●依頼No.769 依頼者:yumi さん(04/05/14)

新人賞受賞作・自分を宇宙人だと思い込む女の子の話について

1975年以降〜1980年前後の新人賞受賞作として掲載されたマンガです。

優等生の女の子が、不真面目な男の子(主人公)と、1日デートします。18禁の映画を2人で見るのですが、女の子が、おにぎりを食べながら観ていたのが、印象に残ってます。デートの別れぎわに、女の子は男の子に、自分が宇宙人であることを告白して、自分の星の種をあげます。しかし、後日、女の子は、受験ノイローゼで自殺をします。(参考書を燃やすシーンがありました)ラストシーンでは、屋上に寝転がった男の子が『女の子は、死んだのではなくて自分の星に帰ったんだ』と自分に言い聞かせて、女の子からの(宇宙からの)メッセージを待ちます。

絵は、イラストっぽいオシャレなかんじだったと思います。UFOの絵もでてきて、少しSF風でもありました。記憶がはっきりしませんが、くらもちふさこさんの、「ハリウッドゲーム」が同誌に掲載されていたかもしれません。ずっとずっと気になっているマンガです。どうか、よろしくお願いします!

 ●依頼をさせて頂いた本人です。探している作品ですが、小沢真理さんの、『はるかな星のイブ』ではないか、ということがわかりました。 『指輪物語』というコミックスに収録されてるようですが、まだ確認できていません。確認しましたら、報告させていただきます。 (yumiさん・04/06/05)

●yumiさん、はじめまして。 私、小沢真理さんの初コミックス『指輪物語』を発売当時購入し今も大切に持っているんです。なかなか取り出せないコミックス収納専用段ボールの中にあるので、記憶している事しかお伝え出来ませんが、少しだけ内容を紹介させて頂きますね。(さしでがましいかも知れませんが、私もこのお話大好きなので、どうかお許しを…。)

おそらく、お探しの作品は『はるかな星のイヴ』にほぼ間違いないと思います。優等生の女の子は“るつ子”という名前で、眼鏡をかけています。ちょっぴり不真面目な主人公の男の子はたしかバンドをやっていたような気がしています。初めてのデートで観た映画が強烈過ぎてたじたじの男の子に比べ、るつ子さんは真剣そのもの。観終わった後には何やら難しい解釈をして感動していました。

デートの帰り際に、るつ子さんは「これ、前からきっとあなたに似合うと思ってたの」とかいうようなことを言いながら、ポケットから星の形のバッジを取り出して渡すと、恥かしそうに去ります。学校でのガリ勉ぶりとはうって変わった可愛くてちょっと不思議な彼女の魅力に、男の子は心を奪われます。しかし、その後るつ子さんは…。 ラストシーンの、男の子が屋上に寝転がって空(宇宙ですね♪)を見上げながら「早く投げキッス、送ってくれよ…。」という独白が印象的です。

勝手にどんどん書いてしまって、ごめんなさい…。『指輪物語』は『はるかな星のイブ』をはじめ、とびきりお洒落で素敵なお話ばかり収録されていて、大のお気に入りのコミックスなので、つい熱くなってしまいました…。yumiさんが、お探しの作品にめぐり逢われることを心からお祈りしています♪ (乙女座のジュンさん・04/06/12)

●乙女座のジュンさん、有難うございます。詳しい内容、教えていただけて感激です。『はるかな星のイブ』で間違いないと、確信いたしました。なぜか、この作品だけを、忘れずに覚えていました。当時、ラストの展開に、なにかセツナイものを、感じたのだと思います。 今、コミックスを探していますが、まだ見つかっていません。(神田まで、行ってみようと思います。)もう一度、この作品が読めるなんて、夢のようです。 情報、本当に有難うございました。(yumiさん・04/06/13)

●yumiさん♪またひとつ思い出しました。思い入れのある作品が話題にのぼると、ついつい盛り上がってしまいます…(^-^ゞ

主人公の男の子は“栗森くん”という名前だったような気がします。るつ子さんが彼と最後の言葉を交わした時の「私、栗森くんのこといつまでも忘れないわ。だって、一年の時から大好きだったんだもの…。」というような台詞を、寝る前に歯磨きしていて突然思い出したんです♪

私もこのお話を読み終わった時、まるで哀しいフランス映画を観終わった後のようなせつなさを感じました。コミックス、どうか見つかりますように…。(まるで自分のことのように祈る思いです。) (乙女座のジュンさん・04/06/13)

●乙女座のジュンさん、新たな情報を有難うございました。

「だって、一年のときから大好きだったんだもの・・・。」というのは、完全に記憶に残っていませんでした。
・・・そうだったのですか・・・。今、ちょっと感動してます。そのセリフがあったからこそ、ラストの展開に衝撃を
受けたのかもしれません・・・。もう一度、読みたいです。頑張ってコミックス探します。貴重な情報、本当に有難うございました。(yumiさん・04/06/13)

●yumiさんへ♪

『はるかな星のイブ』が掲載された雑誌とその年代が判りました。「別冊少女フレンド」1981年7月号です。
コミックス以上に見つけにくいかも知れませんが、もしもどこかで見つかれば…と思ったのでお伝えいたします。

どうしても気になったので、収納段ボールを開けて読んでしまったんです…。るつ子さん、映画館でおにぎり食べてました♪UFOが飛ぶシーンもありました。久々に読みましたが、やっぱりセツナイです。小沢真理さんにとってデビュー作となった作品ですが、今読んでも全く色褪せることのない最高傑作だと思います。しつこく何度もレス付けてしまってごめんなさいね。 yumiさんが一日も早く『はるかな星のイブ』を読めるよう、心から祈っております…♪♪♪ (乙女座のジュンさん・04/06/14)

●乙女座のジュンさん、貴重な情報を有難うございます。

最終的に国会図書館に行くことを考えて、「掲載号」を探していたのですが、見つけることが出来なくて困っているところでした。これで確実に、作品を読むことが出来ます。いろいろとお世話になりました。心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。(yumiさん・04/06/14)