●依頼No.781 依頼者:あるうぇんさん(04/10/08)
女の子が毎朝家の庭に国旗を立てるシーンのある作品について
こんにちわ、皆様どうぞよろしくお願いします。
20年から25年ほど前のなかよしに掲載されていた作品だと思うのですが、表題のように女の子が家の庭か前庭に朝いろいろな国の国旗を掲げるのを習慣としているシーンが出てくるマンガをご存知ないでしょうか。
記憶に強く残っているのはそのシーンの前後だけなのですが、それらを総合すると、下記のような状況だったと思います
1.女の子の両親(父親だけ?)は仕事で海外を転々としており、女の子がその日掲げる国旗はその日親のいる国を示している
2.もしくは親が死んでしまい、女の子は生前親が旅した国の国旗を掲げ、親をしのんでいる。
3.同居人(下宿人?)が数名いるが、朝の儀式を喜んではいない。
4.女の子は高校生ぐらい
いろいろ記憶をひっくり返してみると、高橋千鶴さんの絵柄に似ていたような気もするのですが、確かではありません。このようなお話をおぼえておられる方がおられましたら、作家名、作品名、収録された単行本など教えていただけますでしょうか。
なにしろ幼い頃の記憶なので、情報があいまいでもうしわけありませんが、どうしてももう一度読んでみたいのでよろしくお願いいたします。
●こんにちは。 atsukoと申します。
あるうぇんさんのお探しの作品は、高橋千鶴さんの『コクリコ坂から』だと思います。「なかよし」に1980年1月号〜5月号まで連載されていた作品です。単行本は、KCなかよし(講談社)で1巻・2巻。2巻には『ばくばくカバンと可愛ちゃん』『ルーディの誕生日』も収録されています。人気のある作品だったので、古本屋さんでなら手に入るかもしれません。
主人公は、小松崎 海ちゃん、16才の高校1年生です。あだ名はメル。(フランス語で海はラ・メールなので)腰までの長い三つ網がトレードマークで、港南学園の「ミスおさげ」です。妹の空ちゃんと弟の陸ちゃん、ママ(カメラマンで留守がち)、おばあちゃん(魚ギライのお酒好き)、それから3人の下宿人と暮らしています。途中からは、おじいちゃんとも同居することになります。(以前ママとバチバチがあって、頑固者のおじいちゃんが家を出たのです)
海ちゃんが、仕事で家をあけてばかりのママにかわって主婦業をこなしているのです。毎朝、家族と下宿人も交えて朝礼をしているのですが、その時にパパが集めた色々な国の国旗を揚げているのです。船乗りだったパパ(消息不明)への「パパがどこにいても私達は元気でやっています」という信号なのです。あるうぇんさんが覚えていらっしゃるのは、きっとこのシーンなのかな???
ストーリーとしては、海ちゃんの高校生らしい青春モノで、二転三転する複雑な恋模様がメインです。
途中はちょっと複雑で切ないけど、ラストはハッピーエンドでとてもいい作品です。私も連載当時から好きで、小学生だった私は「高校生になったら素敵な恋ができるんだ!!」と信じ込んでました。(笑)
あるうぇんさんにも、ぜひとも単行本をゲットしていただきたいです。(atsukoさん・04/10/08)
●あああーっ。そうですー。メルです!そうそう!!空ちゃんがちょっとませてて、メルのやる朝礼が気に食わないんですよね?お母さんがカメラマン、とかおばあちゃんのことは忘れていましたが、お父さんに国旗で自分たちが元気だと教えるということは思い出しました。長いこと気になっていたマンガが、こんなにすぐにわかるなんて感激です。
コミックはもう絶版なんですね、古本屋で探してみます。atsukoさん、ほんとうにありがとうございました!!(あるうぇんさん・04/10/08)