●依頼No.741 依頼者:まろさん(04/05/22)
ひと夏の間に少女が美しくなる話について
こんにちは。
20年ほど前に単行本で読んだ作品なのですが、作者・タイトルを覚えていないので教えていただきたいのです。読んだのは1985年頃なのですが作品自体はもっと昔・・・1970年代の物だと思います。
主人公の男の子(大学1、2年くらい?)の家だか別荘だかに一人の女の子(15才くらい?)が預けられます。その女の子はおとなしくて特に愛想がいいわけでもなく、主人公の男の子はなんとなく敬遠しています。でも男の子の妹が毎日のように女の子の体をお風呂で磨いてあげたり、お手入れをしてあげているうちに、女の子はだんだん美しい少女になっていき、最後は男の子と相思相愛の関係になる、という感じのストーリーでした。
美しくなっていく女の子に気づいた主人公が「最初会ったときは青白くてひょろっとした子だったのに、いつのまにこんなに美しくなっていたんだ・・・」と心の中で驚いているシーンがありました。
その他には、脇役で、夏なのに全身黒ずくめの服装をした男の人がいて、ちょっと悪女っぽい女の人と「あんたも悪い男ね」「お前もな」みたいな会話を交わしながら草むらの中でイチャついているシーンがありました。
色々と検索しているうちに、たまたま西谷祥子さんのファンページに行き着き、絵の感じが似ていたので「この人の作品かも」と思ったのですが作品リストを見てもピンとくるタイトルがなかったので違うのかもしれません。
この作品について知っているという方がいらっしゃいましたら、作品名・作者などを教えていただきたいのです。お願い致します。
●>まろさん、こんにちは。
それは西谷祥子さんの『少女の恋』ではありませんか?主人公の無口で無愛想な少女は涼子(すずこ)、青年は渉で、美大の学生です。涼子をみがきあげて美しく魅力的な女に変身させるのは妹のましろです。
渉は政治家の息子で涼子の父親財界の大物磐代氏と政治資金で関係があります。両親は夏の間、娘を預かる約束をしますが、本当は下心があって二人を縁づかせようということなのです。最初は妹の友達や肉感的な涼子の義母の娘水穂に惹かれたりしてるのですが、だんだん変化していく彼女に目が移っていき、最後は両親の思惑にはまり、すったもんだのあげく相思相愛になるというストーリーです。(実際は磐代家にもお金なかったんですけど・・)
黒づくめの男は渉の友人美濃田でしょう。いつも夏なのに学生服を着ていて、水穂を渉にゆずるなんて言ってみたり、ひとくせありそうなタイプです。
私は昔、別マで掲載当時読みました。コミックスも1974年発行ですので古い作品ですよね。小学生でしたので私も大人な感覚だなあなんて新鮮に読んだ記憶があります。(恥さん・04/05/23)
●恥さん、早速の情報ありがとうございます。
そうです、そうです!『少女の恋』で間違いないです!やはり西谷さんの作品でしたか。西谷さんのファンページの作品リストに「少女の恋」も載っていたのですがタイトルだけでストーリー解説が載っていなかったので分からなかったのです。
詳しいストーリーも教えていただき本当に感謝、感謝です。インターネットで購入できるみたいなので早速購入して読みたいと思っています。本当にありがとうございました!(まろさん・04/05/23)