●依頼No.744 依頼者:ドナさん(04/05/19)
体を縦二つの半身に分けられた少年の話について
初めまして、皆様。
もう20年来、もう一度読んでみたいなぁと切に願っている作品があります。作家・作品名、登場キャラクタ名、どれも記憶にない上、掲載誌もうろ覚えで情報が少なく、恐縮なのですが。
多分、1980年前後の小学館「コロネット」か、「少女コミック」の増刊号だったと思います。全て読み切り作品の冊子でした。
別れて暮らすことになった両親に、体を縦から二つにされた少年の話です。舞台は、日本ではなく、西洋風のものでした。お話は、寓話調というかSFタッチというか。
博士?研究者?か技師だった技術畑の父親は、見た目には生身と判別のつかない、精巧な機械の半身を少年に与えます。母親は家庭的で愛情豊かな人で、少年のためにクッションのような手縫いの半身を与えます。確か、赤いハートの布で心臓を入れて、心をこめて、愛を込めて縫ったものを。
2人になった少年は、再会するのですが、父親から機械の体をもらった半身は、素朴な母親の手縫いの半身を持つ半身をどこか小馬鹿にした目で見ます。ところが、2人一緒に火事に遭った時、無事だったのは布とわらの半身を持つ方。機械の半身を持つ方は、先に生身の体が火傷を負い、大けがをしてしまいます。
この事件から、半身に分けられた少年同士も、両親も和解しハッピーエンド…というお話だったと思います。
すごく印象的で、少しショックで、でもとても良いお話で…確か祖母の家に帰省する道中の電車で母に買ってもらった雑誌で、そのままどこかに置いてきてしまって、当時もかなり悔やみました。その後、「プチフラワー」誌上で筒井百々子先生の『たんぽぽクレーター』の連載が始まった時は、少し不思議なストーリーや絵柄の暖かな雰囲気が「似ている!この人の作品だったのかも!」と思ったのですが、その後先生の作品リストを検索してみましたが、違っていたようです。
もう幻の作品で終わってしまうのかな…と思っていたところ、こちらの掲示板に出会い一条の希望の光のさす思いです。どなたかお心当たりのある方、ご一報お待ちしています。−しかしこんな長文を投稿してしまって良かったのでしょうか(汗)。
●はじめまして、めぐみ様、皆様。
『夢の樹』を探していたら、こちらと出会うことができました!
ドナ様、このマンガ、私も覚えています。科学者の父に右半身をサイボーグにしてもらった子は、心臓があるのにとても傲慢で、母親にわらの左半身にボタンの目とフェルトの手縫いのハートを入れてもらった子は、優しい子だったと思います。母親が亡くなって父親に引き取られたわらの少年は、大やけどを負ったサイボーグの少年の為に「僕達、一つに戻ろう?」といった気が。ラストシーンは一つになった少年の後ろ姿だったような・・・。
すみません、つたない文章で。
連載は1976年頃で、「少女フレンド」か「少女コミック」だったと思います。離婚の為に我が子をまっぷたつにするという内容は、小学生だった私にはショッキングでした。でも優しい絵柄が、とても印象的でした。ご存じの方、どうか教えて下さい。(珍 竹林さん・04/05/20)
●この話、私も小学校低学年の頃読んでるんです。1983年前後の「ぱふ」誌上で捜索されている方がいて、その時は回答が出たのも覚えてるんです。でも、その回答を覚えて無いんですよね。どこかでその時の「ぱふ」が読めるといいんですが。ただ、コミックスに収録されいたなら手に入れていたでしょうから、83年時点では未収録だったんだと思います。
(記憶力皆無(情けない…)さん・04/05/21)
●私も「作品は読んでないけど、捜索されているのを見た覚えがあって、肝心の回答を覚えていない」クチなのですが。(^^;;作者は湯田伸子さんじゃなかったかなあ???(FUMIKOさん・04/05/21)
●私は「教えて!」板でこの質問を見た覚えがあります。回答も出てましたが憶えてないんですよね。この掲示板か、でなければ少女漫画の探偵のほうだったかもしれませんけど絶対に解決してましたよ。回答憶えて無くてごめんなさい!(さりーさん・04/05/22)
●昨日一昨日、体調不良でネット接続出来ず…。その間にこんなにたくさんの方々に情報をいただけるなんて!掲載から年月が経っているばかりか、別冊ばかりの増刊号での読み切り作品のこと、こんなにレスを頂けるとは思っても見なくて…とても嬉しい驚きです。
>珍 竹林様
昭和51年くらいの作品だったのですね。やはり私も小学校の4年生くらいでしたが、本当に忘れられない、印象的な作品でした。
こうしてずっと同じ想いを抱いていましたというお声が聞けただけで、ああ、勇気を出して投稿して良かった♪という気持ちです。
>記憶力皆無様
「ぱふ」でも捜索されていたのですね。1983年ごろなら、不定期的に購読を始めてた記憶はあるんですが、ニアミスしてたのですね、私。ああ、しっかり定期購読していれば〜!
でも、誌名と掲載年も判っておかげで一歩前進です。頂いた情報を元に、もう少し自分でも探してみます。
>FUMIKO様
湯田伸子さん…確か大島弓子さんタッチの優しい絵柄の方ですね。情報を元に検索して、かなり近づけた感じがします。情報、ありがとうございました。
>さりー様
書き込み前に、こちらの過去ログは見てみたんですが、私の見落としでなければ見つけられませんでした。教えていただいた「少女漫画の探偵」でも探しては見ました。ああ、私の知らなかっただけで、同じ目的の板は色々あるのですね。ごめんなさいなんてとんでもないです!解決していたところがあったと聞き、引き続き探す希望がわいてきましたもの。
皆様、本当に有り難うございます。皆様からの情報で、探索への道がいくつも拓けて本当に感謝しております!これを元に自分でも探してみます。が、引き続き皆様からの情報がいただけたらこんなに嬉しいことはありません。(ドナさん・04/05/22)
●1983年前後の「ぱふ」、ということからその線で探してみました。 (実際には1984年の4月号に依頼が、6月号に回答が載っていました。)
それによりますと
井上奈緒 『マルセル』
「週刊少女フレンド」1975年20号掲載
だそうです。なんか私、全然違うこと言ってましたね。すいませんでした。(^^;;;
探してるついでに、当時自分が出した投稿を発見したりして。その作品はその時未解決だったけど、つい最近検索で判明したのでした。いい時代になったものです。(FUMIKOさん・04/05/22)
●作者・タイトルだけではなく、掲載誌までわかるとは。FUMIKO様、本当にありがとうございました。当時の「ぱふ」も、やっぱり検索だけでは各号の主な特集が見出しでわかる程度、そこから調べていかないと…と気合いを入れ直したところに迅速な回答をいただけてびっくりです。
私の記憶よりもっと古い作品で、私の記憶も全く違ってましたね。 何故増刊号で小学館雑誌だと思いこんでいたのかしらん?
ここまで判明出来たので、あとはこちらのコラムを参考に、国会図書館でのコピーを利用させてもらおうと思います。約30年ぶりに再び読める希望が見えてきたとは、本当に、いい時代になったものですね。(ドナさん・04/05/23)