちなみに、「巴がゆく」ではありません。木曾義仲ものは、昨今の歴史ものばやりで、いろんな方が描いておられるようですが、私が探しているこのマンガは、巴の視点から描かれていることと、義仲と四郎の友情よりも巴の義仲への恋心に重点が置かれていることが、ポイントだと思います。

コミックには、他にもう一編、別の作品が同時収録されていたような気がします。どうか、よろしくお願いします。

●>プーのママさん、こんばんは。それは、のがみけいさんの『虹のごとく』ではないでしょうか。秋田書店のボニータコミックスです。私の所蔵している本は1983年7月15日の初版発行です。

巴の視点から描かれていること、ラストも終わり方が「木曽義仲殿討ち取ったり、今井四郎兼平殿・・・」で巴が涙を一筋流して上を仰ぐような横顔で終っている部分、一致しているように思います。

登場人物は他に義仲の正室で運命の子義高を産む梓が出て来ます。巴は梓の死後、彼を養育します。頼朝の長女大姫の婿として人質に取られて行きますが、義仲の死後、頼朝の命により彼も殺されてしまいます。(これはお話には出て来ません。最後に短かく文で載ってます。) (恥さん・03/06/06)

●恥さん、ありがとうございました。確か梓は出てこなかったと思うのですが、私の記憶違いかもしれないので、『虹のごとく』を探してみます。他にも情報をお持ちの方がいらしたら、ぜひよろしくお願いします。(プーのママさん・03/06/09)