●依頼No.692 依頼者:のりさん(04/02/13)
魔夜峰央・『パタリロ』の『マリネラの吸血鬼』が新文庫版に収録されない理由について
こんにちは 「『ドクターGの島』が掲載されない理由」という質問を読んで思い出したのですが、魔夜峰央さんの『パタリロ』の中に『マリネラの吸血鬼』という作品があります。私の持っている白泉社コミックスでは4巻に収録されています。これが新しい文庫版だと収録されていなくて、飛ばされているんです。今コミックスを読んでも、差別的表現などは見当たらないのですが、何故でしょうか?ちょっとひっかかったのは1コマ、パタリロがヒットラーの扮装をしてギャグを言うシーンがあるのですが、これでしょうか?真相を知っている方教えて下さい。お願いします。
●魔夜峰央さんといえば「飛んで埼玉」。やっぱりNGだったんでしょうね(回答でなくてゴメンナサイ)。(まりっぺさん・04/02/14)
●『マリネラの吸血鬼』、好きでした〜。確かに問題が起こるような内容ではない気がします。パタリロの文庫版は持っていないのですが、他の作品で、文庫版では順番が変わっていたり、セレクトされていたりすることがあるので、もしかすると単純に「セレクトに入らなかった」ということかもですね〜。(ゆっこさんさん・04/02/14)
●『マリネラの吸血鬼』ってどういうストーリーでしたっけ?(すいません、タイトルだけじゃわからなくて……)
もしも、死んだ夫の声がラジオから聞こえてきて……ってヤツでしたら、多分、サキの短編集にそっくりなストーリーがあるからではないかと思います。同じく『開いた窓』(旅行者に嘘つきの女の子が「死んだ兄(だったかな?)が戻ってくる」とかうそをつく話)と同じパターンのストーリーもあったと思うんですが、コミックスには収録されていなかったような……。
(こちらも巻数が多いので、単に私のチェックもれなのかもしれませんが)
↑の話でなければ、全くまとはずれなレスになってしまいますが、もしかしてと思って書いてみました。
ちなみにサキの短編のストーリーは、
お金持ちの未亡人がいて、死んだ夫から「迎えに行く」とラジオから通信があり、とてもおびえています。親身に相談に乗ってくれる甥を信頼しますが、実は財産目当ての甥が、未亡人をショック死させようとしてたくらんだことだったのです。ところが計画通り、叔母が亡くなった時に、「甥にすべてを譲る」という遺言状がはずみで机からおちて、暖炉で燃えてしまい、甥の手には一銭も入らない……というものでした。(めぐみ・04/02/15)
●めぐみ様 こんにちは、『マリネラの吸血鬼』のストーリー、まさにそれです!パタリロ版の方は、本当の甥ではなくて孤児院から引き取った子供という設定ですが、ラジオからの声、遺言状が暖炉で燃えてしまう所、一致しています。だから新しい文庫版に載っていないのかも知れませんね・・・どうもありがとうございます、白泉社版で楽しむ事にします。(のりさん・04/02/15)
●真相はわからないので、あくまで私の推測なんですが、そのことも理由になってる可能性は高そうですよね。サキの短編はあまりメジャーではないようですが、なかなかひねりが効いてて面白いですよ。機会があったらぜひどうぞ!(めぐみ・04/02/19)
●すみません!今さらながら訂正です。『マリネラの吸血鬼』の元ネタと思われる短編『ラジオ』は、サキではなくてアガサ・クリスティ作でした。『開いた窓』の方がサキなので、こっちもそうだったと思い込んでました(恥!)。(06/09/19)