●依頼No.715 依頼者:のりさん(04/03/17)
小国の王女と、彼女を愛した臣下の息子の話について
お久しぶりです。1980年代前半の「週刊少フレ」で短期連載していたマンガを教えて下さい。
まだヨーロッパが小国に分かれていた時代、ある小国にその国の王様と王妃様の一人娘である王女がいる(明るくて優しく、綺麗な金髪)、そしてその王女と兄妹のように育った王家専属の医者の息子(黒髪)がいる。(もしかしたら医者ではなく、王の参謀だったかも?)彼は王女を女性として愛しているのだが、勿論その事は心に秘めている。だが王女が年頃となり、近くの小国の王子(たぶんプラチナブロンド)と結婚話が持ち上がる。彼は王女をあきらめようとするが、父に「心は誰にも支配できない、一度愛したらその思いを生涯貫け」と諭される。
この後敵が攻めてきて王と王妃は殺されてしまう所まで読んだのですが、タイトルと作者、そして物語のその後(特に結末)を教えて下さい。うろ覚えですが、タイトルに「情熱の」とか「炎の」などと言う言葉が使われていたと思います。よろしくお願い致します。
●はじめまして、サリーです。
お探しの作品ですが、かざり由香(原作:藤本ひとみ)さんの『燃える星冠』ではないでしょうか。この作品は1981年の「週刊少女フレンド」2・3号に掲載されていたようです。
主人公はポメラニア公国の王女レノーレ(金髪)、兄妹のように育ったのは医師の息子シリウス(黒髪)です。平和なポメラニアに、王の遠縁のナポリ王妃デートリッヒがやってきますが彼女は悪魔を信仰しています。彼女の正体を知ったレノーレは額に悪魔の印(3つの星)をされ川に落とされたところをシリウスに助けられ、アレクサンデルと名を変え男として海賊の一員となりデートリッヒへの復讐の機会を伺います。その間に王と王妃は殺害され国はデートリッヒの意のままになっています。
そこでレノーレは復讐を開始しデートリッヒの味方を死に追いやっていきますが、シリウスが捕まり彼を助けるために自ら敵につかまり魔女として処刑されそうになります。その時魔女の証としてかつてデートリッヒにつけられた額の魔女の印を国民に見せる事になりますが(普段は隠していました)その印はシリウスによってこっそり手術されていたため魔女ではないということが証明され、逆にデートリッヒが魔女であるとして追求されますが彼女は宮廷に火を放ち自殺します。最後はレノーレとシリウスが日を見ながら「また新しいときがはじまる」で終わっています。
またデートリッヒの宮廷貴族の子息シーザリオンがレノーレの恋の相手として出てきます。彼の出現で嘆いているシリウスに対して父親が「見返りなど考えず心のまま思いをつらぬけ」と諭している場面もあります。シーザリオンは最後までレノーレを信じ彼女の味方をしますが、シリウスのレノーレへの思いの強さを感じ去っていきます。
長くなりましたがあらすじはこのような感じです。お探しの作品でしょうか?KCフレンドから『燃える星冠』というタイトルでコミックスが出ていますが、現在もあるかどうかは不明です。
(サリーさん・04/03/18)
●サリー様、私の質問にこんなにも詳しいレス、ありがとうございます!まさしくこれ『燃える星冠』に間違いありません!そーか、だからタイトルで検索しようとしてもわからなかったわけですね・・・ありがとうございます。何とかしてもう一度読みたいと思います。(いつの日になるのか・・・)本当にありがとうございました。(のりさん・04/03/19)