●依頼No.824 依頼者:セシルさん(05/01/07)

同い年ながら境遇の全く違う二人の少女の話について

あけましておめでとうございます。またお願いします。
20年ほど前です。お金持ちの女の子(のりこ)と使用人の子どもの女の子が同じ歳で、ある日そのお屋敷の火事によりのりこが行方不明になり、使用人の子どもが養女に引取られたように記憶しています。
何年か後、二人は再会するのですが、のりこのほうは頬にやけどを負っているものの、火事以前の記憶を無くしていて彼女を覚えていない。火を見て記憶を取り戻し、その後殺されたと思うのですが、定かではありません。
養女に引取られた女の子は最後に違う人に引取られたか、結婚したかこのあたりもはっきりしません。
あやふやなあらすじですが、何かご存知の方、作者名かタイトルを教えてください。お願いします。

どんな小さな手がかりでもよいので、情報をお願いします。
 
こいわ美保子さんの『真夜中のシンデレラ』ですね。講談社からなかよしKCとして出ていました。絶版ですが、ネットで古本をみかけることはよくあります。話の詳細は不要ということなら無視していただくほうがよいのですが、ネタばれをふくむあらすじを確認したい、ということなら、簡単な内容紹介をしておきますので読んでみてくださいね。

お金持ちの一人娘、徳子(たしかこれで「のりこ」です)をうらやましく思っていた使用人の孫娘のルリが、ほしいものを手に入れるために次々と罪を重ねていくお話です。のりこが火を見て記憶を取り戻したとき、このままでは自分の立場が悪くなると思ったルリは、不良たちを利用してのりこを溺死させました。
やがてルリはある男性(たしかピエールです)と出会い、彼を愛するようになります。彼はじつはルリの実の父親であったため、ルリの祖母は二人の結婚をとめようとしますが、そのため彼女に殺されます。このときルリはウエディングドレスを着ていました。(セシルさんが「違う人に引取られたか、結婚したか」というイメージをお持ちなのはこのためではないでしょうか。)

血に汚れたウエディングドレスのまま、ルリは愛する人と船に乗ります。彼女の生き方に心をいためた実の父親は、ルリが眠っているあいだに拳銃を持ち出します。「神よ…罪はわたしが負いますから…どうかこの子を」というような独白があったと思います。ルリが撃たれる場面はありませんが、夜の海が描かれて、罪深い少女の野望も夢も潰えたことが暗示されるラストでした。(ねこパンチさん・05/01/07)

●ねこパンチさん、ありがとうございます。あらすじがあやふやなので見つからないと思ってました。古本屋に行って探してみます。お世話になりました。(セシルさん・05/01/07)